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SEMICON Japan 2024

 

不二WPC、「DLC被覆アルミニウム合金製ピストンの開発」でものづくり日本大賞

DLC被覆アルミニウム合金製ピストンDLC被覆アルミニウム合金製ピストン 不二WPC( http://www.fujiwpc.co.jp/ )は、「第5回ものづくり日本大賞」において、案件名「DLC被覆アルミニウム合金製ピストンの開発」で優秀賞(製品・技術開発部門)を受賞した。受賞者は、同社の下平英二社長、熊谷正夫氏、住吉弘至氏、神奈川県産業技術センターの加納 眞氏、堀内崇弘氏、吉田 健太郎氏の6名。

 この技術は、アルミニウムと炭素の親和性の低さ、大きな硬度差などの要因から密着性に難のあったDLCコーティングとアルミニウム合金の密着性を向上させる技術。金属やセラミックスの微粒子を高速で投射する同社独自のショットピーニング(WPC処理)を下地処理として活用することで密着性の向上を実現した。これにより、ピストンの軽量化や摩擦低減による燃費の改善、耐摩耗性向上による長寿命化を図ることができる。また、仮に長期間使用などによるDLC膜のはく離が生じても、金属組織を強化する効果もあるWPC処理が下地に施されていることにより焼付きを防ぐことができる。

 同賞は、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するもの。経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携し、平成17年より隔年開催しており、今回で5回目を迎えた。