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SEMICON Japan 2024

 

ジェイテクト、中計で「革新熱処理技術」によるCO2極小化社会の実現を打ち出す

安形哲夫社長安形哲夫社長 ジェイテクトは5月31日、名古屋市中村区のキャッスルプラザホテルで、2016年度~2020年度までの中期経営計画の進捗状況を報告した。

 当日は、安形哲夫・同社社長が2016年3月期の業績について総括。売上高1兆3,999億円、営業利益819億円、経常利益812億円、当期利益486億円と、売上高と各段階利益すべてで過去最高を記録したことを報告した。営業利益の前年同期比+77億円増について、基板構築費用や固定費などの費用の増加を原価改善によって吸収したと分析。機械器具部品は、ステアリングが売上高6,783億円、ベアリングが同4,085億円、駆動が1,482億円と全事業で増収した。

 また、同社では環境負荷の極小化と環境価値の最大化を目的に「環境チャレンジ2050~未来の子供たちのために~」を制定したことが報告された。軸受で多用される浸炭焼入れに代わる、「革新熱処理技術」(材料技術を主とする)によるエネルギー低減といった工場のCO2極小化に向けた技術・研究開発や、低トルク技術による産業機械の損失低減に貢献する軸受製品の開発などによる、CO2極小化社会の実現への貢献などを打ち出した。