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SEMICON Japan 2024

 

JSOL、溶接、切削、FSW、亀裂進展予測のシミュレーションソフトウェア

 JSOL( http://www.jsol.co.jp/ )は、溶接、摩擦撹拌接合(FSW)、切削、亀裂進展予測のシミュレーションソフトウェア「Morfeo(モルフェオ)」の販売を開始した。

 金属を溶かして接合する溶接技術は、大型建築物、船舶、自動車および工業プラントなど、さまざまなところで活用されている。しかし溶接では、熱や材料変化などの要因が複雑に絡み合うため、設計どおりの溶接構造物を組み立てるには、熟練工の経験と勘が欠かせない。同品は、経験と勘に数値解析による合理性をプラスし、溶接技術のさらなる向上につながるという。

 同品は、溶接による熱ひずみや残留応力を高速・高精度に計算する。特に並列計算に優れており、大規模な構造物も計算することができる。入熱から冷却にいたるまでを過渡的に計算するため、溶接条件や溶接工程を詳細にシミュレーションすることが可能。合理的な工程設計による寸法精度の向上が見込めるだけでなく、矯正・修正にかかるコストも大幅に削減できる。たとえばアーク溶接では、溶接開始から溶接終了時までを過渡的にシミュレーションできる。熱源の移動に伴い、溶接部位の応力値(熱応力)が変化していく様子が分かるという。 また、ユーザインターフェースであるVIRFAC(VIRtual FACtory)は、設計者視点での直感的な操作が可能であり、設計案や工程案を数多く検討することを目的として開発されている。検討を重ねた数が、設計品質の向上やコスト削減につながるという。

溶接などのようす