トライボコーティング技術研究会と理化学研究所は2021年2月26日に、「第23回『トライボコーティングの現状と将来』シンポジウム-導電性ダイヤモンド応用技術、光輝窒化処理ならびに微細金型加工-」を開催する。今回はZoomを利用したウェブでの参加も可能な「ハイブリッド開催」となっている。当日は「第13回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の受賞記念講演を行うほか、同賞の贈呈式を実施する。
岩木賞は表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故・岩木正哉博士(理化学研究所元主任研究員、トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。トライボコーティング技術研究会が提唱して2008年度に創設、未来生産システム学協会(NPS)が表彰事業を行っている。
今回第13回目となる岩木賞の受賞業績として、優秀賞に輝いた「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」岩井 学 氏(富山県立大学)、特別賞に輝いた「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」原 民夫 氏(プラズマ総合研究所)、事業賞に輝いた「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」松澤 隆 氏(池上金型工業)がそれぞれ講演を行う。
また、九州大学名誉教授でDoi Laboratory社長の土肥俊郎氏による特別講演「化合物半導体の加工プロセスの現状とその高度化のキー―CMPスラリー高度化の基本的考え方と必須手法―」がなされるほか、東京都立産業技術研究センター 齋藤 庸賀 氏による「硬質粒子電着による高機能タップ工具の開発」と理化学研究所 田中 拓男 氏による「光メタマテリアル、作り方と使い方」の2件のトライボコーティング技術研究会会員による講演が行われる。
特別講演以降の司会は、技術を科学するテクニストガールこと、明里 瞳さんが務める。
講演終了後には、交流会も予定されている。
問い合わせ・申し込みは、以下のとおり。
E-mail: tribo@tribocoati.st