「ASTEC2017 第12回先端表面技術展・会議」や「SURTECH2017 表面技術要素展」、「nano tech2017 第16回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」、「新機能性材料展2017」など合計14の展示会が2月15日(水)から17日(金)までの三日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催される。ASTECとSURTECHでは、DLCコーティングやめっき、フッ素樹脂コーティングなどの「表面処理技術」、表面張力・形状・粗さ測定機やPVD・CVD装置などの「表面処理・計測装置」、機能性ナノ薄膜や電磁波シールなどの「材料・素材」の展示スペースを設け、各分野における最先端の表面処理技術などの展示を行う。nano techは、ナノ材料・素材、超微細加工技術、評価・計測分野をはじめ、 各応用分野に対応した最新技術・製品が一堂に集結する。
これら展示会では、参加者の技術課題やニーズをより広く見つけ出すことや、ニーズに対する解決策やシーズ技術を自ら提案することが可能となる「ビジネスマッチングシステム」を導入している。同システムは、シーズの導入から技術提携、起業アライアンスなど様々な商談・ビジネスマッチング実現のためのアシストツール。出展者・来場者ともに、担当者ベースでシーズ・ニーズを登録し、出展者から来場者へのアプローチだけでなく、出展者同士の事前マッチングも可能とする。
また、15日にASTECの会場内で行われる第12回表面技術会議では、「医療、バイオ、生体の表面技術」、「分析技術から新しい産業が見えてくる!」の二つのテーマで招待講演が8題行われる。題名、発表者は以下のとおり。
医療、バイオ、生体の表面技術
「細胞シート再生医療の創出; 基礎研究から臨床応用研究まで」東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 名誉教授・特任教授 岡野 光夫氏
「医療分野におけるDLCコーティングの先端技術」岡山理科大学 技術科学研究所 先端材料工学部門 教授 中谷 達行氏
「吸着制御のための分離膜表面設計」東レ 先端材料研究所 新エネルギー材料研究室 室長・リサーチフェロー 菅谷 博之氏
「最先端プラズマによる医療、生体、バイオの表面技術」名古屋大学 未来社会創造機構 教授 堀 勝氏
分析技術から新しい産業が見えてくる!
「陽電子回折法:表面先端技術を支える最表面構造解析の決定版」高エネルギー加速器研究機構(KEK) 物質構造科学研究所 特別教授 兵頭 俊夫氏
「半導体フォトカソードが実現する電子ビーム源の技術革新と事業化」名古屋大学 高等研究院 特任講師 西谷 智博氏
「SEMを用いた表面直下サブナノ結晶情報分析法が拓く次世代パワー半導体生産技術革新」関西学院大学 理工学部先進エネルギーナノ工学科 教授 金子 忠昭氏
「ナノ切削による表面近傍のデプスプロファイリング」元東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 准教授 斎藤 文修氏
さらにシーズ&セミナーでは16日にエピクルー「厚膜コーティングを可能にする高密度プラズマ技術」、17日にワイピーシステム「折り曲げても剥がれない塗装(カラーCB)」、ウシオ電機「紫外線(172nm)による様々な表面改質処理[洗浄、改質、前処理(接着、印刷、めっき)、接合]」、三洋貿易「新開発のリキッドニードルを用いた新しい材料面の濡れ特性の評価法」、三洋貿易「分散体を含む液の新しいレオロジー特性評価法と塗膜評価のご紹介」、協和界面科学「自在な引張角度と剥離面の観察による最新密着性評価手法~機能性材料などの粘着・積層界面の品質向上に貢献します~」、東京電子「HiPIMS法による医療インプラントに最適なDLC成膜とパルス電流の開発」などが行われる。