ナノテクノロジーと走査型プローブ顕微鏡(SPM)に特化した「ナノ科学シンポジウム(NanoScientific Symposium Japan 2024 : NSSJ2024)」が10月18日10時~17時30分に、東京大学 浅野キャンパス 武田ホール(東京都文京区弥生2-11-16)で開催される。主催は東京工業大学 物質理工学院 中嶋・梁研究室と関東学院大学 材料・表面工学研究所、パーク・システムズ・ジャパンで、協賛はヤマトマテリアルとArk Station、後援は日刊工業新聞社とメカニカル・テック社。
NSSJ2024では現在、一般の参加申込と、ポスター発表の参加申込(提出期限:10月11日)を募集している。参加費は無料。
一般の参加申込はこちらから。
ポスター発表の参加申込はこちらから。
ナノ科学シンポジウムは、SPMを用いた 材料科学、半導体およびライフサイエンス分野の最先端の研究情報を共有・交換するSPMユーザーシンポジウムで、今回のNSSJ 2024では科学に変革をもたらすSPMの幅広い応用と技術に焦点を当て、先端技術のための新しいナノ材料、機能性表面、さらにナノテクノロジーやSPMを使った応用技術についても話題提供がなされる。
NSSJ2024のポスターセッションで研究成果を発表することで、SPMコミュニティで国際的に著名な教授陣や専門家の前で研究内容を議論することができる。また、『NANOscientific Magazine』やSPM企業Park Systemsの資料に掲載され、発表者の研究の影響力を高めるチャンスとなる。さらに、受賞した研究には以下の賞金が贈られる。
・1名 - 最優秀賞 5万円
・2名 - 優秀賞 3万円
なお、ナノ科学シンポジウム2024の当日の講演タイトルと登壇者は以下のとおり。
「高速原子間力顕微鏡で探る分子ダイナミクス」名古屋大学大学院理学研究科・自然科学研究機構 生命創成探究センター 内橋 貴之氏
「走査型広がり抵抗顕微鏡による全固体電池の解析:電極内部の電子伝導」産業技術総合研究所 電池技術研究部門 前田 泰氏
「二次元結晶のファンデルワール接合によるモアレ超格子の作製と観測」東京大学 生産技術研究所 町田友樹氏
「光波駆動STMを用いた時空間 ダイナミクス計測」筑波大学 数理物質系 吉田昭二氏
「原子間力顕微鏡によるナノ応力分布とナノ導電性の可視化」東京工業大学 中嶋・梁研究室 梁 暁斌氏
「液中AFMによる固液界面物性計測と探針増強ラマン分光装置の開発」京都大学 小林 圭氏
「AFM、QCM-Dおよびエリプソメトリーを用いた銅メッキ添加剤吸着状態の解析」三菱マテリアル イノベーションセンター 久保田賢治氏
「AFMを⽤いたウルトラファインバブルによる鉛蓄電池の電極界⾯現象の解析」東京都立科学技術高等学校 尾⽊佑輝氏
「New Cutting-Edge AFM Techniques」Park Systems Corporation, Research Technology Center Jake Kim氏