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全鍍連、第63回全国大会を開催

 全国鍍金工業組合連合会(全鍍連)は11月25日、東京都港区の機械振興会館で「第63回全国大会」を開催した。

全鍍連 第63回全国大会 開催のようす mst 表面改質
開催のようす

 

 当日はまず、上村芳久副会長(ユーミック社長)が開会宣言を述べた後、国歌斉唱ならびに業界関係物故者への黙祷が行われた。続いて、主催者を代表して山﨑慎介会長(東新工業社長)が挨拶に立ち、全国大会が第63回を迎えることができたことに対する先達の努力と隣席の関係各位の不断の努力に対し感謝の意を伝えるとともに、本会の全国めっき技術コンクールへの厚生労働省をはじめとする各団体からの毎年の表彰に関する下付やプレゼンターの隣席などに謝辞を述べ、「後ほど各賞の発表があるが、各賞を受賞した皆様の努力、平素の改善の取り組み、このことこそが日本のめっき業、めっき業界の技能向上につながっている。本年も約430件の応募があったが、近年は応募作も非常に高度化し、甲乙つけがたく審査も大変難航している。審査にあたり審査委員長の東京都立産業技術研究センター フェローの小坂幸夫先生の毎年のご尽力に感謝申し上げるとともに、審査員の皆様の東京・大阪での審査に対しお礼申し上げたい。また、応募された皆様の存在や、応募した社員・職人を率いて応募への協力をいただいた事業者の存在、このことこそが世界に冠たる日本のものづくり、世界に冠たるめっき業を支える礎である。本日ここに臨席の各賞を受賞された皆様の努力、各社の取り組みに対し、改めて深く敬意を表したい。また本年秋の、めっき業界から国家顕彰の栄誉に浴された方が2名おられるほか、「現代の名工」を授与された方もおられる。業界にとって大変に誇らしい」 と語った。

全鍍連 第63回全国大会 挨拶する山﨑会長 mst 表面改質
挨拶する山﨑会長

 

 続いての表彰式では、組合功労役員表彰、優良環境事業所認定表彰、全国めっき技術コンクール表彰、特別表彰プレミアムアワード、卓越した技能者表彰が行われた。

 組合功労役員表彰では、群馬県鍍金工業組合・入江邦成氏(光陽)、神奈川県メッキ工業組合・石田幸兒氏(ブラザー)および岩瀬洋一郎氏(イワセ)、長野県鍍金工業組合・荒井和章氏(信光工業)、静岡県鍍金工業組合・塩原啓喜氏(セイシンパーカー)、石川県鍍金工業組合・西 章洋氏(小松電気化学工業)、兵庫県鍍金工業組合・古塚恵太郎氏(近畿防蝕)、中国表面処理工業組合・吉田忠弘氏(ワイエスデー)、四国鍍金工業組合・野村俊孝氏(中井メッキ工業所)の9名が表彰された。また、組合事務局優秀専従者表彰では兵庫県鍍金工業組合・大竹由佳氏が表彰された。

全鍍連 第63回全国大会 組合功労役員表彰および組合事務局優秀専従者表彰 mst 表面改質
組合功労役員表彰および組合事務局優秀専従者表彰

 

 優良環境事業所表彰では、薄衣電解工業 北上工場(東北・北海道)、イワセ(神奈川)、平塚電化工業(神奈川)、ブラザー(神奈川)、梅田製作所(東京)、常木鍍金工業(東京)、東京協栄(東京)、力石化工(長野)、ミタカ電機株式会社(愛知)、ユニゾーン 本社工場(富山)、ユニゾーン 第8工場(富山)、清川メッキ工業 ナノテクノロジー開発センター(福井)、FCM(大阪)、FCM 富山工場(大阪)、オテック(大阪)、センショー 南津守工場(大阪)、太陽電鍍工業(大阪)、東和理研(大阪)、トクシュ技研(大阪)、柿原工業(中国)、日水電気化学工業(九州)、平井鍍金工業(九州)の22事業所が認定され、表彰された(認定期間は2026年1月1日より5年間)。

全鍍連 第63回全国大会 優良環境事業所表彰 mst 表面改質
優良環境事業所表彰


 全国めっき技術コンクールではまた、 研磨-装飾クロムめっき部門において旭産業の久保・長沼チーム、装飾クロムめっき部門において吉崎メッキ化工所の浅見浩氏、亜鉛めっき部門において武田鍍金工業所の八束・須見チーム、 無電解ニッケルめっき部門において九州電化の川添佑典氏、 硬質クロムめっき部門においてはコダマの松谷有樹氏が、それぞれ厚生労働大臣賞を受賞した。

全鍍連 第63回全国大会 厚生労働大臣賞表彰 mst 表面改質
厚生労働大臣賞表彰

 

 コンクールの厚生労働大臣賞の受賞数に応じて特別に表彰を行う「プレミアムアワード」では、旭産業が表彰された。

全鍍連 第63回全国大会 プレミアムアワード mst 表面改質
プレミアムアワード

 

 さらに、卓越した技能者表彰については、本年11月10日に本年度「現代の名工(卓越した技能者)」として表彰された東新工業の西村秀幸氏に対し、山﨑会長が賞状を授与した。
 

全鍍連 第63回全国大会 卓越した技能者表彰 mst 表面改質
卓越した技能者表彰

 

 その後、議事が行われ、議長を務めた山﨑会長より第63回全国大会宣言(スローガン)「共に挑戦、輝き続ける未来へ」が提案され、満場の拍手をもって採択された。原材料費・エネルギーコストの高騰や人材・後継者不足、化学物質管理への対応など、めっき業界の抱える諸課題に真摯に取り組み、業界全体が団結して挑戦を続け、輝き続ける未来を切り開いていくことが宣言された。

 続いて、栗原敏郎元会長、山田登三雄元会長、刈宿充久元会長、神谷 篤前会長の発声で万歳三唱を行った後、入内島正悟副会長の挨拶で第63回全国大会は閉会した。

全鍍連 第63回全国大会 万歳三唱のようす mst 表面改質
万歳三唱のようす