愛知製鋼、高強度研削材製造の量産技術を開発

ASショット量産設備　愛知製鋼（ http://www.aichi-steel.co.jp/ ）は、塗装の下地処理、錆落とし、金型洗浄等で使用されている高強度研削材「ASショット」の量産設備を開発、このほど同社 知多工場（愛知県東海市）に導入した。


ASショット　ASショットは、特殊鋼製造工程で発生する副産物のスラグををリサイクルする際に、独自技術により改質することで、現在使用されている天然鉱産物（ガーネット）系研削材等と比較して硬度、強度などの物性に優れた研削材。特徴として、研削実施時の粉塵発生が少ないため作業環境を改善につながることや、耐久性向上により繰り返し使用することが可能となるため研削材の使用量を削減、ガーネットの採掘量を削減することなどが挙げられる。

　同品の量産化を可能にした技術としては、スラグの高強度化、スラグなどを粒状にする際の工程における自動制御技術、大きさの異なる粒子を選別する自動化ラインの構築が重要だという。

　量産技術確立により今後は、橋梁、塗装、電力、自動車、造船といった様々な業界において、粉塵を発生させたくない施工現場、使用量が多く繰り返し使用が可能な設備を有する業界等での市場拡大が見込まれるという。