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SEMICON Japan 2024

 

MF-Tokyo2015開催、金型向けの表面改質技術が出展

MF-Tokyo2015のもようMF-Tokyo2015のもよう 日本鍛圧機械工業会と日刊工業新聞社が主催の鍛圧塑性加工技術総合展示会「MF-Tokyo2015 プレス・板金・フォーミング展」が7月15日から18日までの4日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催した。2009年から隔年で開催され、4回目となる今回は、前回比22社・242小間増の223社・1304小間の過去最大規模での展示となり、来場者も過去最多の30450人となった。展示会では、環境性能に優れたサーボプレス機やレーザー加工機などの最新技術が披露されたほか、周辺産業も含めた出展が見られた。

 表面改質関連では、ウェットブラストの専門メーカーであるマコーが「“脱”酸洗、“脱”ボンデ」をテーマに、棒鋼材のローコストスケール除去工法、強加工に対応した冷間鍛造前の鋼材への下地処理から1液潤滑剤塗布までの一貫処理装置「WLS」を出展した。同装置は、全長2.5mの一貫ラインとすることで工程1/3、設置面積1/6を実現、1液潤滑剤のメリットである環境負荷低減や冷鍛前の仕掛在庫削減など、大幅なスペース生産性の向上が可能となる。

 日本エリコンバルザースは、パンチング・フォーミング金型向けのドライコーティングを提案。ステンレス鋼をフォーミング加工する際、例えばヒートシールドの連続生産は約2000個で金型表面のクラックにより生産中止となるが、同社の「BALINIT ALCRONA PRO」および「BALINIT C」を成膜することで、フォーミング金型の寿命を10倍に延長し、コストを86%削減するとした。

 向洋技研は、高速溶接技術を搭載した4タイプのスポット溶接機を出展した。独自のスタッドビスで安定した強度を誇る「NCスタッド溶接機」、ステンレスのフィルムを剥がさずに溶接が可能な「片面溶接機」、短時間大電流で板厚3mmが可能な「アルミ溶接機」、オプションで履歴管理ができる「リニューアルMYSPOT」の4タイプで、すべてに0.01秒の瞬間溶接を実現する高速溶接技術を搭載しており、焼けない・歪まない溶接を行うことで後処理を軽減し、効率向上を図るとPRした。