JX金属は、液晶モジュール、HDD、光ピックアップ、車載用途などのフレキシブル基板に使用される圧延銅箔の生産能力を増強する。同社日立事業所が休止していた表面処理設備を再稼働する。
同社のフレキシブル基板用圧延銅箔は、スマートフォンの薄型化、高性能化の進展により採用が広まっており、世界シェア80%を有しているという。今後、車載電装品などへの採用も始まり、需要のさらなる拡大が見込まれることから、生産能力を増強することとした。
同社のフレキシブル基板用圧延銅箔は原材料の銅インゴットから圧延加工、表面処理まで、J同社グループ内で一貫した工程を保有している。製造設備について順次増強を図るため、倉見工場に仕上げ圧延機と脱脂設備の導入を昨年から進めている。これに合わせ、日立事業所銅箔製造部においても、休止していた表面処理設備の1基を品質および生産性向上を図った上で、本年4月より再稼働する。