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第9回ものづくりワールド名古屋

 

bmt配信ニュース

NTN、大阪科学技術館の展示をリニューアル、ベアリングの仕組みや用途を楽しく学習

8ヶ月 1週 ago
NTN、大阪科学技術館の展示をリニューアル、ベアリングの仕組みや用途を楽しく学習kat 2023年08日11日(金) in

 NTNは、大阪科学技術センターが運営する大阪市西区にある大阪科学技術館にある同社の常設展示ブースをリニューアルした。

 大阪科学技術館では、さまざまな企業や団体が、暮らしの中で活かされている産業技術や宇宙などの科学技術を展示しており、同社は1963年の開館時から常設ブースを出展しるが、同館の大規模改修に合わせて今回、展示内容などを見直しリニューアルした。

 新しい展示ブースでは、実物のベアリングに触れるコーナーや滑り摩擦と転がり摩擦の違いを体験できるコーナー、アクションゲームを通じて、ベアリングの仕組みや用途、摩擦との関係などについて楽しく学ぶことができる。

 NTNは、今後もこのような取り組みを通じて、エネルギーのムダを極限まで低減し産業社会の発展に貢献するベアリングについて、広く地域社会の皆さまへお伝えしてまいります。

NTN展示ブース。テーマは「まさつ」の謎にせまれ! ~めざせ、ベアリングマスター~

 

カラダで感じる「まさつ」の不思議:紐を引っ張り、石を運ぶことで滑り摩擦と転がり摩擦の違いを体感できる引っ張り体験


 

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日本ベアリング、小型化と耐久性を両立するクロスローラーガイドを開発

8ヶ月 1週 ago
日本ベアリング、小型化と耐久性を両立するクロスローラーガイドを開発kat 2023年08日10日(木) in

 日本ベアリング(https://www.nipponbearing.com/)は従来製品であるSV形の設計を見直して大幅な性能アップを図ったクロスローラーガイド「スライドウェイ[HV形]」を開発した。

クロスローラーガイド「スライドウェイ[HV形]」

 

 HV形における設計見直しの一つが、ローラーと軌道台の接触長さを長くしたことで、ローラー/軌道台に発生する面圧を従来よりも小さくした。

 また、ローラーピッチを短くすることでローラー数の増加につなげている。これによって、従来品と比較して許容荷重を2倍に、定格寿命距離を7倍に高めている。

 取り付けは従来品と完全互換。HV形への置き換えだけで装置・設備の耐久性向上に貢献できるほか、同等性能でサイズダウン/コンパクト化が可能。

kat

NTN、軸受の診断レポートビジネスを開始

8ヶ月 2週 ago
NTN、軸受の診断レポートビジネスを開始kat 2023年08日04日(金) in

 NTNは、軸受の異常を検知する「NTNポータブル異常検知装置」の測定・分析データに基づく診断結果をユーザーに報告するレポートビジネスを開始した。機械保全を行うユーザーに診断レポートを提供し、機械保全の信頼性向上と工数削減、安定稼働に貢献する。

NTNポータブル異常検知装置

 

 NTNポータブル異常検知装置は、設備の振動測定や周波数分析を行うことにより、軸受の異常検知や損傷部位の推定を可能とするデバイス。手のひらサイズのコンパクトさが特長で、振動や異音が気になる設備に取り付けることによりその場で測定と分析ができ、専用アプリをインストールしたスマートデバイスでデータの解析や管理をすることが可能となっている。振動の原因の多くは軸受の異常に起因し、本デバイスを使用することで設備の振動の原因を効率的に調べることができる。

 従来、設備の機械保全は技能員の経験や感覚などを頼りに行われてきたが、近年は人材不足などによりノウハウの蓄積や伝承が困難になっている。また、機械保全に必要な工数を削減し、効率化するため、技能員の経験をデジタル化するニーズも高まっている。NTNポータブル異常検知装置はこうしたニーズに対応する商品として、2020年の発売以来、さまざまな業種のユーザーにその利便性や機能の高さを評価され、これまでに国内外で多数の納入実績を持つ。

 同社ではNTNポータブル異常検知装置の提案を進める中で、徹底した保全体制が必要な重要設備を扱うユーザーから、本商品を用いた機械保全の効率化に加え、機械保全の信頼性をさらに向上させたいという要望が寄せられ、測定データを基にした診断レポートビジネスを開始したもの。軸受メーカーとしての専門知識やノウハウを持つ同社がユーザーのデータを分析し、詳細な診断結果をレポートとしてユーザーに提供する。

 本サービスを自治体の上下水道設備向けに提案したところ、配水ポンプやモータなどの測定データにおいてユーザーの通常の機械保全の方法では認識できない軸受の軽微な異常振動を発見した。その結果、ユーザーが同社の分析・診断結果をもとに新たに修理計画を立てることで、軸受の故障を未然に防ぐことができた。

 国内においては、今後も機械保全のデジタル化に対するニーズが高まり続けると考えられている。NTNは、回転動作が伴うモータやポンプなどの設備を中心に本サービスを展開し、機械保全の信頼性向上と設備の安定稼働に貢献していく。

 同社ではNTNポータブル異常検知装置のほか、軸受や近傍にセンサを取り付けて軸受の状態を監視する商品やサービスも提供しており、本サービスで蓄積した測定や分析に関するノウハウを活用し、「サービス・ソリューション」分野のさらなる展開につなげていく考えだ。

診断レポートビジネスの概要(イメージ)

 

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THK、MLBと日本におけるパートナーシップ契約を締結

8ヶ月 2週 ago
THK、MLBと日本におけるパートナーシップ契約を締結kat 2023年08日01日(火) in

 THKとメジャーリーグベースボール(MLB)は、本年7月1日~2024年12月31日の1年半の期間において、日本におけるパートナーシップ契約を締結した。

MLB とTHKのバナー

 

 THKではこれまで東京ドーム、阪神甲子園球場、ヤンキースタジアム、エンゼルスタジアムに企業広告を掲出していたが、今回締結したMLBとのパートナーシップを通じて、成長戦略として掲げる『グローバル展開』のメッセージをより一層日本市場に浸透させるとともに、ビジネス領域の拡大に取り組んでいく考えだ。

 メジャーリーグベースボール(MLB)は、米国とカナダの計30の加盟球団で構成される米国で最も歴史のあるプロスポーツリーグ。米国、カナダだけではなく世界中のコミュニティにおいて、野球によるビジネス、マーケティング、地域とのつながり、社会貢献などあらゆる面で浸透しており、スポーツを通じて社会に大きな影響を与えている。

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イグス、無潤滑ボールベアリング用の耐薬品性・高温耐性の新材質を開発

8ヶ月 2週 ago
イグス、無潤滑ボールベアリング用の耐薬品性・高温耐性の新材質を開発kat 2023年07日31日(月) in

 イグスは、無潤滑ボールベアリング「クシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリング」の材質として、酸化ジルコニウム製セラミックボールとクシロデュールF500ケージ(保持器)材質の二つの新材質を追加した。

 

 化学産業や半導体産業では、ボールベアリングのような機械部品は頻繁に交換され、システムのダウンタイムのリスクが常に存在する。耐久性に対するユーザーからの要望を受け同社では、クシロスA500ポリマー製ボールベアリングに今回、二つの素材を新しく採用した。新素材を使用した無潤滑ボールベアリングは、化学産業や自動車産業における半導体やバッテリーの製造で発生する、耐薬品性・非金属使用・高温耐性が求められる環境で真価を発揮する。用途に適したケージやボール素材を探すユーザーに対し、さらに多くの選択肢を提供できるようになる。

 今回新しく、ステンレスボールとガラスボールに加えて、酸化ジルコニウム製のセラミックボールを使ったラジアル深溝ボールベアリングの提供を開始する。ボールベアリングの内輪と外輪には、これまで同様、実績のあるクシロデュールA500高機能ポリマーを使用している。セラミックボールは高い強度と高い耐破壊性、低摩耗性、高い耐熱衝撃性を有し、高温耐性・耐薬品性が要求される環境で、ステンレスボールやガラスボールに比べよりも強い耐性を発揮する。

 また、高温用ケージ材としてクシロデュールF500を新しく選択できるようになった。F500ケージは、すでに高い耐摩耗性が実証されているイグリデュールJ3ケージ材をベースに開発。同社ドイツ・ケルン本社にある試験施設では、クシロス ボールベアリングをさまざまな試験装置でテストしているが、強化されたクシロデュールF500ケージは、同等のA500ボールベアリングケージよりも最大50%の長寿命化を達成している。

 また、F500ケージの使用により、無潤滑ボールベアリングは150℃の高温での連続使用に長く耐えられるようになっただけでなく、多くの薬品に耐性を発揮する。

 クシロスシリーズは高機能ポリマー製であるため、従来のステンレス製ボールベアリングよりも最大50%軽量であるほか、ポリマーに組み込まれた固体潤滑剤により、メンテナンスと潤滑油を必要とせず、衛生的に低摩擦の無潤滑運転を可能にしている。また、今回開発した新素材のセラミックボールまたは新ケージ材質を使用したクシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリングは、化学・半導体産業における過酷な高温環境でも確実に動作する高い信頼性を実現している。

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大同メタル工業、すべり軸受が水素エンジントラックに採用

8ヶ月 3週 ago
大同メタル工業、すべり軸受が水素エンジントラックに採用kat 2023年07日26日(水) in in

 大同メタル工業(https://www.daidometal.com/jp/)は、同社のすべり軸受が使用されている水素エンジンを搭載したトラックの実証走行出発式が6月27日に富山県で開催された、と発表した。

水素エンジントラック実証走行出発式

 

 この水素エンジントラックは、フラットフィールド、東京都市大学、トナミ運輸、北酸、早稲田大学アカデミックソリューションが提案した「既販中型重量車の水素エンジン化事業性検証プロジェクト」が、環境省の 2021年度「水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」に採択され、2021年 8月より共同研究を進めてきたもの。

 本プロジェクトは「走行距離が長く、需要量も大きい重量車(トラック等)」の脱炭素化に向けた取り組みで、既存車両を水素エンジン車に改造し、その実用性の確保と環境性・経済性の評価を行うもので、既存のディーゼルエンジン並みの出力の達成と同エンジンを搭載した車両製作が完了し、今回実用化を目指して富山県内において走行試験が開始された。

 2026年度の社会実装(販売開始)の達成に向け、大同メタル工業も自動車産業に携わる多くの企業とともに本プロジェクトに協力しており、今回実証走行を開始した水素エンジントラックには、同社のエンジン用すべり軸受が使用されている。

エンジン用すべり軸受(写真は製品イメージ)

 

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年7月号「特集:マテリアルハンドリング」「キーテク特集:摩擦摩耗試験」発行!

8ヶ月 3週 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年7月号「特集:マテリアルハンドリング」「キーテク特集:摩擦摩耗試験」発行! in admin 2023年07日24日(月) in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第43号となる2023年7月号が7月25日に小社より発行される。

 今号は、「特集:マテリアルハンドリング」、「キーテク特集:摩擦」で構成。特集「マテリアルハンドリング」では、物流倉庫などにおける自動化を促進させるロボット技術やアクチュエータ技術、さらには重量物のマテリアルハンドリングを支える軸受技術などを紹介する。

 キーテク特集「摩擦摩耗試験」では、トライボロジー性能について、摩擦・摩耗メカニズムの追究から、品質管理・スクリーニング、実機での摩擦・摩耗の再現まで、幅広い試験評価に対応する摩擦摩耗試験の最新情報を伝える。

特集:マテリアルハンドリング

◇多品種ピッキングロボットの研究開発動向・・・産業技術総合研究所 堂前 幸康

◇物流倉庫の自動化・高効率化に寄与する高負荷容量・高耐久ユーティリティスライドの開発と展開・・・THK 安藤 良寛 氏に聞く

◇トライボロジー特性を最適化したマテハン機器向けブッシュの技術動向・・・HEF DURFERRIT JAPAN オリヴィエ モルヴァン 氏に聞く

Featured Events

◇本年9月18日~23日開催、EMO Hannover 2023の、ここが見どころ

キーテク特集:摩擦摩耗試験

◇摩擦摩耗測定を通じたネットゼロエミッション社会への貢献の可能性・・・Optimol Instruments Prueftechnik GmbH  Gregor Patzer、訳:パーカー熱処理工業 越智 直行、佐藤 雅之

◇ベアリング&モーション要素表面改質層のトライボロジー特性評価試験・・・編集部 

連載

注目技術:ナノダイヤモンド援用による高能率な超平滑鏡面創成を目指したELID研削・・・理化学研究所 大森素形材工学研究室

あるコスモポリタンの区区之心 第13回 不確かな時代における私塾・・・紺野 大介

Q&A「浄油技術」の基礎知識 第12回 オイル清浄度の測定方法・・・RMFジャパン テクニカルサポート

トピックス

自動車技術会、第73 回自動車技術会賞の受賞者を決定

日本トライボロジー学会、2022年度学会賞 授賞式を開催

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イグス、リサイクル素材で作られたプラスチック製自転車部品を開発

8ヶ月 3週 ago
イグス、リサイクル素材で作られたプラスチック製自転車部品を開発kat 2023年07日24日(月) in

 イグスは6月にドイツ・フランクフルトで開催された自転車業界の展示会「Eurobike 2023」で、自転車メーカー向けにリサイクル素材で作られた部品やリサイクル可能な部品を展示した。

 

 同社は、2022年のハノーバーメッセで完全プラスチック製の自転車「igus:bike」を発表したが、Eurobike 2023では、自転車メーカー向けに高性能プラスチック製の製品ラインを追加した。具体的にはフレーム、クランクセットなどの製品があり、ハンドルバーに関しては今後量産を開始し、Advanced社の自転車Recoに採用される予定となっている。ハンドルバーはイグスが自社開発した高機能ポリマーで製造、射出成形法を採用した一体成形品となるため、アルミニウム製ハンドルバーに見られるような溶接の継ぎ目がない。アルミニウム製と同様に安定性が高く、品質はイグスの広大な自転車試験施設で検証されている。

 これらの製品はリサイクル可能で、その一部はリサイクル素材から作られている。生産はケルンで開始され、今後アジアと北米にも拡大される予定。

 自転車の設計と生産においても省資源がますます重要になる中で、輸送やエネルギー多消費型生産、部品廃棄は、自転車産業におけるCO2排出量の大部分を占めている。

 「プラスチック技術は、自転車のすべての部品に応用できる可能性があり、業界の新たな選択肢になると考えている。我々の顧客は、CO2削減、リサイクル性、耐久性、ローカル・サプライチェーンをますます求めている」 とイグスの自転車部品部門責任者であるヤン・フィリップ・ホルマン氏は語る。

 今回、自転車メーカー向けにボールベアリング、クランクセット、ステアリングヘッドベアリング、特別に開発された高性能プラスチック製フリーホイールなどの新しいカタログ製品を発表し、間もなくフレーム、ハンドルバーも上市する予定となっている。また、シートポストとサドルレールも準備中だ。

 本取り組みによって、OEMに対し、研究・製品開発から自転車部品専用の試験、金型製作、高機能ポリマーによる生産まで、同社1社であらゆる技術・サービスに対応できる。同社は30年以上にわたり、多くの有名自転車メーカーにすべり軸受やその他の可動部品を供給してきた。今後、自転車OEMに対し、4大陸にある12の工場から現地供給できるよう目指していく。

 完全プラスチック製自転車「igus:bike」の開発の結果、シャンプーボトルや海洋漁網など、消費者から回収された廃棄物をフレームとホイールに使用した、頑丈なプラスチック製自転車が誕生。自転車の耐摩耗部品はすべて、耐久性と摩擦特性に優れた独自のポリマーで作られている。同社はこのプロジェクトを「自転車業界のための生きた実験室」と呼んでおり、2023年9月初旬に最初のケルン製自転車を販売開始する予定となっている。同社では、「自転車産業においてもプラスチックの専門知識を生かし、他のメーカーと協力しながらプラスチック循環型経済の促進に努めていきたい」とコメントしている。

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THK、OEE最大化プラットフォームの直動部品向けAI診断サービスを提供開始

8ヶ月 3週 ago
THK、OEE最大化プラットフォームの直動部品向けAI診断サービスを提供開始kat 2023年07日24日(月) in in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」 の直動部品向けソリューションとして、新たなAI診断サービス「ADV」の提供を開始する。閾値設定不要で状態変化と異常度をAIがスコア化し、分析レポートを提供できる。

 製造装置の心臓部に欠かせないLMガイド、ボールねじなどの直動部品は、高品質・高剛性で頻繁に故障することはないが、突然故障するといわゆる“ドカ停”を引き起こし、工場稼働の大きな生産ロスを発生させる。定期的に給脂などのメンテナンスをこまめに実施しておけば故障予防にもつながるが、設備や機器の台数が増えれば増えるほど、突発的な故障で生産に大きな支障をきたさない予防保全が求められる。その一方、部品交換などのメンテナンスは熟練技術者の経験や勘頼りで今でも属人的な対応がなされている中で、デジタル技術を駆使し簡単にメンテナンスのタイミングを見極めたいと考えるマシンユーザは少なくない。

 そうした背景から、同社では2020年から、直動部品にセンサを後付けすることで破損と潤滑状態を数値化するソリューションOMNIedgeを提供してきたが、今回AIによる診断サービスADVを追加した。

 

 ADVにはヘルススコアを算出するAIアルゴリズムが採用されており、ユーザーがこれまで苦労してきた閾値の設定が不要となり、各種データからヘルススコア(異常度)を算出して直動部品の状態を判断する。ADVは変化と異常を検知するだけでなく、データを分析し、メンテナンスレポートを提示することで、多台数の設備保全を担っているお客様の保全活動を劇的に効率化する。また、従来の破損、潤滑の状態を数値化する機能と併用することで、直動部品の破損やメンテナンスタイミングの判断においても脱・属人化にも寄与する。

 同社では、センサ提供だけでなくAIを使った様々なサービスを包括的に提供することで、ユーザーとのエンゲージメントをより強固なものへと高めていく。さらに、製造現場で発生するロスを削減して設備総合効率(OEE)の最大化に貢献するIoTソリューションを提供していく。

 ADVの特長は以下のとおり。

1.閾値の設定が一切不要:従来は各パラメータに対して閾値の設定が必要だったが、AIがヘルススコアを算出するため設定が不要。設備ごとの異なる閾値設定で悩みを抱えている人に最適

2.デジタルとアナログの融合:AIが値の変化から異常を捉え、直動部品を熟知したスペシャリストがメンテナンスレポートを作成し提出。直動部品のリーディングメーカーである同社がデータを分析してレポートを提出するため、明確で分かりやすい運用ができる

 

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東京理科大学・佐々木研究室、第11回トライボサロンをハイブリッド開催

9ヶ月 ago
東京理科大学・佐々木研究室、第11回トライボサロンをハイブリッド開催kat 2023年07日15日(土) in

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://tribo-science.com/salon)の第11回目が7月15日、東京都葛飾区の葛飾キャンパスでのオンサイト参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。

第11回トライボサロン オンサイト開催のようす

 

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催しされている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室に限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。トライボロジーに関する情報交換、人材交流等を通し、関連技術の向上と発展に資することを目的に、次の活動を円滑に行えるよう運営に努めている。

 第11回目となる今回のトライボサロンでは、MoDTCを中心とする「有機モリブデン化合物の機能」をテーマに、Office Tanaka・田中典義氏(元ADEKA)を講師に話題提供が行われた。

 講演では、MoDTCの錯体構造の違いによって摩擦低減・酸化防止・耐摩耗性の効果が違うこと(硫黄が多いほど良好)や、MoDTCが低摩擦を実現するMoS2の供給源となり、MoS2被膜生成の必要条件としてMoO3被膜の生成が重要であることなどが紹介された。そのほか、低粘度エンジン油とMoDTCの組み合わせで2%程度の燃費改善結果が得られている自動車メーカーの発表などを紹介しつつ、MoDTCの最大の特徴は低フリクションであり、今後は①熱・酸化劣化を受けにくい新規Mo化合物の開発、②MoDTCの分解を抑える配合処方、③分解後のMo化合物でも有効に働く硫黄サプライヤーの探索が期待される、と総括した。

 なお、トライボサロンに関心のある方は以下のURLを参照されたい。

 https://tribo-science.com/salon

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本年9月18日~23日開催EMO Hannover 2023の見どころを紹介

9ヶ月 ago
本年9月18日~23日開催EMO Hannover 2023の見どころを紹介 in kat 2023年07日14日(金) in

 ドイツ工作機械工業会(VDW)は7月5日、ドイツ・フランクフルトにあるクラシックカーのための総合施設Klassikstadt(クラシックシュタット)で「EMO Hannover 2023 Preview」を開催した。本年9月18日~23日にドイツ・ハノーバー国際展示会場で4年ぶりにリアル開催される「EMO Hannover 2023(「EMOハノーバー2023)」の見どころを紹介するもので、ドイツ本国のほか日本など世界30ヵ国から、70名超のジャーナリストが参加した。

 ここでは同プレビューイベントの概要を通じて、EMOハノーバー2023の見どころを紹介したい。
 

プレビューイベントの会場となったクラシックシュタット

 

オープニング・スピーチを行うVDW報道・広報部長のSylke Becker氏

 

EMOハノーバー2023のハイライト

 プレビューではまず、VDWの現EMOハノーバー マネージングディレクターのヴィルフリート・シェーファー(Wilfried Schaefer)氏と次期マネージングディレクターのマルクス・へーリングス(Marks Heerings)氏が、インタビュアーの質問に答える形で、EMOハノーバー2023の見どころを紹介した。

 EMOハノーバーは「製造業のイノベーション(Innovate Manufacturing)」をテーマに掲げているが、EMOハノーバー2023では産業界が現在直面する課題に対処するための「未来への洞察(Future Insights)」として、「ビジネスの未来(The Future of Business)」、「コネクティビティの未来(The Future of Connectivity)」、「生産におけるサステナビリティの未来(The Future of Sustainability in Production)」の三つの未来にフォーカスする。

 ビジネスの未来では、新たな市場、新たなビジネスモデル、ビジネスチャンスに焦点を当てる。高齢者も長く働けるような働き方改革につながるビジネスモデルの構築のヒントにもなる。

 コネクティビティの未来では、インダストリー4.0(Industry 4.0)、産業IoT(IIot)、デジタル・ビジネスモデル、予知保全、機械学習、コネクティビティ、相互運用性、人工知能(AI)・拡張・仮想現実アプリケーションなどの動向を取り上げる。今回、工作機械の情報を簡単にデータ化し収集するインターフェイスの規格「umati(universal machine technology interface)」のスタンドでは、工場内や工場間の効果的なネットワーキングの基盤として、機械・プラントエンジニアリング業界向けの接続イニシアチブの最新開発状況を紹介することを目的とした、大規模なライブ・デモンストレーションが行われる。機械の状態監視データを活用することで最適な予兆保全が図れるなど、サプライヤーとしてはデータを活用することによる新しいサービスの提供の形が、ユーザーとしてはデータが新しいビジネスモデルにどう活用できるかを考える場となる。

 生産におけるサステナビリティの未来では、今日の最も喫緊の課題の一つで、すでに投資の計画立案にも取り入れられているテーマである、サステナビリティの統合について取り上げる。エネルギーの効率化に焦点を当て、生産のあり方を提示する。

 7月現在、出展社についてもまだ募集中で、サステナビリティ、協働ロボット(コボット)など、トピックスごとにパッケージブースで提供できる。

 来場者はまた、www.emo-hannover.deのチケットストアでオンライン登録すると「マッチメイキング」オファーを受け取り、そこでプロフィールと関心のあるテーマを入力することによって、同じテーマを扱う出展企業とのマッチングが可能になる。
 

見どころを紹介するシェーファー氏(左)とへーリングス氏(右)

 

EMOハノーバー2023に見るumatiの進展

 工作機械やロボット、射出成形機などの情報を簡単にデータ化し収集するインターフェイスの規格「umati」の現状、EMOハノーバー2023で披露される内容に関して、umatiの規格策定の中核を担うVDWマネージングディレクターのアレクサンダー・ブルース(Alexander Broos)氏による基調講演が行われた。

 汎用・拡張・セキュア性が高いため世界標準になりつつある通信規格「OPC UA」を通信プロトコルとして採用し、umatiという共通の言語・辞書を用いることで、さまざまな機械同士が互いに連絡を取ることができる。EMOハノーバー2023の中心テーマであるコネクティビティの未来、ビジネスの未来、サステナビリティの未来において、umatiは主導的役割を果たす。コネクティビティの未来はもちろんのこと、ビジネスの未来において、新たな金であり石油であるデータをカスタマーとシェアすることで、より上位のビジネスを獲得できる。また、サステナビリティの未来では、umatiによる効率向上、省資源、CO2低減、さらにはコスト削減が図れる。

 umatiのパートナー企業はすでに、ドイツに次いで、スイス、イタリア、日本と増えつつあり、その数は300社以上となっている。

 EMOハノーバー2023のumatiスタンドでは、umatiを活用した大規模なライブ・デモンストレーションが行われる。工作機械だけでなくロボットや三次元形状測定機、3Dプリンターなど、umatiがその適用領域を広げてきていることを示しつつ、各機械の稼働状況が見える化できることをアピールする。
 

umatiの現状について講演するブルース氏

 

90秒ピッチ/ミニ展示会を通じた出展各社の製品・技術紹介

 プレビューイベントではまた、EMOハノーバー2023の42 ヵ国1750社超 (7月5日現在)の展示企業を代表して、約30社による1社あたり90秒というピッチが行われたほか、同展示企業各社によるミニ展示会が併設され、EMOハノーバー2023で披露される製品・技術の一端が紹介された。ここではbmt関連の企業展示の一部を紹介したい。

イグス

 イグスは、リサイクルへの簡単なデジタルアクセスを提供する「Chainge」オンラインプラットフォームを紹介。同社は循環型スタートアップ企業cirplusに投資し、ユーザーが不要になったケーブル保護管(イグスの商標では「エナジーチェーン」)について、他社製ケーブル保護管を含めてリサイクルできる同オンラインプラットフォームを構築している。イグスのミニブースでは、工具不要で開閉できる頑丈なケーブル保護管「エナジーチェーンE4Q」のリサイクル品も展示。性能・耐久性は新品と遜色ないレベルを実現、サステナブル需要の高まりから新品と同等の価格でも受注は増加傾向にあるという。エナジーチェーンでのリサイクル品の比率が高まる中、すべり軸受についてもリサイクルを検討し、ドイツ・ケルン本社内にある300m²を超えるすべり軸受の試験施設において耐用年数予測につながるデータを蓄積するための耐久試験を実施中という。
 

イグスのスタンド

 

 DMG森精機

 EMOハノーバーの展示会場に巨大な街「DMG MORI CITY―The home of technology」を設け、最大4台の刃物台を搭載するターレット型の複合加工機、横型MCや5軸フライス盤から、プロセス統合までを披露する。ハイライトは、①プロセスの統合:複数のプロセスを1台の工作機械に統合することで、生産性の向上と資源の節約、CO2排出量の削減を実現、②自動化:プロセスの生産性が向上し、年中無休で生産される部品の品質が保証され、機械の稼働時間が長くなり、サステナビリティが向上する、③デジタルトランスフォーメーション(DX):ワークフローを改善し、新たな機会を創出し、消費電力を削減することで、競争上の優位性を確立、など。
 

DMG森精機によるピッチ

 

オークマ

 新世代CNC「OSP-P500」を欧州で初披露する。①デジタルツインの革新:機械も制御も創る同社ならではの精緻なモデルとリアルな制御で、機械および加工を忠実に再現。現場の作業をデジタルで支援する「デジタルツイン」、②操作性の革新:初心者でも超簡単、熟練技術者の現場力を活かす「スマートオペレーション」、③加工の革新を支える2倍の演算性能:精密加工と快適な稼働を提供「スマートコントロール」、④脱炭素ソリューション:高生産性・高精度と環境対応を機械が自律的に両立、⑤強固なセキュリティ機能:ネットワークにつないでも安全、安心。安定稼働と資産を守る、の五つのソリューションでユーザーの生産性の向上と、ものづくりを取り巻く社会課題の解決に貢献する。
 

オークマのスタンド

 

FLACO

 水で希釈して使用する水溶性切削油(クーラント)のミキシングと濃度管理、供給を行う可搬式装置「FLACO KSSシリーズ」を紹介。クーラントは通常、濃度7%で設定した場合でも、機械を稼動してもしなくても水の蒸発により濃度が濃くなり8%、10%と変化する。同装置では、設定濃度に維持できるよう水を自動で継ぎ足すなど性能の安定したクーラントを工作機械に供給することで、①NG品を出さない安定した加工プロセスを実現、②工具の摩耗を低減し工具寿命を延長、③エマルションの分離、転相、沈殿物の発生がなく工具損傷のリスクが少ない、④菌の増殖を抑えクーラントの寿命延長を実現するとともに、作業者を保護する、⑤自動供給バルブなどの採用で定量供給を実現、工作機械の周囲を清潔に保つことができる、など加工効率の向上とコスト削減、作業環境改善という付加価値を提供する。
 

FLACOによるピッチ

 

Hofmann

 接触モニタリング、衝突モニタリング、ドレッシング(目直し)モニタリングなどの機能によって、研削プロセスの信頼性を高めるアコースティック・エミッション・システム「AE 9000」を紹介。

 接触モニタリングはAE信号の評価によって、研削砥石とワークが接触しているかどうかを確認。これによって砥石の空振りを避け、無駄な研削動作・加工時間の増大につながらないようスピンドル動作を正しく制御する。

 衝突モニタリングは、AE信号が設定した閾値を超えた際にアラームを発し加工サイクルを停止。機械とワークに損傷を与えることを防止する。

 ドレッシングモニタリングは、AE信号によってドレッシングの状態があらかじめ設定された要求形状のための均一な信号であることを確認、不必要なドレッシングプロセスを避けることができる。
 

Hofmannのスタンド


 

プレビューの全参加者

 

kat

イグス、FDA準拠の衛生設計の無潤滑リニアキャリッジを開発

9ヶ月 2週 ago
イグス、FDA準拠の衛生設計の無潤滑リニアキャリッジを開発kat 2023年06日30日(金) in

 イグスは、無潤滑モジュラー式リニアガイド「ドライリンW」シリーズとして、FDAに準拠した水分の滞留を防ぐ衛生設計のリニアキャリッジを開発した。同リニアガイドは、高機能ポリマー製キャリッジとステンレス製レールで構成されており、無潤滑・無給油を実現。食品機械での薬品を使用した洗浄工程にも対応する。EHEDG(衛生的なデザインと食品工学の進歩に専念している欧州に拠点を置く非政府組織)のメンバーである同社が、衛生的な設計ガイドラインに基づいて製造した最初のリニアガイドとなる。

 

 特別な要件が課される食品、医薬品、化粧品業界で、とりわけ重要となるのが「衛生性」で、機械メーカーや設備管理者は、製品の汚染を防ぐため常に衛生要件を満たす素材を用いて部品を設計している。また、FDAやEUの規制も遵守する必要がある。近年、衛生的な設計原則に沿った製品を望むユーザーが増えており、そこでは、化学薬品、蒸気、高圧水による定期的な洗浄工程に耐え、洗浄が行き届く設計の部品が求められる。また、無潤滑で迅速な洗浄に対応できる部品を使用すれば、ダウンタイムを最小限に抑えることができる。

 同社では今回、そうした要望に応えて衛生的な設計ガイドラインに沿ったドライリンW リニアガイドを開発したもの。水が溜まらない構造を実現したのが、液体を自由に排出できる排水誘導形状のキャリッジおよびレールで、新しい排水誘導形状キャリッジはFDA およびEU10/2011に準拠した独自の高機能ポリマー「イグリデュールA160」材質のみで構成されている。この無潤滑材質は、すべり軸受素材として食品機械で多くの実績を持つ。

 その他にも、水が溜まらないように衛生的なネジや大きな溝を採用し、洗浄液が流れ落ちやすいようにエッジを面取りしている。底部のシールは、レール下の空間を汚れから保護し、食材の残留を防ぐ。シャフトは、残留物がたまらないようにすべてシールされている。レールには、汚れが付着しにくい微細な表面構造を持たせるため、耐食性のステンレスSUS316 を使用している。

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イグス、高荷重対応の編み込み構造式すべり軸受を開発

9ヶ月 3週 ago
イグス、高荷重対応の編み込み構造式すべり軸受を開発kat 2023年06日29日(木) in in

 イグスは、編み込み構造を有する高荷重向けのすべり軸受「イグテックス TX3」を開発した。高強度の繊維樹脂で構成されているため、熱可塑性材質では安定性の確保が難しい80MPa以上の荷重がかかる過酷な条件下でも使用できる。同シリーズ中でも特に高い性能を有し、厳しい動作環境に対応する。

 

イグテックス TX3

 

 イグテックスシリーズは、建設・農業機械、コンテナクレーン、オフショア分野など、射出成形のすべり軸受では安定性を確保できない場所で使用される。非常に強力なフィラメントとその特殊な巻線構造により、最大限の弾力性が確保。堅牢な繊維樹脂が外殻として機能し、摩擦特性を最適化した内層が軸の摩擦を低減し、滑らかな走行面を提供する。イグテックスの素材は、最大200MPaの荷重を吸収する必要があるアプリケーションに最適。

 今回新たに開発したイグテックス TX3は、ショベルカーの油圧シリンダー部など、高い動荷重や交番荷重が発生するような環境下で、長寿命を実現。S50Cのような表面が粗い軸や軟質軸にも対応しているほか、ベアリング摺動面に組み込まれた固体潤滑剤により無潤滑運転が可能なため、最高の摩擦係数を実現する。オイルやグリース、メンテナンスコストを削減でき、潤滑剤が外部に放出されないため、環境保護の面でも利点がある。

 ドイツ本社にある試験施設の屋内外の装置で徹底的にテストを実施した結果、S50Cの硬質クロム軸と組み合わせたイグテックス TX3が、100MPaの揺動試験において、同材質シリーズの中で最も優れた結果を出している。新内径20〜80mmのカタログラインナップを用意しており、その他のサイズのカスタム品も要望に応じて対応していく。

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ハイウィン、中空径340mmの超薄型DDモーターの受注・販売を開始

9ヶ月 3週 ago
ハイウィン、中空径340mmの超薄型DDモーターの受注・販売を開始kat 2023年06日28日(水) in in

 ハイウィンは、超薄型で大中空径を誇るダイレクトドライブ(DD)モーターDMTシリーズに、圧倒的な大中空径340mm、薄さ30mmの「DMTK3」の受注・販売を本年6月から開始している。

 

 DMTシリーズは、超薄型で低重心、そして大中空径が特徴のモーターで、高精度を要求される半導体製造工程やAOI検査装置への使用に適しているシリーズ。しかし、DMTシリーズを含め市場では、12インチウエハを中空径に通せるDDモーターがなく、従来の12インチウエハ関連の工程ではダイレクトドライブ方式以外の機構や円弧状機構の一部を使用して大きな中空ステージを製作していたものの、粉塵の影響や重量、大きさ、精度、構造などの欠点があった。

 そこでハイウィンでは今回、中空径が340mmに広がった「DMTK3」を開発。12インチウエハを中空径に通すことができ、さらに自由度の高いウエハ検査装置などの設計を可能としている。

 超薄型のコンパクトさと中空径にケーブルやエア配管を通せることにより、装置メーカーにおけるステージの設計や組立工数を圧縮可能で、例えば同社製リニアモーターと組み合わることで、比較的容易に全高250mm程度の高精度XYΘステージを組むことができるなど、装置の省スペース化や低重心化だけでなく、剛性向上にも寄与できる。

 製品の特徴は以下のとおり。

・大中空径340mm、薄さ30mm

・ギヤなし、ゼロバックラッシュ

・高分解能で優れた位置決め精度

・独自の磁気回路設計により高トルク

・当社製高剛性クロスローラーベアリングを内蔵

 主な用途として、12インチウエハ関連工程(ウエハダイシングやウエハ検査など)、マイクロLEDマストランスファー工程など、高精度だけでなく大中空径や薄型・省スペース要件を求めるアプリケーションに適している。

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NTN、射出成形機用ボールねじ支持転がり軸受を開発

9ヶ月 3週 ago
NTN、射出成形機用ボールねじ支持転がり軸受を開発kat 2023年06日28日(水) in in

 NTNは、業界初となるセパレータ保持器を採用し、業界最高水準の長寿命化と高速回転対応を両立した射出成形機用ボールねじ支持転がり軸受「IMT軸受」を開発した。電動式射出成形機のメンテナンスコスト低減やサイクルタイムの短縮化に貢献するとともに、クリーン環境にも対応する。

射出成形機用ボールねじ支持転がり軸受「IMT軸受」

 

 樹脂製品の製造に使用される射出成形機は、省エネルギー化や環境負荷の低減を背景に、従来の油圧式から、ボールねじとサーボモータを組み合わせた電動式が主流になっている。また、生産性の向上を目的に、射出成形機のメンテナンスコストの低減やサイクルタイムの短縮化が進み、ボールねじに使用される軸受には長寿命化や高速回転への対応が求められている。さらに、医療や食品分野などにおいてはクリーンルームなどの環境で射出成形機が使用されるケースも増えており、軸受の潤滑に用いられるグリースの飛散を防止するニーズも高まっている。

 これに対し今回開発した射出成形機用ボールねじ支持転がり軸受「IMT軸受」は、内部設計の見直しとセパレータ保持器およびシールの採用により、長寿命化と許容回転速度の向上、グリース飛散の防止を実現した。ボールのサイズや個数など内部設計を見直すことで、アキシアル基本動定格荷重を従来品比で約1.2倍、定格寿命を約1.7倍、許容回転速度を約1.8倍に向上、高負荷容量と高速回転対応を両立した。また、一般的に使用されるリング状の一体型保持器に比べて幅方向の寸法を抑えることができるセパレータ保持器を業界で初めて射出成形機用ボールねじ支持軸受に採用したことで、内部空間容積が同社従来品(一体型保持器)比で約30%増加した。これにより、軸受の寸法を変えることなくグリースの飛散を防止するシールを追加することが可能で、軸受周辺の環境をクリーンに保つことができる。さらにグリース充填量の増加も可能となり、グリース寿命も向上している。

 日本ではすでに射出成形機の電動化が進んでいるほか、今後は中国や欧州などにおいても電動化が進んでいくことが予想されており、ボールねじ支持軸受の需要はさらに拡大していくと見られている。同社では、本開発品をグローバルに提案し、電動式射出成形機の生産性向上やランニングコストの低減に貢献していく。

 開発品の特徴は以下のとおり。

・長寿命化:内部設計の見直しにより、同社従来品比でアキシアル基本動定格荷重を約1.2倍向上、定格寿命を約1.7倍向上(ともに業界最高水準)。セパレータ保持器の採用により、同社従来品比で内部空間容積が約30%増加、グリース封入量を増やすことでグリース寿命が向上

・クリーン環境に対応(グリースの飛散防止):セパレータ保持器の採用により、軸受の片側にシールを装着

・高速回転対応:内部設計の見直しにより、同社従来品比で許容回転速度を1.8倍向上

・互換性:従来のシール無し軸受からの置き換えが可能

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NTN、流体動圧軸受の販売を拡大

9ヶ月 3週 ago
NTN、流体動圧軸受の販売を拡大kat 2023年06日28日(水) in in

 NTNは、独自に開発した流体動圧軸受「動圧ベアファイト」の販売を拡大している。「動圧ベアファイト」は小型・軽量で優れた静音性を持ち、自動車のEV・電動化に伴い、より高い静音性が求められる車載装置向け冷却ファンモータなど新たな用途への採用が拡大している。2025年度には、2022年度の約1.5倍となる約1億5000万個/年の生産を目指す。

流体動圧軸受「動圧ベアファイト」

 

 動圧ベアファイトは、すべり面で軸を受け、軸受すきまに油などの流体潤滑膜を介在させて回転を支える特殊すべり軸受。独自の精密加工技術により、焼結含油軸受の内径面に深さ数µmのへリングボーン型動圧溝を設けているため、軸受すきまの全周で油膜を形成することができ、アンバランス荷重がかかる場合においても軸の振れ回りを抑え、高速回転に対応することが可能。

 非接触で回転を支えるため優れた静音性を実現、動圧ベアファイトを使用したファンモータの騒音(音圧)は、転がり軸受を使用した場合の約1/2に抑えることができる。また、ファンモータや小型モータに使用されるミニアチュア軸受(外径9mm未満の転がり軸受)を動圧ベアファイトに置き換えた場合、外径寸法を30%、重量を24%削減することが可能なため、搭載する装置全体の軽量・コンパクト化にも貢献する。動圧ベアファイトは1998年の発売以来、材料の変更や潤滑油の見直しなどの改良を重ねながら、ノートPCなどのモバイル端末のファンモータなどに多数採用されている。

 近年、自動車の電動化が進み、これまで内燃機関車で発生していたエンジン音などのノイズがなくなるため、室内空間の快適性の向上に向けてこれまで以上に電装補機類には作動音の低減が求められている。動圧ベアファイトはこうしたニーズに対応する商品として、その優れた静音性などが高く評価され、新たな用途として車載向け冷却ファンモータへの採用が拡大している。優れた静音性により快適な室内空間を提供するとともに、装置の小型・軽量化による自動車の燃費や電費の改善にも貢献している。

 さらに、金属粉末をプレス成形して製造するため、旋削や研削などの加工が不要で、投入した材料のほぼ100%を製品化することが可能となっている。材料を廃棄することなく、資源を有効に活用することで、環境にも優しく生産性の向上にも貢献する持続可能な製造方法も特徴としている。

 NTNは、本商品を、EV・電動化の加速に伴い静音性へのニーズがますます高まる車載装置などの自動車をはじめウェアラブル情報機器、一般家電など幅広い分野に展開していく。

 一般的なミニアチュア軸受と比較しての本商品の特徴は以下のとおり。

・高い静音性:騒音レベル 約6dB低減(音圧は約1/2)

・軽量・コンパクト:重量24%低減、外径寸法30%低減

・高温環境下における信頼性:耐熱100℃以上

・高回転精度:軸の振れ1/3以下(NRRO:非繰り返し振れ精度)

・高い環境性能:歩留まり100%で投入資源のほぼ100%を製品化、廃棄材料なし

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NTN、EV・HEV向け同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニットを開発

9ヶ月 3週 ago
NTN、EV・HEV向け同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニットを開発kat 2023年06日28日(水) in in

 NTNは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)で使用されるe-Axle向けに「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」を開発した。本商品は、ニードル軸受(保持器付き針状ころ)とシャフトをセットにしたもので、保持器やころ、シャフトの各要素に改良を加え、耐ピーリング性能や高速回転性能、耐モーメント荷重性能を向上することで、小型・高速化を背景に過酷さを増す同軸e-Axleの使用環境に対応し、車両の省燃費・省電費化に貢献する。

 近年、開発・普及が進むEVやHEVには、主な駆動源としてモータ、インバータ、減速機を一体化したe-Axleが搭載されるケースが増えている。e-Axleのうち、遊星減速機を使用する同軸e-Axleには、断面高さが小さく高い負荷容量を持つニードル軸受が使用される。

 同軸e-Axleは高効率化を目的に潤滑オイルの低粘度化が進んでいるが、低粘度化により油膜が薄くなると、軸受の軌道面ところ(転動体)が直接接触することで、軸受の損傷の原因となる微小なはく離(ピーリング)や亀裂が表層に発生する。

 また、車両の省燃費・省電費化に伴うe-Axleの小型化・高出力化により、軸受の高速回転対応も必要となっている。加えて、遊星減速機には静粛性を確保するため、歯すじがらせん状に入ったヘリカルギヤ(はすば歯車)が使用されているが、軸に対して歯すじが斜めに入ったギヤ同士が噛み合うことで、ギヤを傾けようとするモーメント荷重が発生する。

 さらに、同軸e-Axleでは、大きな減速比を得るために、軸方向に長い段付き遊星ギヤを用いるため、シャフトも長くなり、荷重がかかった際にたわみやすくなる。モーメント荷重とシャフトのたわみにより、軸受のころの面取り近傍の面圧が上昇し、それに伴う軸受寿命の低下も課題となっている。

 こうした課題に対し開発品では、シャフトの熱処理条件を最適化することで、異物などによる表面損傷への耐久性を高め、ピーリング寿命を当社従来品比で約30%向上させた。

 また、材料変更や溶接部の設計、熱処理の諸条件を最適化し、保持器の疲労強度を高め、高速回転性能を当社従来品比で約10%向上さた。

 さらに、ころのクラウニング形状の最適化に加えて、シャフトの材料変更により塑性変形によるシャフトの曲がり(高温・高荷重下の長時間使用により、シャフトが撓んで塑性変形する現象)の量を約70%低減。これにより、モーメント荷重の発生時において、面圧を低減し、寿命低下を防止することができる。

 NTNでは本商品を同軸e-Axleの遊星減速機に最適な商品としてグローバルに提案を進め、e-Axleの小型化・高速化、さらにはEV・HEVの省燃費・省電費化に貢献していく。

EV・HEV向け「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」

 

同軸e-Axle(赤丸部分が本商品の使用箇所)

 

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日本滑り軸受標準化協議会、第37回総会を開催

9ヶ月 3週 ago
日本滑り軸受標準化協議会、第37回総会を開催 in kat 2023年06日23日(金) in in

 日本滑り軸受標準化協議会(PBSA)は6月6日、東京都千代田区のTKP 東京駅セントラルカンファレンスセンターで「2023年度 第1回総会(通算 第37回総会)」をハイブリッド形式(集合&ウェブ配信)により開催した。

開催のようす

 

 当日は開会の挨拶に立った林 洋一郎 会長(オイレス工業)が、「今回も前回同様にハイブリッド方式の開催としたが、本会場でのリアル参加が15名、ウェブでの参加が9名となり、コロナ後としては最多の対面参加人数となった。本年のISO/TC123国際会議は10月18日~20日に日本での開催となり、会場は京都と、初めて東京以外での開催となる。海外の方には観光地として人気の京都ということもあり、多くの国からの参加表明が得られている。PBSAとしても可能な限りの支援を行っていく。本日は総会の終了後に本年度からISO/TC123の国際議長に就任した東京都市大学の三原雄司先生に「カーボンニュートラル社会の実現に向けた内燃機関の将来動向と産学連携研究」という内容で講演をいただく。コロナ以降の経済に関して、企業は多くの活動を環境対応に注力する必要があり、従来から環境対応の活動をしていた企業はそれ以上に、従来はそれほど環境対応の活動に積極的でなかった企業は新たに活動を進める必要がある。企業にとっては売上を伸ばせば消費エネルギーが増えるというジレンマがあり、このためにも我々は、最先端の大学の研究や他業種の取り組み状況の情報を入手し、何をすべきかを見極めていく必要がある。三原先生の講演はそのスタートになると考えてよいだろう。講演会終了後には、今回は会員間の情報交換がしやすくなるように立食方式の懇親会を設けた。活発な懇親の場になることを期待したい」と述べた。

挨拶する林PBSA会長

 

 総会ではまず、日本機械学会ISO/TC123平軸受国内委員会の2023年度の活動計画について国内幹事の橋爪 剛氏(オイレス工業)が、省エネルギー等に関する国際標準の獲得・普及促進事業委託の1テーマである「環境配慮型の水潤滑用軸受材料に関する国際標準化」への取組み状況や、「テーマ名:軸受の廃棄・リサイクルの国際標準化(SC6)」と「テーマ名:水潤滑用の軸受材料の国際標準化(SC7)」という新規規格制定および改正提案の作業状況、本年10月に京都で開催されるISO/TC123国際会議などについて報告した。

 続いてPBSAの2022年度の活動報告と2023年度の活動計画について、PBSAでは会計を務める橋爪氏より報告がなされ、2022年度の活動報告として、2022年6月と2023年3月の2回の総会と書面理事会が開催されたこと、国際会議が2022年11月にフランスでハイブリッド形式にて開催され旅費等をPBSA が支援したこと、第1回・第2回総会で計3件の講演会を設けたことが報告され、さらに2022年度会計報告がなされた。2023年度の活動計画としては、第2回総会を2024年3月に開催し理事会を必要に応じて開催する予定のほか、本年10月に京都で開催されるISO/TC123国際会議の支援や、日本機械学会ISO/TC123平軸受国内委員会活動の支援、PBSAおよび同会員に寄与する講演会・研究・調査などの実施、標準化作業を円滑に進めるための会員が活用しやすいホームページの更新・整備、さらには新規規格開発のために参考となる他TC規格などの購入などの予定について報告された。

ISO/TC123平軸受国内委員会とPBSAの活動報告を行う橋爪氏

 

 総会終了後には、「カーボンニュートラル社会の実現に向けた内燃機関の将来動向と産学連携研究」と題して東京都市大学 三原雄司教授による特別講演設けられ、2050年カーボンニュートラルに向けたエネルギー基本計画や、カーボンニュートラルを実現するために水素エンジンが果たす役割や東京都市大学での水素エンジンの開発事例や耐久性に関する課題、水素エンジンの国内外での研究開発事例やロードマップ、水素エンジンを含む内燃機関の産学連携研究の動向などについて、紹介がなされた。

講演を行う三原氏

 

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Rtec-Instruments、7月11日にセミナー&ユーザーズミーティングを開催

10ヶ月 ago
Rtec-Instruments、7月11日にセミナー&ユーザーズミーティングを開催kat 2023年06日16日(金) in

 Rtec-Instruments(https://rtec-japan.com/)は7月11日東京都葛飾区の東京理科大学 葛飾キャンパスにおいて、同大学 工学部 機械工学科 教授の佐々木信也氏の協力のもと、Rtec-Instruments日本法人立ち上げ後初となる「セミナー&ユーザーズミーティング」を開催する。トライボロジー特性評価の基礎に関するセミナーのほか、多機能トライボメーター(摩擦摩耗試験機)や三円筒 転がり疲労・耐ピッチング性評価試験機などの実機見学・デモなどが実施される予定。

 

 参加の条件は、以下のリンク先フォームによる事前登録、あるいはinfo.jp@rtec-instruments.com へのメールによる事前登録を行うこと、参加時に名刺を提出いただくこと(氏名が確認できること)、同業(トライボロジー試験機メーカー・販売業者)でないこと。

リンク先フォーム

 同社では、セミナー&ユーザーズミーティング開催に関して「各種トライボロジー試験機の購入をご検討の方々はこれを機に試験機の実機見学&デモ試験に、すでに購入された方々は日頃の運用での疑問や要望、新製品の情報収集にぜひ参加いただきたい」と呼びかけている。
 
■開催日時:2023年7月11日 14:00~17:00
     (17時より技術交流会)

■定員:30名程度

■開催場所:東京理科大学 葛飾キャンパス 研究棟4階 第3会議室(佐々木研究室)

■主な内容:
・トライボロジー特性評価の基礎

・新製品・アプリケーション紹介

・実機見学・デモ

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三洋貿易、摩擦摩耗試験の評価方法・事例がわかるウェビナー

10ヶ月 ago
三洋貿易、摩擦摩耗試験の評価方法・事例がわかるウェビナーadmin 2023年06日16日(金) in

 三洋貿易( https://www.sanyo-si.com/ )は6月28日、「摩擦摩耗試験の評価方法・事例がわかる60分 ~多様な試験方法と試験機選定のポイント~」と題したウェビナーを開催する。

 摩擦摩耗試験評価は“摩耗への耐久性”や“摩擦力などの設計仕様の確認”といった製品の信頼性を評価する上で重要な試験である。自動車・航空宇宙・電車や船舶など、あらゆる分野で欠かせない技術だが、昨今のSDGs、環境負荷への関心の高まりを背景に、摩擦摩耗の改善がより一層重要な技術課題であると再認識されている。

 しかしながら、摩擦試験機と呼ばれるものは世の中には沢山あり、それに加えてピンオンディスク試験・ブロックオンリング試験・四球試験、などといった試験方法の種類も沢山あるため、どの試験機を用いて、どのような評価をするかということが非常に重要になる。

 同社では、アメリカ、ドイツ、イギリスといった世界中のグローバルスタンダード機を多数取り扱っており、本ウェビナーでは、多様な試験方法と適切な評価を行うための試験機選定のポイントについて紹介する。

 ウェビナーの詳細・参加予約はこちらから。

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56 分 10 秒 ago
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