アクティオは、高出力レーザーでサビや塗膜などを除去するレーザーブラスト搭載車「CoolLaser®(クーレーザー)、以下 CoolLaser」のレンタルを開始した。
近年、インフラの老朽化は先進諸国を中心に世界を悩ませ、特に少子高齢化が進む日本では、メンテナンス工事の担い手が年々減少する社会課題を抱えている。そのような背景から、同社は2023年4月より、老朽化した橋梁等のインフラのメンテナンスを行うトヨコー(静岡県富士市)と「CoolLaser」のデモに関する共同運営を進めてきた。
「CoolLaser」は、レーザー処理のため、発生する産廃物は除去対象物に限られ、レーザーヘッド先端部に取り付けた集塵ホースから粉塵を瞬時に吸引するため、従来工法にはない、非常にクリーンな作業環境を実現する。さらに、錆びの原因となる塩分も乾式で除去でき、防食便覧で推奨される80μmRzJIS以下の適度な表面粗度が得られる。これまでの塗替工事は塗膜除去(湿式等)、塩分除去(水洗い等)、素地調整(ブラスト等)と各工程に別の装置を設置する必要があったが、「CoolLaser」は1台で完結することが可能。また、速やかに次の塗装作業に移ることができるため、再劣化の原因となる塩分の再付着・戻り錆びの発生を抑制し、塗替工事の回数低減により、人手不足の解消につながる。