大陽日酸( http://www.tn-sanso.co.jp )は、浸炭処理における熱処理炉の雰囲気ガスを製造するための電気使用量を95%以上削減する「省エネ型酸素燃焼式高濃度ガス変成炉」を開発、販売を開始した。浸炭処理用の吸熱型ガス変成炉の代替装置として提案する。
同装置は、同社独自の酸素燃焼技術とガスコントロールによる熱処理雰囲気の最適化技術を融合し、酸素バーナを使用することで電気による加熱が必要な吸熱型ガス変成炉を使用せずに雰囲気ガスを生成できる。
従来の吸熱型ガス変成炉は、LPガスと空気の改質により20%程度の一酸化炭素と30%程度の水素を含む変成ガスを生成するのに対して、同装置はLPガスと酸素を使用して一酸化炭素40%以上、水素50%以上を含む高濃度の変成ガスを生成する。これにより、浸炭能力が高まり、さらに処理時間の短縮が可能になることから熱処理工程におけるランニングコスト削減に寄与する。