日本分析機器工業会と日本科学機器協会は9月2日~4日、千葉市美浜区の幕張メッセ 国際展示場で、分析機器・科学機器の総合展示会「JASIS2026」を開催、443社/1287小間の出展があり、22926名が来場した。表面試験・評価機器関連では以下のような展示があった。

アントンパール・ジャパンは(https://www.anton-paar.com/jp-jp/)、ナノインデンテーションテスタ「Hit 300」を展示した。研究開発や生産管理など多様なユーザー・環境を想定して作られた、プレミアムながらリーズナブルなナノ硬さ試験機で、直感的に操作できる自動化によって、作業者が不在の時でも1時間に600回の測定が可能。アクティブな防振ダンピングが、あらゆる環境下での精度を保証しているほか、独自の2レーザーターゲティングシステムにより、1 mm以内の精度でサンプルをターゲティングできる。機能性重視の設計によりセットアップに要する時間は15分、トレーニングから最初の測定結果まで要する時間は1時間。

オックスフォード・インストゥルメンツ(https://nanoindentation.oxinst.jp/)は、マイクロおよびナノスケールで材料の機械的およびトライボロジー的特性を正確に定量できる世界最高分解能のナノインデンター「i04 Femto-Indenter」を披露した。2024年に買収したFemtoTools が特許を取得したマイクロエレクトロメカニカルシステム (MEMS) 技術を採用しているほか、20年以上にわたる革新の成果を生かした極めて高い分解能、再現性、動的安定性を実現。金属、セラミック、薄膜、コーティング、およびメタマテリアルなど、より順応性の高い微細構造物の機械的試験に最適化されている。

大塚電子(https://www.otsukael.jp/)は、光波動場三次元顕微鏡「MINUK」を展示した。観察・測定対象(フィルムやガラスなどの透明材料)から生じる光の波の情報全てを指す“光波動場”を、結像素子を介さずに波面センサに記録して、任意の面の像を計算処理で生成する。非破壊・非接触・非侵襲での測定が可能で、nmオーダーの透明な異物・欠陥の評価が可能。視野700μm×700μm、深さ方向1400μmの三次元情報を対象にフォーカスを合わせることなく2秒未満(標準)の高速で取得できるほか、任意の面を高速でスキャンし測定位置の決定がしやすい。

新東科学(https://www.heidon.co.jp/)は、測定条件の設定からサンプルごとの比較、波形解析、過去の測定データの検索、報告書作成まで、摩擦・摩耗試験に関わる一連の業務を一つにつなぐ統合ソフトウェア「TriboSoft Lab」を初披露した。試験ごとの試験条件・使用試験機、解析範囲・条件、比較結果と報告書などを試験記録として保存。材料、試験方法、測定日などから過去の試験を検索できる。また、各nの値と波形を連動表示、平均だけでなく個別差やばらつきも確認できる。さらに、摩擦変動を距離軸で解析し、波形だけでは気づきにくい周期やピッチを可視化する。世代間の読み込み制限がなく、過去の試験データを読み込み、検索、比較、解析に引き継げる。

パーク・システムズ・ジャパン(https://www.parksystems.com/jp)はイメージングエリプソメーター「Accurion EP4」を披露した。分光エリプソメトリーと光学顕微鏡を1台に統合した、Imaging Spectroscopic Ellipsometryのハイエンドシステムで、ライブellipsometric contrast imagingと、定量解析を行う範囲(regions of interest)を直接選択する機能を備えており、1 µmまでの横方向分解能で、微細構造試料における膜厚および屈折率の空間分解・並列測定を可能にする。

ブルカージャパン(https://www.bruker-nano.jp/page1)は、幅広い試験用途に対応する多機能ナノインデンテーションシステム「Hysitron TI Premier II」を展示した。モジュール設計であり、ニーズに応じて、より専門的な試験方法や、従来フラッグシップモデルのみで対応していた環境制御機能(加熱(800℃)、冷却(‐120℃)、温湿度(75℃、RH75%)でのナノ力学試験が可能)のアップデートが容易に行える。幅広い試験用途に対応する優れた多機能性を有するため、さまざまな試験評価に取り組んでいる日本の技術者・研究者に最適なナノインデンテーションシステムであることをアピールした。






