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表面技術協会、10月に大阪で表面物性研究会を開催

 表面技術協会関西支部は10月1日、大阪・城東区の大阪市立工業研究所で「平成25年度第2回表面物性研究会」を開催する。講演内容は以下のとおり。


  1. 「第一原理分子動力学法とTight-Binding量子分子動力学法によるダイヤモンドライクカーボンのトライボケミカル反応ダイナミクス」 13:35~15:05
    東北大学大学院工学研究科 附属エネルギー安全科学国際研究センター 教授 久保 百司 氏
     第一原理分子動力学法とTight-Binding量子分子動力学法を用いて、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)の低摩擦メカニズムについて検討を行った。荷重1GPaでは、水素終端されたDLCは、水素―水素反発によって低摩擦が実現されること、また摩擦界面でH2分子の生成反応が起こることで、さらに摩擦係数が下がることを明らかにした。しかし、7GPaの高荷重下では、摩擦界面においてC-C結合の生成反応が起こることで、摩擦係数が上昇する問題があることを指摘した。さらに、7GPaの高荷重下において摩擦係数が上昇する問題は、DLCの表面をOH終端することによって解決できることを提言した。

  2. 「DLCプラズマ技術の応用による純国産ステントの開発」15:20~16:50
    トーヨーエイテック株式会社 表面処理事業部 中谷 達行 氏
     プラズマCVD法などにより成膜されるDLCは、平滑で不活性な表面であるため、生体物質との相互作用を嫌う医療用材料表面の生体適合化処理方法の一つとして期待されている。本講演では、低侵襲性医療に用いられる高度管理医療デバイスの生体適合化処理技術について、DLC薄膜とプラズマ表面改質を応用した冠動脈ステントの表面物性制御技術を例に、医学・工学融合領域における最先端の実用化技術を紹介する。


 参加費は3000円。 詳細、申し込みなどはこちらから。