トライボコーティング技術研究会( http://www.tribocoati.st )と理化学研究所は2月24日、埼玉・和光市の理化学研究所 和光研究所 鈴木梅太郎ホールでシンポジウム 第14回「トライボコーティングの現状と将来-トライボコーティング技術の海外動向、新規ナノ材料の応用、プラズマ反応技術について-」を開催する。
シンポジウムでは今回、第4回目となる岩木賞の受賞業績から、「DLC, Its applications and New trends in Korea」(Youngha Jun氏)、「酸化チタンとカーボンナノチューブ複合液のコーティングにより開発された、太陽光を効率的に取り込む集熱板」(ナノフロンティアテクノロジー、信州大学)の記念講演ほか、当該分野の新規技術の特別講演「ガスクラスターイオンビーム加工について」(不二越)、そして会員法人によるトライボコーティング関連技術の最新情報を提供し、様々な分野の技術者が相互に交流することによって新しい価値を生み出していく。
トライボコーティング技術は、トライボロジーとファブリケーションとを融合させ、重要な高機能ものづくり技術の一つとして、近年大きく注目されている。岩木賞はトライボコーティング技術研究会が提唱、精密科学技術ネットワーク(PEN)が2008年度から創設し表彰していたが、2011年度からは、未来生産システム学協会(NPS)が継承し表彰する。同賞は表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故岩木正哉博士(理化学研究所元主任研究員、トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業を讃え、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。
当日のプログラムは以下のとおり。
9:50 - 10:00 開会の挨拶 大森 整 会長
10:00 - 10:30 第4回岩木賞贈呈式
審査経過説明:審査委員長
岩木賞贈呈 :藤井 進 氏(NPS表彰顕彰部門長、上智大学教授)
受賞者:国際賞 Yongha Jun氏
事業賞 ナノフロンティアテクノロジー、信州大学
10:30 - 12:30 記念講演1(岩木賞国際賞)
J&L Tech Co., Ltd. CEO Youngha Jun 氏
「DLC, Its applications and New trends in Korea」(逐次日本語通訳付)
12:30 - 13:30 - 休憩・昼食 (60分)-
13:30 - 14:45 記念講演2(岩木賞事業賞)
ナノフロンティアテクノロジー 津田 薫 氏
「酸化チタンとカーボンナノチューブ複合液のコーティングにより開発された、太陽光を効率的に取り込む集熱板」
14:45 - 15:30 特別講演
不二越 佐藤 嗣紀 氏
「ガスクラスターイオンビーム加工について」
15:30 - 15:45 - 休憩 (15分)-
15:45 - 16:15 会員講演1
栗田製作所 西村 芳実 氏
「新領域プラズマ反応場」
16:15 - 16:45 会員講演2
東京都立産業技術研究センター 玉置 賢次 氏
「ダイヤモンドコーテッド工具によるドライ絞り加工」
16:45 - 17:15 会員講演3
理化学研究所 春日 博 氏
「ナノダイヤモンドの表面加工における効果」
17:15 - 17:30 閉会の挨拶
熊谷 泰 副会長
17:30 - 19:30 岩木賞受賞パーティー・交流会
問合先
(独)理化学研究所 大森素形材工学研究室 内
トライボコーティング技術研究会 シンポジウム事務局
TEL 048-467-9318 FAX 048-462-4657
E-mail:tribo@tribocoati.st