防汚コーティングの使用イメージ 旭硝子( http://www.agc.com/ )は、高機能フッ素系コーティング「SURECO(シュレコ)」シリーズを新たに立ち上げ、その第一弾として耐摩耗性を兼ね備えつつフッ素特有の性能を活かした製品の販売をグローバルで開始した。今後、各地域における新たなニーズの開拓に努め、同シリーズのラインナップに防湿・防錆・防水性など様々な機能をもつ製品を加える予定。
水や油汚れ等の付着防止効果を持つ防汚・離型コーティング剤は、ガラス・金属・樹脂などに広く使われている。しかし従来のコーティング剤は耐摩耗性が低いものが多く、使用するうちに摩擦でコーティングが落ちてしまうため、厚く塗る・塗り直すなどの対策が必要だった。また一部のコーティング剤では撥油性がないため、皮脂などの油汚れがつきやすいという弱点があった。
同シリーズは、薄膜でありながら高い耐摩耗性を備え、指紋ふき取り性にも優れているため、タッチパネルのカバーガラスやレンズ、鏡などへのコーティングに適しているという。また、金属や樹脂においても耐摩耗性性を兼ね備えた防汚性・撥水撥油性、さらには離型性も付与できるため、同社ではガラスやレンズ以外の様々な新規用途の開拓をグローバルに進めていく。