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第9回ものづくりワールド名古屋

 

神戸製鋼所、ニッケル合金めっき技術が新型コロナの感染力を低下させることを確認

 神戸製鋼所( https://www.kobelco.co.jp/ )は、自社開発して様々な用途で実用化が進められてきた「高機能抗菌めっき技術KENIFINETM」が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対してもウイルスの感染力を低下させることを確認したと発表した。

 KENIFINEは、同社が20年前に独自に開発したニッケル合金めっき技術。一般的な抗菌材の10倍以上高い抗菌性があることに加え、過去にはインフルエンザウイルスやSARS(重症急性呼吸器症候群)の引き金となったウイルスと同属のコロナウイルス(牛コロナウイルス、マウス肝炎ウイルス)にも抗ウイルス効果があることを確認している。

 同社では、新型コロナウイルス感染症が流行し社会問題となって以降、KENIFINEにより新型コロナウイルスに対しても抑制効果が期待できると考え、第三者機関で効果の有無確認を目的としたステンレス鋼との比較試験を実施してきた。今回、従来法より厳しい条件下での評価を行ったが、ステンレス鋼と比較してウイルスの感染力が1/1000程度になる結果が得られたという。