研削超硬プレート面の鏡面加工事例 不二製作所( http://www.fujimfg.co.jp/ )とアドバンスト・ソフトマテリアルズ( http://www.asmi.jp/ )は、ブラストの一種であるシリウス加工機で鏡面仕上げができる研磨メディア「シリウスZ」を共同開発した。
シリウス加工はブラストの噴射エネルギーを使用して、弾性体の研磨メディアをノズルから噴射して加工物の表面を滑らせることにより、光沢研磨や微細なバリ取りなどの目的で使用されてきた。この加工はノズル方式を採用しているため、加工ワークの大きさ、形状、重量に制約を受けないで部位を加工できるのが特徴。今回は、加工メディアに鏡面仕上げ機能を付加したもので、各業界から要望が多い鏡面研磨の自動化に「シリウスZ」で対応する。不二製作所が加工装置と研磨メディアの販売を行う。
シリウスZは、ポリウレタン系のエラストマーを核体に採用し、その表面に砥粒を担持した研磨メディア。研磨材を微量かつ定量に噴射ができる不二製作所製の噴射装置を用いれば、従来は人手に頼らざるを得なかった微小部位の加工面を鏡面に仕上げることができるという。また、DLCコーティングなど各種コーティング用下地処理とコーティング後のドロップレットの除去が可能など、微細突起の除去と鏡面研磨が同時にできるという。