リヒテンシュタイン・エリコンバルザースはスウェーデン ウプサラに、自動車産業向け歯切り工具のコーティング前処理・後処理向けのアプリケーションサポートセンターを新設した。同センターは、顧客の課題解決などを行うとともに、エリコンバルザースの新入社員や研修員のコーティング前処理・後処理技術の習得を行うトレーニングセンターとしても使用する。
歯切り工具のコーティングや、コーティングにおけるコンサルティング、プロセスの最適化を行う同社の「primeGear」は、商用車用パワートレインに適用される歯切り工具においてグローバルで採用されている。これにより、工具寿命の延長や加工性能の向上を実現している。
今回の新拠点はグローバルのコンピテンスセンターとして機能する。エリコンバルザースの「できる限りお客様の近くに」という戦略から、以前のウプサラの拠点(旧Primateria社)で提供されていた表面処理サービスはスウェーデンのそれぞれのカスタマーセンターに分散された。これによりエリコンバルザースは、よりスウェーデンの顧客との距離を縮め迅速なサポートを行うとともに、輸送ルートを短縮することで二酸化炭素の排出量を低減する。
バルザース・インダストリアルソリューションズの責任者であるマーク・デラヨー氏は「新しいグローバル・アプリケーションサポートセンターは、歯切り工具のリコンディショニングプロセスのさらなる発展のために、私たちの商用パートナー、顧客との協力によって設立された。また、それにより世界中の従業員が最新の前処理・後処理技術を習得できる。現在、primeGearサービスは、それぞれのカスタマーセンターで提供しており、より顧客の身近な存在となることで、物流プロセスを加速化し、二酸化炭素の排出を削減している」と話している。
なお、日本国内では日本エリコンバルザース( https://www.oerlikon.com/balzers/jp/ja/ )がprimeGearの提供を行っている。