2025年07月23日 (水曜日)
エリコンバルザース(本社:リヒテンシュタイン)は、セラミック材料の加工に使用される切削工具用向けに新たに設計された、CVD(化学気相成長)法によるダイヤモンドコーティング被膜「BALDIA VARIA」を発表した。
特に航空宇宙、医療、成形の分野でCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、複合スタック材、グラファイト、アドバンスト・セラミックスなどの特殊材料の使用が増加し続ける中、同被膜は、部品の品質向上、工具使用率の向上、製造コストの削減に寄与する。ダイヤモンドコーティングは、エリコンのCVDプラズマ技術に基づいており、緻密なナノ結晶コーティング構造を実現している。この構造組成は、摩耗の早期検出と工具利用の最適化を可能にする。さらに工具管理と生産計画に対する最適な費用対効果をもたらす。
エリコンのBALDIA ダイヤモンドコーティングのプロダクトマネージャーであるマチュー・ギヨンは「非常に高い硬度と段階的摩耗挙動を持つBALDIA VARIAは、明確な目的を持って開発された。それは、メーカーがより高い信頼性と費用対効果で特殊材料を加工できるようサポートすることである」と述べている。さらに、「プラズマ駆動のCVDテクノロジーを組み合わせることで、マイクロツールおよび大型ツールにも処理可能であることに加え、工具の寿命を延ばし、総所有コストを削減するダイヤモンドコーティングが実現した」とした。
なお、同被膜の日本国内の問い合わせについてはエリコンジャパン( https://www.oerlikon.com/balzers/jp/ja/ )で受け付けている。

