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NTN、高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立した主軸用軸受を開発、工作機械の省エネルギー化に貢献

7時間 29 分 ago
NTN、高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立した主軸用軸受を開発、工作機械の省エネルギー化に貢献kat 2026年10日24日(土) in in

 NTNは、新世代軸受シリーズ「ULTAGE(アルテージ)」の新商品として、「高速・重切削対応 円筒ころ軸受」を開発した。

 本開発品は、省エネルギー化に有効なグリース潤滑環境下で、従来品比25倍以上の長寿命を実現するとともに、高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立。これにより、工作機械主軸のグリース潤滑への移行を後押しし、保守負担の軽減や設備稼働率の向上、さらには、製造現場のカーボンニュートラル推進にも貢献する。

 近年、工作機械業界では、生産性向上に向けた加工の高速化に加え、高精度加工や重切削への対応が求められている。特に、1台でさまざまな加工を行う複合加工機の普及により、主軸用軸受には高速回転性能と高剛性の両立が求 められている。

 また、製造現場ではカーボンニュートラル実現に向けた省エネルギー化や保守負担軽減へのニーズが高まっているため、工作機械主軸用軸受においては、従来のエアオイル潤滑に代わり、消費エネルギーの削減につながるグリース潤滑へ転換が求められている。

 一方で、高速回転環境においてグリース潤滑で十分な寿命を確保することが課題となっていた。

 こうした背景を踏まえ、NTNは、グリース潤滑環境において高剛性と高速回転性能を両立するとともに、大幅な長寿命化を実現した高速・重切削対応の円筒ころ軸受を開発したもの。

高速・重切削対応 円筒ころ軸受

高速・重切削対応 円筒ころ軸受

 

 本開発品は、グリース潤滑環境下で従来品比25倍以上の長寿命を実現した。さらに、従来品比30%向上となるdmn値115万の業界最高水準の高速回転性能を達成するとともに、重切削に求められる高剛性を確保している。

 この長寿命化と、高速回転性能と高剛性の両立を実現するため、保持器の材質や形状を見直した。

 一般に、高速回転性能と高剛性は両立が難しい課題だが、新開発の樹脂保持器を採用することで、重切削に求められる高剛性を持つ大径ころを使用しながら、業界最高水準の高速回転性能を実現している。また、保持器を非対称形状にしたことによって最適なグリース配置となり、潤滑油成分を軸受内部へ効率的に供給し、大幅な長寿命化を実現した。加えて、本開発品はエアオイル潤滑にも対応しており、保持器の形状を工夫することで、潤滑油の給油性を向上している。

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NTN、センシング機能付き軸受の商品化を加速

7時間 57 分 ago
NTN、センシング機能付き軸受の商品化を加速kat 2026年10日24日(土) in

 NTNは、軸受そのものが設備状態を伝えるセンシング機能付き軸受「しゃべる軸受®」について、商品化に向けた検証を進めている。「しゃべる軸受®」は、軸受内部にセンサーや無線通信機能を搭載し、既存設備の状態をリアルタイムで把握できる。同社では、製造業やプラント、インフラ設備の維持管理を行う事業者での評価を通じて有効性や運用性が確認しており、早期の商品化を目指す。

 

 近年、製造現場では人材不足や熟練技術者の減少が課題となっており、設備の安定稼働や保全業務の効率化へのニーズが高まっている。そのため、設備の異常を早期に検知し、故障を未然に防ぐ状態監視技術が注目を集めている。NTNはこれまで培ってきた設備診断や予知保全技術の適用拡大を目指し、既存軸受と交換するだけで高度な状態監視を可能にする「しゃべる軸受®」の開発を進めている。

 しゃべる軸受®は、軸受内部に振動・温度・回転速度センサー、発電機、無線通信デバイスを組み込んだセンシング機能付き軸受。標準軸受と同等サイズで、電源や通信のための配線も不要なため、既存設備の設計変更や大掛かりな改造を行うことなく導入できる。軸受や設備の振動、軸受内部の温度をリアルタイムに取得し、設備の異常の兆候を早期に把握することで、設備停止リスクの低減や保全業務の効率化・省人化に貢献する。

 NTNでは、2022年の開発発表以降、ユーザーからの評価やご意見をもとに改良を重ねてきた。

 小型サイズを含む対応軸受サイズの拡大に加え、耐熱性能の向上、通信機能の改善、製造現場に設置しやすいデータ収集デバイスの開発や複数設備の同時監視・遠隔監視への対応など、取得データの可視化・活用機能を強化し、実際の設備運用を見据えた機能向上を進めている。

 これまでのテストマーケティングでは、モーターやポンプ、ファン、ギヤボックスなどを対象に評価を実施しており、ユーザーからは「既存設備に容易に適用できる」「状態監視データを手軽に取得・活用できる」といった評価を得ている。また、一部の評価先では、設備のオーバーホール周期を従来の2倍以上に延長し、年間の保全費用を半分以下に削減できた事例も確認している。今後はさらに多様な設備や使用環境で評価を進め、実用化に向けた検証を進めていく

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NTN、近隣サプライヤーと連携した地域連携型オンサイトPPAを導入

8時間 11 分 ago
NTN、近隣サプライヤーと連携した地域連携型オンサイトPPAを導入kat 2026年10日24日(土) in

 NTNは、岡山製作所(岡山県備前市)における再生可能エネルギーの利用拡大の取り組みとして、Daigasエナジーおよび近隣サプライヤーであるコーワンと連携し、地域連携型オンサイトPPA※を導入する。

 本取り組みでは、近接するコーワンの建屋に設置した太陽光発電設備で発電した電力を岡山製作所へ供給する。工場建屋への設置が難しいという課題に対し、近接する企業の未利用スペースを活用して再生可能エネルギーを導入するもので、年間約143万kWhの再生可能エネルギーを創出し、年間約622tのCO₂排出量削減を見込む。2026年10月に工事に着工し、2027年4月の発電開始を予定している。

 NTNグループは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、省エネルギー活動や再生可能エネルギーの導入・活用を推進している。

 近年、企業の脱炭素化の取り組みが進む一方、拠点によっては建屋の構造や築年数などの制約から、太陽光発電設備を自社敷地内に設置できないケースも少なくない。岡山製作所においても既存建屋への設置が困難であったことから、近隣に立地するコーワンの物流センター屋根を活用することとした。

 本取り組みでは、Daigasエナジーが太陽光発電設備の設置・運営を担い、コーワンが設置場所を提供し、NTNが発電した電力を利用する。工場単独では難しい再生可能エネルギーの導入を、地域企業との連携によって実現する取り組みとなる。地域の既存資産を有効活用しながら、生産拠点における再生可能エネルギー利用の拡大と地域の脱炭素化を両立する。

NTN岡山製作所

 

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THK、低発熱・高精度ボールねじの受注を開始

8時間 52 分 ago
THK、低発熱・高精度ボールねじの受注を開始kat 2026年10日24日(土) in in

 THKは、低発熱・高精度ボールねじ(形番:BPFP)の受注を開始する。低発熱・高精度ボールねじは、工作機械に求められる低トルク、低発熱、移動方向反転時の安定した動き、高い軸方向剛性を一つの製品で実現した精密ボールねじで、独自の摩擦力低減技術により、摩擦トルクを既存製品比で50%以上低減した。

BPFP形

 摩擦トルクの安定化により、モータ負荷と消費電力を抑えるとともに、発熱に伴うねじ軸の伸びや位置ずれ、周辺装置への熱の影響を低減するほか、象限突起(工作機械で円加工を行った際に生じる突起状のわずかな誤差)などの移動方向反転時のトルク変化を抑制することにより、装置の動的運動精度と加工面品位の向上に貢献する。

 外形寸法はISO寸法に準拠し、既存製品と同等の取付寸法および負荷能力を維持しているため、従来品からの置き換えが可能。計31形番(ねじ軸径φ16~φ50)のラインナップを取り揃え、機械の高精度な加工、省エネ、熱変位対策、制御・組立調整の負担低減など多様なニーズに対応する。

 特長は以下のとおり。
1.摩擦トルクを50%以上低減:独自の摩擦力低減技術により、摩擦トルクを既存製品比で50%以上低減。装置駆動時のエネルギー消費削減に貢献

2.既存製品と比べて発熱を大幅に低減:摩擦トルクの低減により発熱量を大幅に抑え、周辺装置への熱の影響を低減

3.加工面品位の向上を実現:駆動時の摩擦トルク安定化により、装置の動的運動精度が改善し加工面品位向上を実現

4.用途に合わせたすきま(予圧)をラインナップ:G0すきま(普通予圧)に加え、軸方向剛性を高めるGMすきま(中予圧)をラインナップ。必要な剛性に合わせてすきまを選択可能

5.既存製品と同等の負荷能力:既存製品と同等の取付寸法および負荷能力を維持。従来品からの置き換えが可能

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東京理科大学・佐々木研究室、第49回トライボサロンを開催

6日 19時間 ago
東京理科大学・佐々木研究室、第49回トライボサロンを開催kat 2026年10日17日(土) in

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://www.tribo-concierge.com/topics/296/)の第49回目が10月17日、東京都葛飾区の同大学 葛飾キャンパスで開催された。

開催のようす


 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催されている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室のメンバーに限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。

 第49回目となる今回のトライボサロンでは、横浜国立大学の大久保 光氏が、「多因子同時計測に基づくソフトマターの摩擦現象の階層的理解」と題して話題提供を行った。

 摩擦界面のマルチモーダル・オペランド計測技術(力学情報、空間情報、分子情報といった多因子をその場同時計測する技術)を用いて、ソフトレジリエンストライボロジー(SRT)材料として摺動機械要素への適用が期待される濃厚ポリマーブラシなどソフトマターを対象に、摩耗現象、起動現象(静摩擦から動摩擦への遷移時の接触領域の変化)、摩擦回復現象のそれぞれについて実験研究を実施した結果について報告した。引き続き、材料基盤および計測基盤の高度化に基づく摩擦の理解と制御に取り組みたい、と総括した。

 トライボサロンに関心のある方は、以下のURLを参照されたい。
 https://www.tribo-concierge.com/topics/296/

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日本精工、工作機械向け設計開発・製造管理支援サービスのラインアップを拡充

2週 2日 ago
日本精工、工作機械向け設計開発・製造管理支援サービスのラインアップを拡充kat 2026年10日07日(水) in in

 日本精工(NSK)は、工作機械メーカー向け設計開発・製造管理支援サービスのラインアップを拡充し、新たなサービスとして、スピンドル(工具やワークを高速回転させる主軸)の設計効率化を支援する「MT-Click!Speedy Premium」と、軸受情報を顧客システムと連携させる「NSK Verify API」を提供する。新サービスは契約企業向けに、MT-Click!Speedy Premiumは有償で、NSK Verify APIは無償で提供。

 MT-Click!Speedy Premiumは本年9月より提供を開始しており、NSK Verify APIは本年11月に提供を開始する予定で、NSKではこの二つのサービスを本年10月26日~31日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展する。

 NSKはこれまで、「MT-Click!Speedy」によるスピンドル設計支援と、スマートフォンアプリ「NSK Verify」による軸受情報管理サービスを提供してきたが、今回、スピンドル解析機能を強化した「MT-Click!Speedy Premium」と、軸受情報を顧客システムへ連携できる「NSK Verify API」をラインアップに追加する。これにより、設計開発の効率化と製造管理のデジタル化を促進し、顧客の生産性向上と付加価値創出につなげる。
 

左:「MT-Click!Speedy Premium」サービスイメージ、右:「NSK Verify API」利用イメージ


 

 工作機械業界では、設計開発の効率化、生産現場のデジタル化、技術者不足への対応などを背景として、デジタル技術を活用した業務高度化が求められている。例えばスピンドルの設計では、高度な解析を行うにはNSKへの問い合わせや個別検討が必要となる場合があり、設計期間の短縮が課題となっていた。また生産現場では、軸受の使用履歴や検査成績データをより効率的に管理するニーズが高まっている。これに対しNSKでは、以下の二つの工作機械向け設計開発・製造管理支援サービスを追加したもの。
 
 高度なスピンドル設計を可能にする「MT-Click!Speedy Premium」は、工作機械のスピンドル設計および軸受解析を実現するWebアプリケーションサービスで、NSKが従来提供していた一般公開版「MT-Click!Speedy」に対して、より高度なスピンドル全体の解析を実行し、より詳細なレポートを入手できる。従来はNSKへの問い合わせや個別検討が必要だった高度な解析について、顧客が必要なタイミングで実施できるようになることで、スピンドルの最適設計に必須である各種部品の検討を顧客内で完結でき、開発プロセスの効率化と開発リードタイムの削減につなげることができる。さらに、スピンドルの高剛性化など、市場から新たな性能要求があった際にも、迅速に解析が可能となる。
 

MT-Click!Speedy Premiumの主な特長


 
 

左:詳細な条件設定、右:詳細なレポート

 

 もう一つの工作機械向け設計開発・製造管理支援サービスである、工場のデジタル化を加速する「NSK Verify API」は、軸受の検査成績データを簡単に自社システムへ連携できる軸受情報管理サービスで、NSKが従来提供していた一般公開版「NSK Verify」はスマートフォンアプリだったが、今回は新たにAPI(異なるシステムやサービスを接続し、データ連携を可能にするインターフェース)として利用できるようになります。顧客が開発したソフトウェアに本サービスを組み込むと、NSK Verifyと同等の検査成績データを、顧客のソフトウェア上で取得できる。ハンドスキャナーなど2次元コードを読み取る仕組みと連携することで、製品情報を効率的に取得・管理することが可能となる。顧客の工場におけるNSK製品のデータ管理を効率化することで、作業時間を短縮し、在庫管理・使用履歴管理の高度化につなげる。例えば、アプリ版では1点あたり約60秒かかっていたデータの取り込み時間を、本サービスでは約10秒に短縮できる。
 

NSK Verify APIの主な特長

 

「NSK Verify API」システム構成のイメージ

 

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NTNセールスジャパン、国際自転車ロードレース「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」で「回る学校」を開催

2週 5日 ago
NTNセールスジャパン、国際自転車ロードレース「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」で「回る学校」を開催kat 2026年10日05日(月) in

 NTNの販売子会社である株式会社NTNセールスジャパンは10月9日~12日に九州各地(長崎県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、宮崎県)で開催される国際自転車ロードレース「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」(https://www.tourdekyushu.asia/)に3年連続で協賛、各レース会場では、ベアリングを楽しみながら学べる「NTN回る学校」を開催する。

 本大会は、2016年の熊本地震をはじめとする九州各地の自然災害からの復興を象徴するイベントとして開催されているUCI(Union Cycliste Internationale、国際自転車競技連合)公認の国際自転車ロードレース。4回目の開催となる今大会は、「がんばろう熊本」を合言葉に、九州の持続可能な未来づくりとSDGsの推進をテーマとして、計4会場で国内外18 チームがレースを繰り広げる。

 NTNは、各レース会場で主力商品であるベアリングについて親子で楽しみながら学べる「NTN回る学校」を開催。ベアリングの組み立て体験に加え、ロードバイクのホイールに使用されるボールベアリングを実際に手で回しながら、ベアリングに取り付けるシールや潤滑剤の種類によって回転抵抗の違いを体感できる展示を実施する。

 NTNのベアリングは、高級ロードバイク向けのハブをはじめとする自転車部品に採用されており、自転車の安全でなめらかな走行に貢献しています。NTNでは今後も、環境にやさしい移動手段である自転車市場の発展に貢献するとともに、環境負荷の低減に向けた取り組みを推進していく。

ベアリングの組み立て体験
外輪、内輪、保持器、ボールを組み合わせてベアリングの組み立てに挑戦できる。初めてベアリングを見る人も、ベアリングの構造や仕組みについて学べる

 

ボールベアリング手回し体験
ロードバイクのホイール用ハブには、なめらかな回転を支えるボールベアリングが使用されている。実際にボールベアリングを手で回すことで、ベアリングに取り付けるシールや潤滑剤の種類による回転抵抗の違いを体感できる


 

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金属加工のデジタル化・自動化に焦点を当てた新展示会「NexGeM」がハノーバーメッセ2027と同時開催、出展募集を開始

3週 1日 ago
金属加工のデジタル化・自動化に焦点を当てた新展示会「NexGeM」がハノーバーメッセ2027と同時開催、出展募集を開始kat 2026年10日01日(木) in

 金属加工のデジタル化・自動化に焦点を当てた展示会「NexGeM( ネクスジェム/Next Generation Metalworking、https://www.nexgem.de/)」が2027 年4月5日~8日、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場で初開催される。世界有数の製造業の展示会「ハノーバーメッセ2027(主催:ドイツメッセ、https://intl-linkage.co.jp/dm/hannovermesse/)」との同時開催となる。

 NexGeMは、世界有数の金属加工と工作機械の展示会EMO ハノーバーを主催するドイツ工作機械工業会(VDW)が主催、ハノーバー国際見本市会場のホール25 での開催となる。主な出展テーマは、金属加工におけるAI、デジタルツイン、スマートファクトリー、設備のネットワーク化、既存設備の改修、自動化、など。

 

 ハノーバーメッセとの同時開催により、NexGeM では、製造業向けデジタル技術や自動化、ロボティクスなどに関心を持つハノーバーメッセのグローバルな来場者に、従来の工作機械専門展示会では出会いにくかった企業にも自社の技術を提案することが可能となる。

 また、ハノーバーメッセの出展者や来場者にとっても、従来以上に製造業の中でも金属加工や工作機械分野へのアプローチがより期待できる。

 金属加工のデジタル化・自動化を通じて、次世代のものづくりを提案するNexGeMではこのほど、出展募集を開始した。

 金属加工分野の効率化やコスト削減を実現するために、AI をはじめとするデジタル技術、ネットワーク化のサービス、ソフトウェアやプラットフォームまたレトロフィット(既存設備の改修)、ロボティクス、自動化サービスなどの自社技術をNexGeM を通じて、ぜひ紹介いただきたい。

 日本企業のNexGeMへの出展に関する問い合わせは、以下まで。
合同会社International Linkage ドイツメッセ日本代表:竹生学史(たけお・まさひと)
E-Mail:masahito.takeo@intl-linkage.co.jp

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日本ベアリングなど新潟県小千谷市の7社、JIMTOF 2026でスタンプラリーを開催

3週 2日 ago
日本ベアリングなど新潟県小千谷市の7社、JIMTOF 2026でスタンプラリーを開催kat 2026年10日01日(木) in in

 日本ベアリングなど新潟県小千谷市に本社を置く7社からなる「JIMTOF 2026 おぢやスタンプラリー実行委員会」(実行委員長:ユキワ精工・酒巻弘和社長)は、10月26日~31日の「第33 回日本国際工作機械見本市JIMTOF 2026」開催期間中に、同展に出展する同7社のブースをめぐる「JIMTOF 2026 おぢやスタンプラリー」を開催する。後援は、ニュースダイジェスト社と小千谷鉄工電子協同組合。

 今回の企画は、人口3万1000人の新潟県小千谷市が自社ブランドを持つ7社もの企業がJIMTOF 2026に出展するほどの工作機械・工作機器のメーカー集積地であることや、小千谷市内7社のメーカー名をより深く認識してもらうことを目的に実施されるもの。

 参加企業(50音順)は、エヌ・エス・エス(小間番号:東1ホール E1048)、オヂヤセイキ(小間番号:東7ホールE7042)、第一測範製作所(小間番号:東7ホールE7004)、タカハシキカイ(小間番号:東7ホールE7053)、日本ベアリング(小間番号:西2ホールW2023)、 ユキワ精工(小間番号: 西2ホールW2015)、理研精機(小間番号: 西2 ホールW2057)の7社。

 JIMTOF 2026 おぢやスタンプラリーの実施概要は、以下のとおり。

1.実施期間:10月26日~31日のJIMTOF 2026開催期間中

2.実施内容
 応募ハガキ(下の写真参照)を上記7社いずれかのブースで入手し、7社すべてのブースを訪問して各ブースに設置されたスタンプ台で応募ハガキに押印。押印完了の企業のブースにおいて応募ハガキが受け付けられ、その際に粗品(おかき1 袋)が進呈される(粗品進呈は在庫がなくなり次第、終了)。あるいは7個のスタンプが押された応募ハガキを有効期限内に投函する(11月10日消印有効)ことで、受け付けがなされる。応募者の中から抽選で、以下の“小千谷の名産品”が当たる。

3.景品
・特賞:魚沼産新米コシヒカリ60kg 1名

・A賞:魚沼産新米コシヒカリ3kg 20名

・B賞:小千谷そば・うどんセット 20名

・C賞:小千谷おかき詰め合わせ 20名

・ドキドキ特別賞 7 名

4.スタンプラリーの注意事項
・応募は、一人1 通

・各社ブースで来場登録を行う

・ハガキ投函での応募は、11月10日消印有効

・当選は商品の発送をもって代える

・発送先は、日本国内に限る

・主催7社の社員は応募不可

「JIMTOF 2026 おぢやスタンプラリー」の応募ハガキ:上が外側、下が内側

 

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ジェイテクト、コラムアシストタイプの電動パワーステアリングが国立科学博物館「未来技術遺産」に登録

3週 2日 ago
ジェイテクト、コラムアシストタイプの電動パワーステアリングが国立科学博物館「未来技術遺産」に登録kat 2026年09日30日(水) in in

 ジェイテクトの「コラムアシストタイプ 電動パワーステアリング(C-EPS)」が、今年度の「未来技術遺産」として、国立科学博物館に登録された。C-EPSは、同社が開発を進め1988年にスズキの軽自動車「セルボ」に搭載、世界で初めて実用化・量産化を実現した電動パワーステアリング(EPS)。

世界初の電動パワーステアリング「C-EPS」

 

写真左から、国立科学博物館 館長 真鍋真氏、ジェイテクト 経営役員 CTO 阪田勝利氏

 

 未来技術遺産は国立科学博物館が定めた登録制度により保護される文化財で、過去の科学技術史資料のうち、科学技術史において重要な成果を示し、未来へ引き継ぐべき遺産であるという意味で名づけられた登録資料の愛称。日本の科学技術の発展に重要な意義を持つものを選定し、その保存を目的として登録を行っている。2008年10月9日に第1回が制定されている。

 1980年代に自動車の普及とともに軽自動車の需要が拡大する中、女性や高齢者にも運転しやすい自動車として、パワーステアリング搭載へのニーズが高まっていた一方で、当時主流だった油圧式パワーステアリングは、エンジンの力で油圧ポンプを作動させるため小型エンジンを搭載する軽自動車では負担が大きいという課題があった。こうした中でジェイテクトは、軽自動車向けのEPSであるC-EPSを開発し、1988年にスズキの軽自動車セルボに搭載。世界初となるEPSの実用化・量産化を実現した。今回の未来技術遺産への登録は、軽自動車の快適性向上に加えて、乗用車への搭載が広がり省エネや燃費向上に大きく寄与した点も認められたもの。

 ジェイテクトが開発したEPSは、1988年の誕生以来、世界各国の自動車メーカーに広く採用され、2015年にはグローバル累計生産台数1億台を突破。同社は現在に至るまで、EPS世界シェアNo.1のリーディングサプライヤーとして、安全、快適で環境にやさしい自動車づくりに貢献してきた。

 1988年の世界初EPS量産化から2025年の操舵ユニットと転舵ユニットを機械的に接続しないリンクレスのステア・バイ・ワイヤシステム「Syncusteer™」(シンカステア)の量産化にいたるまで、ジェイテクトは操舵技術の進化を通じてモビリティの可能性を広げてきた。C-EPSもその技術の系譜に位置付けられ、この先も同社は車の曲がる機能を支えるソリューションとして、モビリティ社会の未来に貢献していく。

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JAST、トライボロジー会議 2026 秋 名古屋を開催

3週 3日 ago
JAST、トライボロジー会議 2026 秋 名古屋を開催kat 2026年09日29日(火) in

 日本トライボロジー学会(JAST)は9月9日~11日、名古屋市天白区の名城大学 天白キャンパスで、「トライボロジー会議 2026 秋 名古屋」(実行委員長:名城大学・宇佐美初彦氏)を開催した。会期中は約700名が参加した。

会場となった名城大学

 

 今回は、「減少・理論」、「摩耗」、「潤滑剤」、「摩擦材料」、「流体潤滑」、「摩擦」、「シミュレーション」、「メンテナンス」、「機械要素」、「マイクロ・ナノメカニズム」、「表面処理・コーティング」、「境界潤滑」、「分析・評価・試験方法」、「表面・接触」のテーマによる一般講演と、「学生・若手ポスターセッション」、「自動車に関わる最新のトライボロジー技術」、「スポーツにおけるトライボロジー」、「摩擦下における白層形成に関する研究動向」、「ヤングトライボロジストシンポジウム」のテーマによるシンポジウムセッションで、約270件の発表がなされた。

研究発表のようす学生・若手ポスターセッションのようす


 また、10日には特別講演会が開催され、海洋研究開発機構 高知コア研究所 上席研究員の伊藤元雄氏が、「小惑星リュウグウ試料のナノ解析プラットフォーム:大気非曝露キュレーションから高度分析への挑戦」と題して、講演を行った。

特別講演会のようす


 同日に開催された「懇親会」ではまずトライボロジー会議2026秋 名古屋 実行委員長の宇佐美初彦氏(名城大学)が挨拶に立ち、準備日9月8日の記録的豪雨(24年前の東海豪雨を超える雨量・線状降水帯)の中、学生アルバイトやスタッフ、さらには宇佐美氏自らが合羽を着用し、ブルーシートで展示物の水素エンジン車を覆って、展示物を濡らすことなく一致団結して搬入したエピソードを紹介しつつ、関係各位への謝意を表明。「ご当地名古屋のお酒や名古屋めしを堪能してほしい」と呼びかけた。

挨拶する宇佐美実行委員長


 続いて主催者であるJASTを代表して佐々木信也JAST会長(東京理科大学)が、学会70周年を終え71期目を迎えた節目において、若手・学生を交えたポスターセッションの導入成果や、企業と学会の連携推進について言及。「本懇親会では、企業の期待として最も重要な人脈づくりを進めていただき、宇佐美先生こだわりの料理とお酒を楽しみながら、名刺交換や学術以外の交流を深めてほしい」と挨拶した。

挨拶する佐々木会長


 さらに、名城大学 学長の野口光宣氏が来賓挨拶に立ち、名城大学での大会開催が1993年、2008年に続く3回目であることへの謝意を表し、本年迎えた名城大学の開学100周年の歩みと、中部地区最大規模(10学部・10研究科・学生1.5万人・卒業生22万人)という現況を紹介。将来ビジョン『中部から世界へ 創造的実学』と、摩擦・摩耗・潤滑を探求し省エネや省資源など社会課題解決に寄与するトライボロジーの精神との深い共鳴を語り、大会の成功と参加者の飛躍を祈念した。

挨拶する野口氏


 懇親会ではまた、本年11月6日~8日に台湾で開催される「第8回 日台トライボロジーシンポジウム」や、2027年3月3日~5日に東京理科大学 葛飾キャンパスで開催される「トライボロジー会議2027 春 東京」、2027年9月19日~24日にアクリエひめじで開催される「International Tribology Conference Himeji 2027」、2028年9月12日~15日に富山県立大学 射水キャンパスで開催される「トライボロジー会議2028 秋 富山」について、それぞれアナウンスがなされた。

第8回日台トライボロジーシンポジウムについてアナウンスする九州大学・澤江義則氏


 会期中は「企業技術・製品展示コーナー」が設けられたほか、出展企業数社による製品PRやサービスについての企業プレゼンテーション(ランチョンセミナー)が実施された。

企業技術・製品展示コーナーのようす水素エンジン車の展示

 

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10/26~31にJIMTOF2026が開催、AI・ロボット、AM、熟練技能など「果てなき高度へ羽ばたく技術」を発信

3週 4日 ago
10/26~31にJIMTOF2026が開催、AI・ロボット、AM、熟練技能など「果てなき高度へ羽ばたく技術」を発信kat 2026年09日28日(月) in in

 第33回日本国際工作機械見本市「JIMTOF2026」(https://www.jimtof.org/jp/index.html)が10月26~31日の6日間、東京江東区の東京ビッグサイトで開催される。9月28日に東京都港区の芝パークホテルで開かれた「JIMTOF2026第2回記者発表会」では、主催者からJIMTOF2026の開催概要と見どころが紹介されたほか、協賛団体が各分野の出展内容を説明。さらに、AI・ロボティクスをテーマとした企画展示、積層造形(AM)、学生向けプログラム、講演・セミナーなど、多彩な併催企画の詳細が明らかになった。

記者発表会のようす

 

キーコンセプト「果てなき高度へ羽ばたく技術」を具現化

 日本工作機械工業会 専務理事の柚原一夫氏は、1962年の第1回以来、工作機械産業の新技術発表の舞台として発展してきたJIMTOFの歴史を振り返り、今回のテーマ「果てなき高度へ羽ばたく技術」に込めた思いを説明。最先端のものづくりと次世代へと継承されていく技術を、折り鶴をはじめとした「折り紙の鳥」で表現。多彩な鳥たちは工作機械に関連するさまざまな業界を象徴しており、産業全体がJIMTOFを通じて世界へ、そして未来へと飛躍していく様子を描いている。東京ビッグサイトの大規模改修工事によって展示スペースが制約される中でも、世界22カ国・地域から歴代2位となる規模の出展者を集めたことを強調。日本工作機械工業会の会員46社が世界初披露の製品・技術を出展する予定で、新製品そのものだけでなく、製造プロセス全体の最適化につながるソリューションの提案にも期待が寄せられる。

挨拶する柚原氏 JIMTOF2026のキービジュアル

 

 また、同じく主催者である東京ビッグサイト 代表取締役常務取締役の岩瀬和春氏は、JIMTOF2026には22カ国・地域から1134社/4422小間が出展し、目標来場者数を13万人としていることを説明。製造業の最新技術を扱う講演・セミナーに加え、元野球日本代表監督の井口忠仁氏によるチームマネジメント講演や人気YouTuberのヨビノリたくみ氏による講演を設けたほか、東京ビッグサイトがドイツ開催の世界最大級の積層造形(Additive Manufacturing、AM)専門展示会「Formnext(フォームネクスト)」(主催: Mesago Messe Frankfurt)と連携しAM分野における国際交流の促進と両ブランドのプレゼンス強化を目的にコラボレーション企画を実施するなど、従来の工作機械見本市の枠を広げるプログラムを用意する。

挨拶する岩瀬氏

 

各分野の協賛団体も最新技術を披露

 協賛団体からは、それぞれの業界が直面する課題や注目技術が紹介された。日本鍛圧機械工業会は16社・62小間が参加し、人手不足などの課題に対応する製品・技術を展開。日本精密機械工業会は28社が「超精密への果てなき挑戦」を掲げて出展し、東3ホール前のガレリアでは恒例の「ものづくりコンテスト」も実施する。

 日本工作機器工業会からは49社が出展。チャック、クラッチ・ブレーキ、ツーリングシステムなど、加工精度や生産性を左右する基盤機器について、高精度化、省人化、自動化に対応する技術を紹介する。日本精密測定機器工業会も、自動化・省人化を支える測定技術を展示するほか、公式キャラクター「測定ペンギン メッティ」を活用した情報発信などを行う。

 研削砥石工業会は12社・51小間、ダイヤモンド工業協会は10社が参加。研削・研磨技術が、従来の石材・金属加工だけでなく、精密電子部品、半導体、自動車、航空部品などへ広がっていることを示す。さらに日本光学測定機工業会からは11社が出展し、生成AIの普及に伴うAI半導体や電子部品、エネルギーインフラ関連部品の需要拡大を背景とした計測技術に注目が集まる。

 一方、日本機械工具工業会は67社/339小間を予定。タングステンの供給・価格問題を背景に、「省タングステン工具」や代替原料を用いた新製品を見どころとして挙げた。日本歯車工業会では前回の4社から6社へ参加企業が増加し、工作機械の大型化を背景に需要が高まるラック&ピニオン関連技術を紹介する。

展示スペース制約を逆手に会場全体を「技術発信の場」に

 JIMTOF2026の出展規模は、直接出展940社(重複除く)ベースで国内717社、海外223社。海外出展者比率は約24%となる。大規模改修により展示場面積が前回より21.7%減少するため、工作機械の展示エリアは東1~3ホールに加え、東7ホール、南1・2ホールにも展開する。一方、南4ホールには企画展示やセミナー、学生向け企画、IMECポスターセッション、AMゾーンなどを集約し、展示と情報発信を一体化した構成とする。

 中でも注目されるのがAI・ロボティクスをテーマにした二つの企画展示だ。東展示棟ガレリアでは、川崎重工業のヒューマノイドロボット「Kaleido9」とKaleido旧シリーズを展示し、ヒューマノイドロボットの技術進展と、その量産化・低コスト化を支える機械加工技術に焦点を当てる。南4ホールでは、ファナックの協働ロボットと熟練技能者が「きさげ作業」に協業で挑戦。ロボットが荒加工を行い、匠が仕上げを担う実演を通じて、熟練技能とロボティクスの融合を示す。

JIMTOF2026の講演会・セミナー自動車、3DA、AMから人材育成まで

 主要関連行事では、自動車産業をテーマとした基調特別講演を開催。SDV(ソフトウェア定義車両)化やAIの進化によって変化する自動車産業の競争構図と、工作機械産業への影響を取り上げる。また、3DA(3Dアノテーション)モデルを活用したデジタル化や、ホンダジェットの開発・事業化をテーマとした特別講演も予定される。

 研究・技術面では、第21回国際工作機械技術者会議(IMEC)を開催。「新たな四半世紀にかける工作機械産業の挑戦」を総合テーマに、国内外の研究者・技術者が講演するほか、南4ホールでは56テーマのポスターセッションを実施する。さらにAMゾーンではFormnextとのコラボレーションを展開し、AM技術の最新動向を紹介する。

JIMTOF2026主催者企画展示/特別企画

 

 次世代人材へのアプローチも強化する。ジグフライス盤を使ったバッグハンガーの加工体験、工科高校のものづくり教育紹介、出展メーカーと学生の交流会、工作機械トップセミナーなどを実施。学生専用会場マップや企業ブースツアーも用意し、製造業の技術だけでなく、仕事の魅力を伝える場へと広げる。

JIMTOF2026学生応援プログラム

 

 JIMTOF2026は、工作機械そのものの最新技術に加え、AI・ロボット、デジタルエンジニアリング、AM、計測、工具、熟練技能、人材育成など、製造業を取り巻く技術の現在地と次の方向性を横断的に見ることができる6日間となる。さらに「JIMTOF Insights」による動画発信やフードフェスティバルなど、専門家だけでなく幅広い層が楽しめる仕掛けも盛り込まれる。技術の進化とものづくりの未来を、展示と体験の双方から発信する場として、その全貌に注目が集まる。

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日本精工、ボールねじ駆動の省エネ・高速動作の油圧発生装置を新開発

3週 5日 ago
日本精工、ボールねじ駆動の省エネ・高速動作の油圧発生装置を新開発kat 2026年09日28日(月) in in

 日本精工(NSK)は、必要な時だけ素早く油圧を生み出す油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」を新開発した。開発品は、ボールねじを用いて油圧を発生させる業界初の方式を採用することで、従来の油圧発生装置で課題だった省エネと高速動作の両立を実現した。工作機械・油圧プレス機・産業用ロボットなどの省エネ化と生産性向上に貢献する。NSKが長年培ってきたボールねじ技術によって開発した高速性能と長寿命を両立したボールねじを適用することにより、高速動作が可能な電動の油圧発生機構を実現したもの。

 NSKでは、本開発品を本年10月26日~ 10月31日に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展、2027年度の市場投入を目指す。

ボールねじ駆動の省エネ・高速動作の油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」

 

 一般的に油圧システムは、油圧を発生させる油圧発生装置と、油圧シリンダなど油圧を力に変換する装置の二つで構成、大きな推力が必要な工作機械・油圧プレス機・産業用ロボットなどで使用されている。
製造業では、カーボンニュートラル実現に向けて設備の省エネルギー化が求められており、これまで油圧発生装置として用いられてきた歯車などを回転させて油を加圧する油圧ポンプや、圧縮空気でピストンを押して油を加圧する空圧式油圧発生装置などの装置では、省エネと高速動作の両立が課題となっていた。油圧ポンプは常に回転させ続けることが多く動作待機中も電力を消費する一方、空圧式油圧発生装置は空気圧を利用するため油圧が発生するまでに時間がかかるといった状況から、省エネと高速動作を両立した油圧発生装置が求められていた。

油圧発生装置の比較

 

 開発品は、ボールねじを用いてモータの回転運動を直線運動に変換し、その力で油を加圧して油圧を生み出す業界初の方式を採用、この油圧を配管経由で油圧シリンダに送ることで、油圧シリンダが推力を発生させ、省エネと高速動作の両立を実現する。
 

ボールねじ駆動により油圧を発生させる仕組み

 製品の特長は以下のとおり。

1.消費電力を大幅に削減:必要な時だけ油圧を発生させることで、従来の油圧ポンプと比較して消費電力を大幅に削減。結果、設備全体の省エネルギー化とCO₂排出量削減に貢献する。工作機械の主軸に保持されている工具を取り外す役割を持つ「ツールアンクランプ機構」を例にすると、油圧ポンプを使用した場合は、ツールアンクランプ機構が停止している間も運転を続けるのに対して、本開発品を使用した場合は、油圧が必要な時だけ作動するため、ある試算では電力消費を約89%削減できる(工作機械1 台あたり年間約815kg-CO₂の排出削減効果)。

ツールアンクランプ機構の仕組み

 

2.高速動作による生産性向上:応答性に優れたボールねじで駆動することで素早く油圧を供給できるため、設備の生産性向上を実現。従来の空圧式油圧発生装置では空気の圧力が油圧に変換されるまでに時間を要するのに対し、本開発品はモータとボールねじで直接油圧を発生させるため、より素早く油圧を供給できる。工作機械のツールアンクランプ機構を例にすると、本開発品を使用した場合、空圧式油圧発生装置では約1 秒かかる油圧の発生・作動時間を約0.2 秒に短縮できる場合もあり、その結果、ツール(工具)の交換時間を短縮できる。

3.コンパクト:一般的な油圧ポンプよりもコンパクトなため、設備の省スペース化に貢献。設置スペースが限られる、油圧・空圧配管を設置しにくいなど、従来は油圧の導入が難しかった装置にも搭載できるようになり、油圧の用途拡大につながる。

本開発品は、NSKが長年培ってきたボールねじ技術によって開発した高速性能と長寿命を両立したボールねじを適用することにより、高速動作が可能な電動の油圧発生機構を実現した。

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東京理科大学・佐々木研究室、第47回トライボサロンを開催

3週 6日 ago
東京理科大学・佐々木研究室、第47回トライボサロンを開催kat 2026年09日26日(土) in

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://www.tribo-concierge.com/topics/296/)の第47回目が9月26日、東京都葛飾区の同大学 葛飾キャンパスにてオンサイト開催された。

開催のようす

 

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催されている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室のメンバーに限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。

 第47回目となる今回のトライボサロンでは、ジェイテクトの獅子原祐樹氏が「アコースティックエミッションセンシング(AE)で捉える潤滑状態と損傷予兆」と題して話題提供を行った。

 機械設備の重大な故障に直結する転がり軸受や歯車しゅう動部の潤滑不足に伴う固体接触を損傷に至る前に捉える「潤滑状態検知手法」として、「AEセンシング」に着目。摩擦面の微視的な接触・変形に高感度なAEセンシングの損傷予兆検知における有用性について、すべり・転がり試験、歯車試験、軸受試験の結果とAE信号振幅の変化とを相関させながら紹介した。AE信号振幅による接触状態変化の高感度検知と周波数特性による摩擦面現象識別の可能性を強調した。

 トライボサロンに関心のある方は、以下のURLを参照されたい。
 https://www.tribo-concierge.com/topics/296/
 

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日本精工、潤滑ユニット搭載のローラガイドを販売開始

4週 ago
日本精工、潤滑ユニット搭載のローラガイドを販売開始kat 2026年09日25日(金) in in

 日本精工(NSK)は、潤滑油供給能力の高い潤滑ユニット「NSK K1-L™」を搭載したローラガイドの販売を本年10月に開始する。本製品は、従来はボールガイド向けに展開していた潤滑ユニットNSK K1-L™をローラガイドにも適用したもの。ローラガイドの長期にわたる潤滑メンテナンスフリー化に貢献する。NSKは、NSK K1-L™搭載のローラガイドについて、2028年に年間5億円の売上を目指す。

 NSKは本製品を2026年10月26日~ 10月31日に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展する。

 潤滑ユニット「NSK K1-L™」を搭載したローラガイド

 

 機械の直線運動を支える直動案内製品は、ボールやころ(ローラー)などの転動体が循環してスライダが移動する機構で、潤滑剤は、摩耗やはく離を予防するために用いられる。NSKの直動案内製品「NSKリニアガイド」を大別すると、転動体にボールを用いるボールガイドと、ころを用いるローラガイドの二つに分類され、ボールガイドは汎用性に優れ、主に半導体製造装置や各種搬送装置に搭載され、ローラガイドは高剛性・高負荷容量という特長を持ち、主に工作機械や大型搬送装置で使用される。
 

左:潤滑ユニット「NSK K1-L™」を搭載したローラガイドの構造、
右:スライダの内部で「ころ」が循環するようす

 

 工場のスマートファクトリー化に伴い、装置の省人化や自動化が進展する中、ボールガイドやローラガイドで使用される潤滑剤に対して、給油や再給脂などのメンテナンス作業の軽減が求められてきた。この要求に応えるため、NSKは潤滑油を供給する潤滑ユニットの開発・販売を進めてきた。

 1996年に潤滑ユニットNSK K1™の販売をボールガイド向けに開始し、その後ローラガイドにも適用を拡大。さらに、潤滑油供給能力を向上させた潤滑ユニットNSK K1-L™をボールガイド向けに開発・発売した。

 その結果、NSK K1-L™はボールガイド市場で高い評価を獲得しているが、近年では、工作機械、大型搬送装置、半導体製造装置、二次電池製造設備、産業用ロボットなど、高負荷で高い信頼性が求められる用途においても潤滑メンテナンスフリー化へのニーズが高まっており、NSKではこうした市場ニーズに対応すべく、今回NSK K1-L™の適用対象をローラガイド向けにも拡大したもの。
 
 潤滑ユニットNSK K1-L™は、油と樹脂を一体成形した製品。潤滑油を多量に含有した樹脂で構成され、内部の潤滑油が徐々に染み出すことによって、長期にわたってローラガイドに潤滑油を供給する。
NSK K1-L™は従来の潤滑ユニットNSK K1™と比べ潤滑油供給期間を約2倍に延長、これをローラガイドに適用することで、ユーザーの使用開始から再給脂作業までの期間を延長し、長期にわたる潤滑メンテナンスフリー化に貢献する。
 
 ローラガイドはボールガイドに比べて広い軌道面を有しているため、この領域に潤滑ユニットを安定して接触させることに課題があった。この課題を克服するため、NSKのコアテクノロジーであるトライボロジー技術と解析技術を組み合わせることで、潤滑ユニットと軌道面の継続的な接触状態の把握を可能とした。これにより、ローラガイドに最適な形状の潤滑ユニットを開発し、長期間にわたる安定した潤滑を実現した。

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bmt2026年9月号「特集1:工作機械」「特集2:モビリティ」9/25発行!

4週 1日 ago
bmt2026年9月号「特集1:工作機械」「特集2:モビリティ」9/25発行! in admin 2026年09日24日(木) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第62号となる2026年9月号が9月25日に小社より発行される。

 今号は、「特集1:工作機械」と「特集2:モビリティ」で構成。特集1「工作機械」では、JIMTOF2024の見どころを紹介しつつ、高速、高精度加工や省エネ・CO2排出量削減を実現するとともに、人工知能(AI)搭載などが進む工作機械とその可動を支えるベアリング&モーション技術(bmt)関連技術を紹介する。

 また、特集2「モビリティ」では、自動運転実用化の流れを受け自動運転との親和性と手動運転時の操作性を両立するリンクレスステアバイワイヤシステムや、電気自動車(EV)向けに開発した低粘度化・低摩擦化を実現する省電費EV油、「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」に見るbmt関連技術を紹介する。

特集1:工作機械

◇最適な加工システムを構築するAI搭載次世代研削盤の研究開発・・・ナガセインテグレックス 板津 武志

◇工作機械の進化を支える直動システムとソリューション・・・THK 飯田 勝也 氏に聞く

◇本年10月26日~31日開催JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)の見どころ・・・編集部

特集2:モビリティ

◇リンクレスステアバイワイヤシステムの開発・・・トヨタ自動車 柴田 憲治

◇新規摩擦調整剤の適用による省電費EV油の開発・・・ENEOS 中村 俊貴、長谷川 慎治

◇人とくるまのテクノロジー展2026YOKOHAMAに見るbmt関連技術・・・編集部

クローズアップ:光触媒技術と計測評価

◇光触媒技術の進化・適用拡大と計測・評価技術・・・TOTO 髙木 洋二 氏に聞く

◇光触媒製品の開発・品質管理を支える分光計測技術・・・編集部

連載

トップインタビュー・・・大同メタル工業 𠮷田 有宏 氏に聞くに聞く

トピックス

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日本精工、アクセンチュアと合弁会社設立契約を締結、2027年4月のNSKデジタル設立へ

1ヶ月 1週 ago
日本精工、アクセンチュアと合弁会社設立契約を締結、2027年4月のNSKデジタル設立へkat 2026年09日16日(水) in

 日本精工(NSK)はアクセンチュアと、両社の知見・人材を結集し、AI・データを活用した事業変革と事業運営高度化の取り組みを加速させるため日、合弁会社設立契約(JV契約)を締結した。

 製造業を取り巻く環境が大きく変化する中、企業の競争力は優れた製品や技術だけでなく、AI・データを活用した事業運営および変革実行力によっても左右される時代を迎えている。両社は、NSKにおけるAIを含むデジタル技術を中核に据えた変革を推進し、持続的な成長と企業価値向上の実現を目的として、本年4月に戦略的パートナーシップ契約を締結した。

 本パートナーシップのもと、NSKは先進デジタル技術の活用を起点とした事業運営の高度化を進め、経営資源への投資余力の拡大を図るとともに、収益を伴う成長につながる施策の創出を目指してきた。

 今回、同パートナーシップの実効性を確認し、事業変革と事業運営高度化の取り組みをさらに加速するため、両社による合弁会社設立について合意したもの。

 本JV契約の目的は、以下のとおり。

1.アクセンチュアのノウハウなどを活用した人材育成、NSKの経営・事業変革力の向上:AIなどの最新技術の活用と、事業変革を主導する実践力の習得。事業変革と事業運営高度化プロジェクト推進を担える人材の育成と、変革を支える組織風土の醸成。人材育成の結果としての組織力強化と変革の実行

2.先進デジタル技術活用を起点とした事業運営高度化・コスト削減を通じた投資余力創出:AI、データ活用基盤の整備および活用拡大。システム開発、運用、保守業務の効率化と高度化。IT調達・ベンダー活用の最適化

 合弁会社の概要は以下のとおり。

・名称:NSKデジタル株式会社

・合弁開始年月日:2027年4月1日(予定)

・出資/持分比率:アクセンチュア65%、日本精工35%

・役員体制:代表取締役1名(アクセンチュア)

 取締役3名(アクセンチュア2名、日本精工1名)

 監査役2名(アクセンチュア1名、日本精工1名)

 新会社は、NSKグループ向けIT・デジタルサービスの提供およびデジタル変革の推進を支える中核会社として、事業運営の高度化と継続的な変革の実現を担う。

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NSK、色素増感太陽電池の学習教材を開発、10月からペクセル・テクノロジーズが試験販売を開始

1ヶ月 1週 ago
NSK、色素増感太陽電池の学習教材を開発、10月からペクセル・テクノロジーズが試験販売を開始kat 2026年09日14日(月) in

 日本精工(NSK)は、同社の色素増感太陽電池技術を応用した教材を開発した。本教材は、ペクセル・テクノロジーズによって製品化され、本年10月1日に1000個限定で試験販売が開始される予定。製品名は次世代型エネルギー学習教材「色素増感太陽電池実験キット PEC-TOM03」で、小学生から社会人の研修まで、STEAM教育やSDGs教育の教材として幅広い活用が期待されている。

 本教材は、付属の専用色素ペン(3色)で描いた絵そのものを太陽電池として利用し、電気を生み出せるもので、発電した電気をためて電圧を変えて使うまでの一連の流れを楽しく体験できる。自分で描いた絵を太陽電池として利用し、発電を体験できる教材の販売は、世界初となる。本教材は、NSK独自の色素増感太陽電池技術を生かして開発。教材の一部には、神田工業社の液晶ディスプレイの製造技術を活用して製造された部材を採用している。

 NSKは、本教材を通じて、再生可能エネルギーへの理解を深める機会を提供し、再生可能エネルギー普及やカーボンニュートラル社会の実現を担う人材の育成に貢献していく。

 NSKでは、軸受のグリースや保持器の開発で得た、有機材料に関する知見やトライボロジー技術を、再生可能エネルギー技術に展開する取り組みを進めており、本教材はその一環として開発された。2024年に神奈川県藤沢市と東北大学にて開催された子ども向け科学講座で採用された教材をペクセルと連携して改良を進め、実用的な教材として販売可能なレベルに到達したことから、試験販売開始に踏み切るもの。

 開発品の特長は以下のとおり。

1.自由に描いたデザインで発電できる
 従来の教材では、「単色のパネルを組み立てる」など、工作の自由度が低いものだったが、本教材では、専用色素ペン(3色)で自由に描いた絵によって発電できる。

2.電気を「ためる・電圧を変える・使う」一連の流れを体験できる
 従来の教材では「作って、電子オルゴールが鳴ったら終わり」という一過性の体験に留まっていたが、本教材では、電気を「ためる」「電圧を変える」「使う」という利用プロセス全体を体験できる。

キットの構成物(写真は試作品で、試験販売品は外観が異なる場合がある)

 

キットの使用方法

 

 開発品では、以下二つのNSK独自技術により、自由なデザイン性と発電性能の両立を実現している。

1.色素本来の色を再現可能な独自の薄色電解液
 電解液は太陽電池の中で電気を流す役割を担っており、従来、濃色で、色素の色を損なう要因だった。NSKは電解液の構成材料と配合を最適化し、独自の薄色電解液を開発したことにより、色素本来の色味を表現できる太陽電池の作製を可能にした。
 

色素本来の色を再現可能な独自の薄色電解液

2.色素ペンによる染色を促進する表面改質技術
 色素増感太陽電池は、酸化チタン膜を色素で染色する工程を経て作製される。酸化チタン膜をそのまま使用した場合、色素ペンでデザインを描こうとしてもインクが定着せずにほとんど染色しないため、デザインが描けなかった。さらには、色素ペンによる筆記時においては、ペン先と酸化チタンの摩擦により酸化チタン膜がはく離してしまう問題があった。そこで、NSKは表面に色素増感太陽電池向けに改良した独自のインク受容層を形成した結果、染色工程を色素ペンで行うことを実現し、色素増感太陽電池で自由なデザインを表現することを可能にした。この技術は、インクジェット印刷にも適用が可能であり、色素増感太陽電池の用途拡大にもつながる。

色素増感太陽電池の作成工程

 

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イグス、JAXA宇宙科学研究所の大型実験装置の精密位置調整にスライドテーブルなどが採用

1ヶ月 3週 ago
イグス、JAXA宇宙科学研究所の大型実験装置の精密位置調整にスライドテーブルなどが採用kat 2026年09日02日(水) in in

 イグスのモーションプラスチック製品が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所で「宇宙空間に近い環境」を地上につくり出す実験装置に採用された。

 今回求められたのは500kg規模の大型装置を髪の毛よりも細かなμm単位で位置調整し、離れた制御室から操作すること。その精密な位置調整機構に、高い剛性と滑らかな動作、安定した操作性を実現するイグスのスライドテーブルやモーター、制御システムなどが採用されたもの。

JAXA宇宙科学研究所の地上プラズマ実験装置「電子ビームイオントラップ(EBIT)」

 

 JAXA宇宙科学研究所では、宇宙から届くX線を観測し、星の爆発やブラックホール周辺などで発生する高エネルギー現象の解明に取り組んでいる。しかし、観測データだけではその現象を十分に理解できないため、地上で宇宙空間に近い環境を再現する実験が行われている。その実験に用いられているのが地上プラズマ実験装置「電子ビームイオントラップ(Electron Beam Ion Trap:EBIT)」で、EBITでは電子ビームを用いてガスをイオン化し、宇宙と同様の高温プラズマ状態を生成する。さらに強力なX線を照射し、そこで発生する光を精密に測定することで、宇宙で観測されたX線の解釈に欠かせない基準データを取得している。

 EBIT実験では、高温プラズマとX線ビームの位置合わせが重要な要素となる。装置内で生成されるプラズマのサイズは約100μmであり、そこへ数十μmのX線ビームを正確に照射する必要がある。そのため、500kg規模の装置を極めて高い精度で位置調整しなければならない。

 調整が必要なのは前後左右だけではなく、X・Y・Z方向の位置に加え、水平や傾き(チルト)を含む複数軸にわたる。これらの調整は研究の精度を左右する重要な工程で、位置調整機構には高い剛性と滑らかな動作、そして安定した操作性が求められる。

 高エネルギーX線を使用する実験では、放射線防護の観点からビーム照射中に装置の近くで作業することができない。そのため、研究者は制御室から装置を遠隔操作しながら位置調整を行う必要がある。今回のシステムでは、レベリングブロックとスライドテーブルを組み合わせた5軸の調整機構で構成。位置と角度の両方を電動で精密制御している。

 今回の位置調整システムに要求された事項は、以下のとおり。

・500kg規模の装置を支える高い剛性

・μm単位での高精度な位置調整

・高エネルギーX線実験に対応する遠隔操作

・研究用途に求められる柔軟な構成

・限られた研究予算内での高いコストパフォーマンス

 研究開発の現場では既製品をそのまま導入するのではなく、研究目的に合わせた独自の装置設計が必要になるため、部品には性能だけでなく、柔軟なシステム構築と費用対効果も求められる。それらに対応する製品技術として、今回、イグスのスライドテーブルとカップリング、モーター、制御システムが採用された。

 スライドテーブルは、研究装置の位置調整に使用。500kg規模の装置を支えながら、X線ビームとプラズマの位置を合わせる微調整機構として機能する。装置位置調整用スライド部に使用され、装置の位置調整、ビームラインとの位置合わせの役割を担う。

スライドテーブル

 

 カップリングは、モーターと既存の調整機構を接続し、装置の電動化を実現している。モーターと送りねじ機構の接続部に使用され、駆動力の伝達と既存機構との接続の役割を担う。

カップリング

 

 モーターは、各軸の位置調整を電動化し、制御室からの遠隔操作に対応している。使用箇所は装置位置調整用の各軸で、手動調整の電動化と遠隔操作への対応という役割を担う。

モーター

 

 制御システムは、実験条件に合わせて位置調整を行い、実験中でも安全な遠隔操作を可能にしている。装置位置調整用モーターの制御に使用され、遠隔操作、5軸調整、実験時の微調整という役割を担う。

制御システム

 

 電子ビームやプラズマ、X線を正確に重ね合わせるための動きが、研究の精度を左右することから、イグスのモーションプラスチック製品は、最先端の宇宙科学研究を支える位置調整機構の一部として活用されている。イグスでは今後も、研究・開発の現場で求められる高精度で高効率なモーションソリューションの提供を通じて、科学技術の発展に貢献していく考えだ。

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NTN、設備の異常兆候を早期検知し突発停止を未然に防止する状態監視システムの提供を開始

1ヶ月 3週 ago
NTN、設備の異常兆候を早期検知し突発停止を未然に防止する状態監視システムの提供を開始kat 2026年09日02日(水) in

 NTNは、工場などの産業設備におけるベアリング(軸受)の状態を常時監視し、設備の停止につながる異常兆候を早期に検知する「産業設備向け状態監視システム(CMS:Condition Monitoring System)」の提供を開始した。本システムは、設備の振動データを収集・解析して設備状態を分かりやすく可視化し、異常兆候の早期把握を支援することで、設備診断の経験や知識が少なくても状態を把握でき、安定稼働と保全業務の効率化に貢献する。

新たに開発した「設備診断エッジユニット」


 近年、製造現場では省人化や生産性向上を背景に、設備の突発停止を未然に防ぐ計画的な保全への重要性が高まっている。一方で、保全を担う技術者の高齢化や人材不足が進む中、経験や知識が少なくても機械の状態を把握できる仕組みも求められている。

 NTNでは、風力発電設備向け状態監視システム「Wind Doctor」で培った知見やノウハウを生かし、コンパクトで取り扱い性に優れた「NTNポータブル異常検知装置」や軸受診断アプリケーション「Bearing Inspector」を展開してきた。一方、一般産業設備向けの状態監視システムは、機器の選定や効果検証などに専門知識を要することから、導入に向けたハードルが高いという課題があった。

 こうした課題に対しNTNは、振動データを収集・解析する「設備診断エッジユニット」を新たに開発、Bearing Inspectorの診断技術と組み合わせた「産業設備向け状態監視システム(CMS)」として提供を開始したもの。NTN製の軸受に限らず、他社製の軸受にも対応しており、既存設備にも導入が可能。また、対象設備の調査から実証評価(試験導入)、システム導入、運用までNTNが一貫して支援することで、システム構築の負担を軽減しながら導入できる。導入後は、状態監視による異常兆候の早期把握に加え、軸受調査やグリース分析による原因分析と改善提案を通じて、適切な保全判断を支援する。

 先行して実施した資源リサイクル事業者様における6カ月間の実証評価では、資源を搬送するベルトコンベヤー回転軸のクラック(き裂)など、設備停止につながる異常兆候を早期に検知。設備の突発停止を未然に防ぐ保全対応につながった点が評価され、正式導入に至っている。

 NTNは今後も、産業設備向け状態監視システム(CMS)をはじめとする状態監視ソリューションを通じて、ユーザーの設備の安定稼働と保全業務の効率化に貢献していく。

 産業設備向け状態監視システム(CMS)の特長は以下のとおり。

1.導入検討から運用開始まで、負担を抑えて状態監視を開始:対象設備の調査から実証評価(試験導入)、システム導入、運用まで一貫して支援

2.設備の状態を直感的に分かりやすく可視化:軸受や設備の状態を「正常」「初期損傷」「注意」「警告」の4 段階で表示し、設備状態の把握と保全判断を支援

3.既存設備へ容易に導入可能:大規模な設備改造を必要とせず、既存設備への後付け導入が容易な構成

4.設備や用途に応じた柔軟なシステム構成:対象設備やユーザーの運用ニーズに応じて、ソフトウェアや表示内容をカスタマイズ可能

 対象設備は、製紙、鉱山、鉄鋼、食品、セメントなどの製造設備などで使用されるモーター、ポンプ、ファン、コンベヤーなどの回転機械で、NTNの正規販売代理店(https://www.ntn.co.jp/japan/corporate/distributor/index.html)より購入できる。

kat