スイス・CSM Instruments社( http://www.csm-instruments.com/ja )はオーストリア・アントンパール社( http://www.anton-paar.com/ )に100%の株式を譲渡し、傘下に入ることで合意した。
アントンパールは振動式デジタル密度計をはじめ粘度計、粘弾性測定装置(モジュラーレオメータ)、ゼータ電位測定装置、マイクロ波合成装置など様々な物性測定機器の世界的メーカーで、2012年の売上高は1億9000万ユーロ(約262億円)。CSMはトライボメータをはじめスクラッチ試験機、インデンテーション・テスタなど表面の機械的特性評価機器の世界的メーカーで、2012年の売上高は1200万ユーロ(約16.4億円)だった。
アントンパールCEOのフリードリッヒ・ザントナー氏は「長い交渉だったが、合意に至って喜ばしい。CSMがグループに入ったことで、我々の製品ポートフォリオの材料評価およびトライボロジー特性評価の領域が補完されることになる」と述べている。
また、CSM社長を退任するジャック・フランソワーズ氏は、「CSMが、革新的で価値志向のハイテク企業であるアントンパールのグループに入ることを誇りに思う。従業員志向で優れた製品ポートフォリオを有し強い企業文化を持つアントンパールは、今後もCSMの地位を確固たるものにしてくれるだろう」と語っている。
CSMの新社長には、アントンパールのビジネス開発部門 マネージャーのクリストフ・エブナー氏が就任する。
CSM Instruments元CEOのジャック・フランソワーズ氏とアントンパールのヤコブ・ザントナー氏