三建産業のタワー型アルミ溶解炉 DOWAサーモテック( http://www.dowa.co.jp/thermo-tech/ )は、アルミ溶解炉製造大手の三建産業(広島市)と技術提携し、インドにおいて自動車向けアルミ溶解炉の製造・販売を開始する。
DOWAサーモテックは、日本国内に加え米国、タイ、中国、インド、インドネシア、メキシコの各拠点において、自動車向けを中心とした熱処理事業を展開している。インド子会社のHIGHTEMP FURNACES Ltd.(HTF)は業歴30年におよぶインドでもトップクラスの熱処理メーカーとして、国内5拠点において熱処理炉の製造販売およびメンテナンス、さらに熱処理受託加工サービスと幅広く事業を展開している。
三建産業は、アルミ溶解炉の分野で、海外を含め1,000基以上の納入実績を有する世界的にもトップクラスの企業。アルミ溶解炉は自動車向けのアルミ部品の鋳造工程などに導入される設備で、今回の技術提携により、三建産業はHTFに対して、「タワー型アルミ溶解炉」、「アルミ切粉溶解炉」、「ブリケット切粉溶解炉」、またそれらを組み合わせた「コンビネーション型溶解炉」、付帯装置の「エコキルン切粉乾燥装置」に関する製造技術を供与する。HTFは、充実したアフターサービス網や販売チャネルを活用して、2016年度からこれら設備の製造販売を開始する。
DOWAサーモテックは、今回の技術提携によりインドの自動車関連アルミ分野へ参入するとともに、東南アジアや北中米など、引き続き自動車産業の成長が見込まれる地域を中心に事業を拡大していく。