NTNは、能登地区における産業機械用軸受の一貫生産体制を構築するため、NTN能登製作所の敷地内に熱処理工場を新設する。軸受の製造工程は、「鍛造」、「旋削」、「熱処理」、「研削」、「組立」の順に進行するが、これまで能登地区には熱処理設備の導入がなく、三重県桑名市の生産拠点に輸送して熱処理加工を行っていた。今回新設する熱処理工場によって、能登地区における一貫生産体制が確立する。
同社は、創業以来、三重県桑名市で産業機械用軸受を生産してきたが、リスク分散と大形軸受の生産強化のため、2007年以降、能登地区にNTN羽咋製作所、NTN宝達志水製作所、NTN志賀製作所、NTN能登製作所を設立してきた。能登地区では、産業機械用軸受の第2の生産拠点として、風力発電装置に使用される大形軸受や産業機械アフターマーケット市場向け各種軸受などを生産している。