ブラストによる洗浄、表面処理などを行う産業機械の輸入・販売を行ってユニテック・ジャパン( http://www.unitekjapan.co.jp/ )は、本社の大阪に加えて横浜にショールームをオープンし、ブラスト装置の拡販を開始した。
同社は、スイス・Sablux 社のブラスト装置を輸入・販売しており、加工対象物(ワーク)の金属を傷めずに射出成型機のスクリューやプラスチック金型に付着した樹脂汚れを取り除く装置「ユニクリーン」、金属表面の汚れ除去と緻密化を2 段階の低圧ブラストによって処理する装置「ユニフィニッシュ」などを取り揃えている。
ユニクリーン ユニクリーンは、押出・射出成形用スクリュー金型に付着した樹脂をプラスチック製の投射材で除去するブラスト装置。表面形状を変えずに樹脂のみを取り除けることが特徴。また、集塵機やセパレータが装置本体に内蔵されており、標準機で幅1020mm、奥行き1240mm、高さ1905mm と日本の工場に適したコンパクトな設計となっている。さらに、粉塵セパレータと集塵機の一体化により局所排気の届出が不要だという。
ユニフィニッシュ ユニフィニッシュは、0.03MPa の低圧ブラストにより、2 段階で処理を行うブラスト装置。写真左の装置に微小なアルミナ系投射材を使用し金属表面の汚れを1μm単位で除去する。続いて写真右の装置で球体のガラスビーズを投射することで、金属表面を平滑・緻密化する。寸法変化を抑えながらワークの離形性などを向上することから、コネクタや時計部品・金型などの精密分野で適用されることが多い。また、コーティングなどの前処理としても採用されている。
ミニクリーン/フィニッシュ 洗浄と金属表面処理が行える多機能装置「ミニクリーン/フィニッシュ」は、最少φ 0.4mm の極細ノズルを採用しているため、精密電子部品やコネクタ金型など、ワークが小さい場合にターゲティングが容易に行える。基本設計は、洗浄と金属表面処理の第一・二段階が行えるように三つのブラストタンクを備えているが、用途によってはブラストタンクの数を減らすことも可能。小型部品・金型などに対して数多く採用されている。
横浜シュールームでは、各装置の実機を設置しており、顧客の要望に応じて実演を行うことも可能。同社では、同様の装置を用意している大阪のショールームと併せて国内におけるブラスト装置の販売を強化していく考え。