DLCコーティングを施したハイバリアPETボトル使用のビール容器 三菱樹脂( http://www.mpi.co.jp )は、DLCコーティングを成膜したPETボトルがキリンビールの「キリンブルワリーオーナーズクラブ」用のビール容器に採用されたと発表した。一般的なPETボトルに比べ、酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア(遮断)性を有している。このPETボトルが大手ビールメーカーのビール容器に採用されるのは初めてだという。
同社が特許を保有するDLC膜のコーティング技術を用いたハイバリアPETボトルは、通常の約10倍の酸素バリア性等による内容物の品質保持性に加え、PETボトルならではの軽量性や割れにくさがブランドオーナーのみならず、流通や小売を含めて高い評価を受けていることから、2010年以降、ワインや清酒などのアルコール飲料の容器として、業界に先駆けて採用されている。
今回、キリンビール社では、ビール工場でしか味わうことができなかった出来たての生ビールを家庭に直送し、スタイリッシュな専用ビールサーバーとともに、出来たての味を楽しんでもらうことで、極上の生ビール体験を届けるサービス「キリンブルワリーオーナーズクラブ」を開始するにあたり、鮮度を保ったまま届られる容器として同社のハイバリアPETボトルを採用した。
同社では、ハイバリアPETボトルを容器事業の中核製品と位置づけ、生産体制の整備を進めるとともに、アルコール飲料や食用油、調味料など、多岐に渡る分野への事業展開を積極的に進めていく。