日本トライボロジー学会(JAST)は9月9日~11日、名古屋市天白区の名城大学 天白キャンパスで、「トライボロジー会議 2026 秋 名古屋」(実行委員長:名城大学・宇佐美初彦氏)を開催した。会期中は約700名が参加した。

今回は、「減少・理論」、「摩耗」、「潤滑剤」、「摩擦材料」、「流体潤滑」、「摩擦」、「シミュレーション」、「メンテナンス」、「機械要素」、「マイクロ・ナノメカニズム」、「表面処理・コーティング」、「境界潤滑」、「分析・評価・試験方法」、「表面・接触」のテーマによる一般講演と、「学生・若手ポスターセッション」、「自動車に関わる最新のトライボロジー技術」、「スポーツにおけるトライボロジー」、「摩擦下における白層形成に関する研究動向」、「ヤングトライボロジストシンポジウム」のテーマによるシンポジウムセッションで、約270件の発表がなされた。


また、10日には特別講演会が開催され、海洋研究開発機構 高知コア研究所 上席研究員の伊藤元雄氏が、「小惑星リュウグウ試料のナノ解析プラットフォーム:大気非曝露キュレーションから高度分析への挑戦」と題して、講演を行った。

同日に開催された「懇親会」ではまずトライボロジー会議2026秋 名古屋 実行委員長の宇佐美初彦氏(名城大学)が挨拶に立ち、準備日9月8日の記録的豪雨(24年前の東海豪雨を超える雨量・線状降水帯)の中、学生アルバイトやスタッフ、さらには宇佐美氏自らが合羽を着用し、ブルーシートで展示物の水素エンジン車を覆って、展示物を濡らすことなく一致団結して搬入したエピソードを紹介しつつ、関係各位への謝意を表明。「ご当地名古屋のお酒や名古屋めしを堪能してほしい」と呼びかけた。

続いて主催者であるJASTを代表して佐々木信也JAST会長(東京理科大学)が、学会70周年を終え71期目を迎えた節目において、若手・学生を交えたポスターセッションの導入成果や、企業と学会の連携推進について言及。「本懇親会では、企業の期待として最も重要な人脈づくりを進めていただき、宇佐美先生こだわりの料理とお酒を楽しみながら、名刺交換や学術以外の交流を深めてほしい」と挨拶した。

さらに、名城大学 学長の野口光宣氏が来賓挨拶に立ち、名城大学での大会開催が1993年、2008年に続く3回目であることへの謝意を表し、本年迎えた名城大学の開学100周年の歩みと、中部地区最大規模(10学部・10研究科・学生1.5万人・卒業生22万人)という現況を紹介。将来ビジョン『中部から世界へ 創造的実学』と、摩擦・摩耗・潤滑を探求し省エネや省資源など社会課題解決に寄与するトライボロジーの精神との深い共鳴を語り、大会の成功と参加者の飛躍を祈念した。

懇親会ではまた、本年11月6日~8日に台湾で開催される「第8回 日台トライボロジーシンポジウム」や、2027年3月3日~5日に東京理科大学 葛飾キャンパスで開催される「トライボロジー会議2027 春 東京」、2027年9月19日~24日にアクリエひめじで開催される「International Tribology Conference Himeji 2027」、2028年9月12日~15日に富山県立大学 射水キャンパスで開催される「トライボロジー会議2028 秋 富山」について、それぞれアナウンスがなされた。

会期中は「企業技術・製品展示コーナー」が設けられたほか、出展企業数社による製品PRやサービスについての企業プレゼンテーション(ランチョンセミナー)が実施された。







