三井化学( https://jp.mitsuichemicals.com/ )は、同社の銅合金蒸着技術を用いた抗ウイルスフィルム「カッパーストッパー®」が、SIAA(抗菌製品技術協議会)認定試験機関の評価試験において、多様なウイルスに効果を発現することを確認したと発表した。併せて、SIAAの抗ウイルス材料認定を取得したという。
カッパーストッパーは、ポリプロピレンフィルムの片面に、銅合金蒸着技術を施したもの。同社が独自に開発した銅合金蒸着法によるコーティング材料で、銅が持つ抗菌・抗ウイルス性能を落とさず、錆びやすく変色しやすい欠点を合金化することで解決している。フィルム化することで、銅の持つ抗菌・抗ウイルス性を幅広い工業製品に応用することが可能になる。
この結果を受けて同社は、コロナ下で拡大する抗ウイルスマーケットへの本格的な市場開発を開始する。安定的に抗ウイルス性を必要とし、繰り返し使用する用途に適していることから、医療・介護・福祉・住宅・オフィス・学校・飲食店・工場等での使用を想定している。