ナノテック( http://www.nanotec-jp.com/ )はこのほど、日本材料科学会の学会賞において業績名「多機能ICF成膜技術による医療機器の生体親和性向上」で技術賞を受賞した。同学会賞は、同学会が材料の科学と工学の進歩発展に功績があると認められた会員に対して表彰を行う制度。
ナノテックは、DLCに各種ドーピングや構造制御などを行うことで様々な機能性を付与することができるICF(Intrinsic Carbon Film:真性カーボン膜)を開発し、各産業分野で適用されている。今回は医療機器用に開発されたICFにおいて生体親和性向上に優れた技術が評価された。同学会では、「本技術により医療用の各種材料に応じて最適な膜設計を行い開発した人工関節や医療器具、電気化学電極へ適用開発を行っており、非常に高い技術力をもった企業であり、本学会技術賞に値すると認められる」としている。
このほか表面改質関連では、馬場邦人氏と和久田陽平氏(関東学院大学大学院)による「ジンケート処理の代替とした粗化処理を用いたアルミニウム上への電気ニッケルめっき」が奨励賞(末澤賞)を受賞した。