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ジェイテクト、専門知識不要でAI活用機会を広げる「AIエージェント構想」を発表

3日 9時間 ago
ジェイテクト、専門知識不要でAI活用機会を広げる「AIエージェント構想」を発表kat 2025年07日30日(水) in

 ジェイテクトはこのほど、誰もがAIを業務アシスタントとして当たり前に活用できる「AIエージェント構想」を発表した。

 この構想は、ジェイテクトが第二期中期経営計画で成長戦略・重点施策として掲げる「デジタルモノづくり」の取り組みの一つであり、第1フェーズである「AI活用プラットフォームの構築」と第2フェーズである「AIエージェントの実装」で構成している。

 同社では2027年4月までに第2フェーズの運用環境を整備し、設計や事務系など部門を問わず誰もが専門知識不要でAIを活用し、業務効率向上と画期的なソリューションを提供できる体制を構築していく。

 ジェイテクトは、「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションに基づき、2030年までに目指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げている。このソリューションプロバイダーへの変革のために、デジタルを活用した業務効率向上や、ユーザーの課題解決に貢献する新規性のある製品や技術の開発を推進している。

ジェイテクトグループのMVV :Mission、Vision、Value

 

 第1フェーズ「AI活用プラットフォームの構築」では、プログラミングが不要なノーコードAIを活用できる環境を整備する。ユーザーはプラットフォーム内に格納された、画像認識、データ分析、生成AIを活用した各種アプリケーションとデータベースに保存された情報を自由に組み合わせることで、業務改革ソリューションを簡単に作成することが可能になる。

 このAI活用プラットフォームは2027年4月に向けて順次拡充予定で、すでに生成AIを活用した特許調査を効率化するアプリケーションを作成し、全社で活用を進めている。

第1フェーズ: AI活用プラットフォームの構築

 

 第2フェーズ「AIエージェントの実装」では、ユーザーがチャットで入力した「やりたいこと」に応じて、AIエージェントがオーケストレーターとなってAI活用プラットフォームから必要なアプリケーションやデータを自動で組み合わせることで、最適な結果を提供する。

 ユーザーの「やりたいこと」に対しAIエージェントが必要なアプリケーションやデータを自律的に選定するため、ユーザーには専門知識が求められず、誰でも簡単に業務にAIを取り入れることが可能になる。

 このAIエージェントの利用体制は2027年4月までに構築する予定だ。

第2フェーズ:AIエージェントの実装

 

 ジェイテクトでは、AI活用プラットフォームの拡充と並行して、各事業本部の社員がAI・ソフトウェア開発の専門部署であるデータアナリティクス研究部に社内留学し、AI人材を育成している。さらに、ジェイテクトのMission Vision Valueの中にある共通の価値観「Yes for All, by All! みんなのために、みんなでやろう」に基づき、全社員参加型のデジタルリテラシーの底上げ活動である「デジタル祭り」を2024年6月より実施している。

 ジェイテクトではこうしたデジタル基盤の強化を通じて、企画・設計から生産準備・生産までのエンジニアリングチェーンをデジタルでつなぐ「デジタルモノづくり」の実装を進めるとともに、営業や調達まで含むバリューチェーンやバックオフィス部門のデータをつなぐ「一気通貫のデジタル流通基盤」を構築し、意思決定の高度化と業務効率の向上を実現していく。

 ジェイテクトでは今後も、ソソリューションプロバイダーへの変革に向けて、一人ひとりがデジタルを活用することで価値創造力を高め、やりたいことを見つけ、新たなチャレンジに注力できる組織づくりを推進していく考えだ。

第二期中期経営計画で掲げる「デジタルモノづくり」と「デジタル基幹システム」の概念図

 

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NTN、サーボモーター用低発塵軸受の量産を開始

3日 11時間 ago
NTN、サーボモーター用低発塵軸受の量産を開始kat 2025年07日30日(水) in in

 NTNは、産業用ロボットや工作機械、半導体製造装置などに幅広く使用されているサーボモーター用の軸受として、軸受からの発塵(軸受内部で使用されているグリースの油分が蒸発、あるいは飛沫となり軸受外部へ漏れ出したもの)と回転トルクを大幅に低減した「サーボモーター用低発塵軸受」について、大手モーターメーカー向けの量産を開始した。

サーボモーター用低発塵軸受産業用ロボット向けサーボモーターにおける適用例

 

 サーボモーターは、回転検出器(センサーやエンコーダー)とブレーキを搭載し、回転速度や角度を高精度に制御できるため、産業用ロボットや工作機械など精密な動作が求められる産業機械に使用されている。しかし、軸受に使用されるグリースの油分などの発塵物がエンコーダーに付着すると検出精度が低下するほか、ブレーキディスクに付着すると制動性に支障が出ることもあり、サーボモーター用軸受にはこれらの発塵を抑制することが求められてきた。

 同社が開発したサーボモーター用低発塵軸受は、成分や配合を見直すことで発塵の発生を大幅に抑制することに成功した新開発の低発塵グリースと、密封性を向上させた新設計のシールを採用することで、軸受からの発塵量を従来品比で約90%低減している。

 また、新設計のシールは形状の改良により、密封性を維持しつつ、従来品比で約50%の低トルク化を実現している。

サーボモーター用低発塵軸受の構造

 

 発塵の大幅な抑制によるサーボモーターの制御の信頼性向上に加え、回転トルクを抑えたまま長時間にわたり安定して使用できる高い耐久性が評価され、今回大手モーターメーカーに採用されて、量産開始に至ったもの。

 サーボモーターは、高精度な回転制御が行えるため、近年は産業用ロボットや工作機械を中心に需要が増加している。産業用ロボットや人型ロボットに使用されるサーボモーターは、関節部の駆動用途が多く、関節部の軸速度や加速度を高めるために小型化、高出力化が求められている。

 開発品は軸受からの発塵を大幅に抑制できるため、サーボモーターの密封装置が不要となり小型化を図れるとともに、低トルク化によるサーボモーターの高出力化にも貢献することが可能となる。

 NTNでは、「今後も本商品や工作機械用のサーボモーター向けに高速回転対応と低振動化を実現する「高速サーボモーター用深溝玉軸受」などの高付加価値商品の提案を進め、サーボモーターのさらなる性能向上に貢献していく」とコメントしている。

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THK、力センサ搭載ピック&プレースロボットの小型ヘッドモデルを受注開始

3日 11時間 ago
THK、力センサ搭載ピック&プレースロボットの小型ヘッドモデルを受注開始kat 2025年07日30日(水) in in

THKは、微細・微小なワークの高速搬送に適した、電子部品業界向けピック&プレースロボットの小型ヘッドモデル「PPR2-LR」の受注を開始する。

小型ヘッドモデル/空圧ユニット一体モデル

 

 ピック&プレースロボット「PPRシリーズ」は、微細・微小なワークを吸着し、ベースへの移載や組立を素早く正確に行うためのロボット。昇降や回転といった基本的な動作に加え、ワークに掛かる力を測定する力センサをはじめとする各種センサ、電磁弁、制御モジュールなど、ピック&プレースに必要な要素をすべて取り揃えている。

 これまで展開していた空圧ユニット一体モデル「PPR-LR」と比較して、小型ヘッドモデルPPR2-LRは、ヘッド部分の体積を33%削減し、よりコンパクトな設計としたため、スペースの問題でこれまで搭載できなかった装置にも導入が可能となるほか、新機構によりシャフト先端の軸振れ精度を5μm以下とさらに高精度化した。

 近年、スマートフォンやタブレット、ウェアラブル機器、車載カメラなどの小型電子機器に対する需要が急速に高まっており、これに伴い多機能化・小型化が進んでいる。しかし部品の小型化により搬送中にワークが壊れやすくなる、あるいは、接触検知の精度を高めることで搬送速度が低下してしまう、といった課題があった。

 これに対しPPRシリーズでは、独自の力センシング技術によりワークをダメージから守るとともに、統合制御による制御時間の削減によりサイクルタイムの短縮を実現する。

 小型ヘッドモデルPPR2-LRの特長は以下のとおり。

・ワークダメージの低減(最小検出0.15N):独自の力センシング技術により、ノズルとワークの接触を高精度に検出する

・サイクルタイムの短縮(通信周期100μs):各モータ、センサを統合させたシーケンス制御が可能で、従来の制御に比べ通信回数が減り時間ロスを最小にする

・軸振れ精度の高精度化(軸振れ精度5μm以下):アライメント調整時の補正量を最小化し、ワーク設置精度の向上に貢献する

・コンパクトな設計(体積比33%ダウン、積層ピッチ幅15mm):これまでの空圧ユニット一体モデルと比較し、ヘッド部分を薄型・コンパクトに設計することで、単位面積当たりの生産性向上を実現する

コンパクト設計

 

 THKでは、「これからも独自の新製品開発を通して、あらゆる分野の自動化、省力化需要に応え、生産性向上、工程改善のためのソリューションを提案していく」とコメントしている。

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ポリプラ・エボニック、高機能透明ポリアミドがセイコーオプティカルプロダクツの軽量・高級薄型フレームに採用

3日 12時間 ago
ポリプラ・エボニック、高機能透明ポリアミドがセイコーオプティカルプロダクツの軽量・高級薄型フレームに採用kat 2025年07日30日(水) in

 ポリプラ・エボニックが取り扱う高機能透明ポリアミド「TROGAMID®(トロガミド®)」が、セイコーオプティカルプロダクツの新製品「セイコーライトアンドフィッティング・ブラックリーフ」シリーズに採用された。

 セイコーライトアンドフィッティング・ブラックリーフシリーズは、重厚感と快適性という相反するニーズを両立するために開発された革新的な眼鏡フレームで、従来のアセテート素材では難しかった「薄型・軽量・高級感あるデザイン」を実現するため、同社は素材選定の段階から新たな可能性を模索、ポリプラ・エボニックの高機能透明ポリアミドであるトロガミド®に着目した。

 セイコーオプティカルプロダクツ フレーム課の開発担当者は、「フレームが重いと長時間の着用で耳や鼻に負担がかかる。一方で、軽すぎると高級感が損なわれてしまう。トロガミド®はその両立を可能にしてくれる素材だった」と語る。

 トロガミド®の特性は、眼鏡フレームに最適な素材として高く評価。高い靭性を持つことから薄型、軽量で耐久性に優れるデザインが実現でき、快適なかけ心地を提供している。また、高級感あるデザインとともに、TROGAMID®のロゴを金色で刻印し、素材の信頼性とブランド力をユーザーに直接伝える仕様となっている。

 ポリプラ・エボニックでは、「今後も高機能樹脂の提供を通じて、眼鏡業界をはじめとする多様な分野の製品開発を支援していく」とコメントしている。

セイコーライトアンドフィッティング・ブラックリーフに採用されたトロガミド製フレーム

 

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本年9月22日~26日開催EMO Hannover 2025の見どころを紹介

1週 2日 ago
本年9月22日~26日開催EMO Hannover 2025の見どころを紹介kat 2025年07日24日(木) in in

 ドイツ工作機械工業会(VDW)は7月10日、ドイツ・フランクフルトにあるVDW本部で「EMO Hannover 2025 Preview」を開催した。本年9月22日~26日にドイツ・ハノーバー国際展示会場で開催される「EMO Hannover 2025(EMOハノーバー2023)」の見どころを紹介するもので、ドイツ本国のほか日本など世界28カ国から、約150名超のジャーナリストが参加した。

 ここでは同プレビューイベントの概要を通じて、EMOハノーバー2023の見どころを紹介したい。

プレビューイベントの会場となったVDW本部EMOハノーバー2025のハイライト

 プレビューでは、モデレーターのスヴェン・クラウゼ氏のインタビューに答えて、VDWエグゼクティブダイレクターであるマルクス・ヘーリング氏がEMO 2025の概要と見どころについて、以下のとおり話した。

 EMOは1975年の初開催以来、金属加工のバリューチェーン全体の技術が披露される重要なプラットフォームとして位置付けられており、今回で50周年の節目を迎える。イノベーション、国際的な視点、インスピレーション、そして金属加工業界の未来を象徴するEMOは、メーカーとユーザーの両方を含む、業界に関わるあらゆる国際的なプレーヤー間の対話プラットフォームとして、世界でも類を見ないイベントとして位置づけられている。EMO出展企業が提供する製品とサービスは業界全体の近代化の基盤となると言われ、現時点ですでに40カ国以上から1500社以上の出展が登録されている
EMOハノーバー2025では、「Innovate Manufacturing(製造業の革新)」をモットーに、「自動化」、「サステナビリティ」、「デジタル化・人工知能(AI)」の三つが主要テーマとして掲げられている。これら三つのテーマは相互に関連し、先進的な製造業の「トライアングル」を形成している。

・金属加工業界における効率向上のための自動化
 高い品質要求と熟練労働者の不足を背景に、自動化は業界にとって極めて重要である。自動化ソリューションは、生産プロセスの効率と品質を向上させる。これらは投資を促進する主要な要因の一つであり、EMOでは多くの出展者がさまざまな形で自動化を提案している。

 自動化は手作業を置き換え、生産プロセス全体の透明性を高める。自動化には、操作が容易でユーザーの個々のニーズに柔軟に対応でき、量産から経済的な単品生産まで、製造プロセスに統合できることが求められる。自動化はまた、パレットチェンジャーやハンドリングシステムといったシンプルなソリューションから、ロボットや自動運転システムを備えた自律型工場の活用まで多岐にわたり、例えばアシスタンスシステムなどを通じて、機械オペレーターを支援することも意味する。洗浄、ラベリング、測定といった補助的なプロセスの統合も、増える傾向にある。

・気候変動対策強化のためのサステナビリティ(持続可能性)
 多くの国々が、気候変動対策の強化と、産業のグリーン化への投資に注力しており、企業においては、数多くの報告義務を含む法規制やカーボンフットプリントの算出を希望する顧客の存在が、この動きを後押ししている。

 生産における持続可能性の焦点は、エネルギーと材料の消費量の削減、そして循環型経済の導入であり、新しい機械への投資は約25%のエネルギー節約につながり、CO2排出量の削減につながる。例えば、最新の電動モーターと革新的な駆動技術は、前世代と比較して大幅な電力消費量を削減するほか、制御技術の改善、圧縮空気および油圧アプリケーションの最適化設計、摩擦を最小限に抑えたベアリング。直動案内システムなどが挙げられる。部品洗浄時や機械の冷却時における洗浄槽の温度制御などの周辺プロセスも重要な役割を果たす。

 EMOハノーバー2025のホール15にあるサステナビリティエリアは、未来の持続可能な生産のための最先端のソリューションを体験できる理想的なミーティングポイントとなる。出展者はここで、エネルギー効率、再生可能エネルギーの統合、循環型経済、ライフサイクルコンセプトのトレンドに関する情報を提供する。これらは気候保護を促進するだけでなく、エネルギーや原材料が不足する時期における生産コストの削減にも役立つ。

・生産性向上のためのAI(人工知能)とデジタル化
デジタル化とネットワーク化は、生産において長年重要なテーマであり続けてきた。そして今、AI(人工知能)がそれに加わったが、データを活用して生産性を向上させ、新しいビジネスモデルを開発するためには課題が少なくない。半導体はIoTやAIといった技術を活用することで、ユーザーが生産プロセスをよりインテリジェントに設計することを可能とするほか、これらの技術は生産プロセスの効率性に関する透明性を高め、機械やプロセスのリアルタイム監視・制御を容易にし、予知保全も可能にする。

 ここでの基本的な前提条件は、オープンで標準化されたデータインターフェースの使用である。多くの国の機械メーカーは、グローバルなumatiイニシアチブ(ユニバーサル・マシン・テクノロジー・インターフェース)をすでに理解しているか、すでに参加している。umatiはEMOハノーバー2025のホール6で、標準化されたマシンネットワークの利点を再び実演する。

 デジタル化とネットワーキングは、製品のカスタマイズや、急速に変化する市場ニーズへの適応も促進する。マスカスタマイゼーションなどの手法を用いることで、企業は量産の効率性を損なうことなく、カスタマイズされた製品を少量生産することが可能になる。

 生産プロセスにおいてデータ分析とビッグデータを統合することは重要で、大量のデータを評価することは、生産プロセスの最適化、早期段階でのエラー検出、そしてリソースの効率的な活用に役立つ。これにより、グローバル市場における競争力が大幅に向上する。

 EMOハノーバー2025では、ホール6のAI Hub@EMO 2025において、産業界および行政機関の投資家向けに、生産における人工知能の可能性に関する実践的なデモンストレーションを実施する。研究分野の専門家が情報提供や詳細な質問への回答を行う。

 AIハブに加え、ホール12のEMO中央講演フォーラムにおいて毎日午後2時から、「P.O.P.トーク」も開催される。生産におけるAIのさまざまな側面が、講演、インタビュー、パネルディスカッションなど、多様な形式で、時には議論を呼ぶ形で取り上げられる。これらのテーマには、AIの応用可能性、データセキュリティ、自動化、デジタル化に向けた政治的枠組みなど、多岐にわたる。
 

インタビューに答えてEMO 2025の見どころを語るヘーリング氏90秒ピッチ・ミニ展示会から見る、EMO2025で披露されるbmt関連製品

 プレビューではまた、出展予定の約1500社を代表して26社が90秒のプレゼンテーション(90秒ピッチ)とミニブースでの出展を行った。以下にその一端を記すが、90秒ピッチとミニブースからは、EMOの三大テーマである自動化、デジタル化・人工知能(AI)、サステナビリティという現代のメガトレンドを反映したEMOハノーバー2025で披露される製品・技術の紹介がなされた。

90秒ピッチのようす(イグス)

 

DMG森精機

 DMG森精機は、8点のワールドプレミアを公開する。

 Machining Transformation(MX)の柱に完全に焦点を当てたもので、同時5軸加工の新モデルである「DMC 55 H Twin」、「DMC 65 monoBLOCK 2. Generation」、「DMU 20 linear 3. Generation」は、プロセス統合による完全な加工への完璧なエントリーポイントとなる。「ULTRASONIC 60 Precision」はさらに、5軸ミーリング加工と超音波支援による精密加工を組み合わせ、標準で4μmの位置決め精度を実現する。

 ポートフォリオに新たに加わるパワフルで汎用性の高い旋盤「NLX 2500|1250 2. Generation」は、MXにおけるその重要性を証明。さらに、二つのターンミルスピンドルを搭載した「NZ DUE TC」は、高生産型旋盤の特性とターンミルによる完全加工を融合。さらに、新製品「DMV 200」と「SPRINT 420」も展示される。世界初公開となるこれらの機械は、生産能力を最適に活用するために、柔軟に自動化できる。新型AMR 1000は、工具、材料パレット、チップトロリーの自動ハンドリングを可能にする無人搬送システムとして、自動化をサポートする。

DMG森精機のミニブースのようす(上)と「NLX 2500|1250 2. Generation」(下)

イグス

 多くの工作機械やロボットにおいて、イグスの可動ケーブル「チェーンフレックス」を保護するケーブル保護管「エナジーチェーン」が採用されているが、EMOハノーバー2025のテーマであるデジタル化や持続可能性などに対応して、ユーザーが工作機械などに短時間で組み付けることのできるハーネス付きエナジーチェーン「レディーチェーン」用の新型ラックで、トラックの積載スペースを最適化し輸送コストを削減できる「レディーチェーン・エコラック」を披露する。

 このエナジーチェーン用の輸送・組立ラックは、バーチ材製の堅牢な多層パネルで構成、金属製ラックとは異なり工具なしで分解可能で、トラック輸送量を最大88%削減しCO2排出量と輸送コストを削減できるという。

 レディーチェーン・エコラックは、イグスがレディチェーンサービスをより持続可能なものにするための構成要素で、ユーザーは接続可能な状態でエナジーチェーンを受けとることができる。チェーンフレックスシリーズのケーブルはすべて敷設済みでプラグコネクタが取り付けられており、予知保全用のセンサーも設置済みとなっているため、組み立て時間が最大75%短縮される。

   

イグスのミニブースのようす(上)と「レディーチェーン・エコラック」(下)

シェフラー

 シェフラーは、EMOハノーバー2025のテーマの一つである自動化向けのbmt関連技術として、生産機械周辺機器向けのKLLTシリーズのX配列を採用した新しい4列モノレールガイドシステムと、生産工場の自動化向けの新しいYRTA回転軸ベアリングシリーズを披露する。

 ワークや工具の脱着の自動化では、メンテナンスが極めて少なく耐久性の高い回転軸用軸受配列とリニアガイドシステムが、また、機能性と経済性のバランスを最適化し、投資回収期間を短縮できる自動化ソリューションが求められる。これらの要件を満たすリニアガイドシステムとして、X配列を採用したKLLTシリーズの新しい4列モノレールガイドシステムを開発している。KLLTモノレールガイドシステムは、形状誤差が小さい基礎構造にも、大きな拘束力を与えることなく、より正確に嵌合できる。

 また、加工作業範囲外の回転軸向けに、実績のあるYRTC回転軸軸受シリーズをベースに、新しいYRTA(A =「Automation(自動化)」)シリーズを開発している。改良された製造プロセスと新しいニードルケージ設計により、これらの複合荷重用アキシャルローラーラジアルニードル軸受は、高い傾斜剛性、長寿命、低メンテナンスといった要件を理想的に満たす。

   

3nine

 3nineは、EMOハノーバー2025のテーマの一つである持続可能性のソリューションとして、次世代オイルミストセパレーター「Freja 1000」と「Vera 500」を披露する。

 同社のオイルミストセパレーターは、特許ディスクスタック(回転する積み重ねられたディスク)の遠心力を使って、最小粒子径1μmのオイルミストやその他の金属加工油を最大99.9%まで分離でき、油剤の再利用も可能なため、空気の浄化とフィルターの長寿命化、運用コストの低減を実現する。マシニングセンターから研削盤などすべての工作機械に適用でき、また水溶性加工油や不水溶性加工油などあらゆる金属加工油を対象としている。長寿命フィルターと自動洗浄機能(CIP)によりメンテナンス作業を最小化できるほか、分かりやすいLEDモニターによる稼働状態のリアルタイム監視が可能。

3nineのミニブースのようす(上)と
次世代オイルミストセパレーター「Vera 500」および「Freja 1000」(下)生産システムにおけるエネルギー効率化を追求するETAファクトリー

 翌日の7月11日にはまた、プレビューイベントの一環として、ドイツ・ヘッセン州ダルムシュタットにあるダルムシュタット工科大学のETA Fabrik(ETAファクトリー)を見学した。

 ETAファクトリーは、生産技術、生産効率・エネルギー効率といった分野の研究と教育、企業への技術移管を総合的に行うダルムシュタット工科大学 PTW内に2016年に設立された、生産におけるエネルギー技術の研究と産業への移管を担う研究グループ。ETAファクトリーは、将来の各種産業における生産をエネルギー効率・エネルギー柔軟性・資源効率の高いものとし、それによって気候中立的な生産に大きく貢献するビジョンを掲げている。そのため、研究テーマとしては、①戦略的エネルギー・資源管理:企業が気候中立の目標に対しいかに戦略的に生産を行うか、②気候中立生産インフラの確立:冷却・熱・圧縮空気などの気候中立生産インフラをいかに評価し、組み合わせて効率良く活用するか、③生産機械のエネルギーシステム分析と最適化:機械加工や洗浄、乾燥、熱処理などに関わる生産機械の効率性と柔軟性の最適化をいかに確立し活用できるか、④エネルギー最適化された工場運営:工場運営の最適化により気候中立生産にいかに貢献できるか、⑤気候中立生産におけるサイバーフィジカルシステム(CPS):CPS、デジタルツイン、アセット管理シェル(インダストリー4.0で提唱されているアセットの接続性と相互運用性を実現するオープンスタンダード)などを活用していかに気候中立生産を可能にするか、などを推進している。

 当日は、ETAファクトリーのStefan Seyfried博士より、エネルギー効率向上のアプローチとして、工場の構成要素である建築施設、空調やコンプレッサなど技術的建築設備、生産機械について個別にエネルギー効率向上を目指す従来の手法(エネルギー節減率:30%未満)ではなく、生産機械と技術建築設備、建築施設を相互接続して、エネルギーコントロールやエネルギー回生を実施することで相乗効果を高め、約40%のエネルギー節減を目指すアプローチについて紹介。建築学の観点からはエネルギー活性化やモジュラー構造の採用など、エネルギー・電気工学の観点からは生産機械・技術建築設備・建築施設のエネルギー接続や総合エネルギー制御など、機械工学の観点からは生産機械レベルでのエネルギー接続やエネルギーを考慮した機械の最適制御、革新的な制御コンセプトによるピーク負荷の低減などといった、学際的な取り組みによってエネルギー効率向上を進めていることを報告した。また、産業施設において、産業用冷凍システムを最適化し、エネルギー効率と柔軟性を高めるためのAI駆動型システムの開発を進めるプロジェクトなど、多数のプロジェクトに参画していることも紹介された。

 

ETAファクトリーの取り組みについて紹介するSeyfried氏

 

 その後、ETAファクトリーの革新的な生産棟に設置された縦型旋盤や洗浄機、熱処理炉、縦型研削盤などを見学。それら生産設備を用いて旋盤加工→穴あけ加工→洗浄→熱処理→研削加工→洗浄→組み立てという、産業生産プロセスチェーンに基づくエネルギー最適化に関する研究を進めていることが紹介された。また、生産機械や建築施設、技術建築設備のエネルギーシステムについて、電力グリッド、温水グリッド・冷水グリッド、グリコール水グリッド、ガスグリッドを夏期シナリオ、冬期シナリオなどに応じて、最適に組み合わせるなどの総合エネルギー制御を行っていることが説明された。例えばコンクリート屋根の断熱効果をグリコール水グリッドで高めて屋根の温度を平準化した上で、夏期には冷水グリッドで室内の温度を下げ、冬季には温水グリッドで室内の温度を温める。エネルギーを効率良く回収し貯蔵していることなども紹介された。

エネルギー最適化に関する研究が進められているETAファクトリーの生産棟温水グリッド・冷水グリッドなどの総合エネルギー制御設備のようす

 

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ベッコフオートメーション、ハンス・ベッコフ氏が欧州の技術革新賞「ルドルフ・ディーゼル・メダル」を受賞

1週 3日 ago
ベッコフオートメーション、ハンス・ベッコフ氏が欧州の技術革新賞「ルドルフ・ディーゼル・メダル」を受賞kat 2025年07日23日(水) in

 ベッコフオートメーションは本年7月10日、ドイツ・アウクスブルクにて開催された授賞式において、同社の創業者兼マネージングディレクターであるハンス・ベッコフが、欧州で最も歴史ある技術革新賞「ルドルフ・ディーゼル・メダル(Rudolf Diesel Medal)」を受賞したことを発表した。産業オートメーション分野での卓越した技術革新の実績が高く評価され、「最も成功したイノベーション実績(Most Successful Innovation Achievement)」部門での受賞となったもの。

 ルドルフ・ディーゼル・メダルは、内燃機関の発明者として知られるルドルフ・ディーゼルの息子、オイゲン・ディーゼルにより1953年に創設された。現在は、ドイツ発明協会(Deutsche Institut für Erfindungswesen, D.I.E. e.V.)によって授与されており、「技術革新」「社会的貢献」「経済的成果」「持続可能性」などの観点から評価される、権威ある賞で、毎年、以下の4部門において表彰が行われる。

・最も成功したイノベーション実績(Most Successful Innovation Achievement)

・最も持続可能なイノベーション実績(Most Sustainable Innovation Achievement)

・最優秀イノベーション促進(Best Innovation Promotion)

・最優秀メディアコミュニケーション(Best Media Communication)

 ベッコフ氏はこのうち、最も成功したイノベーション実績部門での受賞となった。

 ハンス・ベッコフ氏は、1980年にドイツ・フェアルにてベッコフオートメーションを創立。1985年にPC制御という革新的なコンセプトを発表し、翌1986年に世界初となる産業用PCを市場に投入した。この技術は、産業オートメーションにおける従来の制御概念を根本から覆すパラダイムシフトをもたらした。以降、Lightbus(1989年)、バスターミナル(1995年)、EtherCAT(2003年)など、数多くの革新的な技術を開発し、産業界の技術標準を打ち立ててきた。

 これらの絶え間ない革新の歩みにより、ベッコフオートメーションは現在、世界41か国に拠点を展開し、従業員数は約5300名、2024年の年間売上高は11.7億ユーロを達し、グローバル企業としての成長を遂げている。

 今回の受賞は、ベッコフ氏が長年にわたりソフトウェア中心の制御技術の確立に尽力してきた背景や、ITとオートメーションの融合、高速かつ高い信頼性を誇る通信技術の開発、さらに近年ではAIを組み込んだ自律型システムの推進など、産業オートメーション分野の進歩に貢献する数々の技術革新を生み出してきたことが高く評価されたもの。また、常に「複雑な技術を、シンプルかつ効率的に」という姿勢を貫き、エンジニアリングを通じて社会に貢献しようとする強い信念も、今回の選考において重要な要素となった。

 ハンス・ベッコフ氏は受賞にあたって、「この受賞は、私一人ではなく、ベッコフの全社員を代表して受賞するもの。600名を超える開発者、2000名以上のセールス担当、そして世界中のユーザーの皆さまからの貴重なフィードバックがあってこその成果と言える。“発明は楽しい”というメッセージを次の世代に伝えたい」と述べている。

 ハンス・ベッコフ氏は現在、“Automation Brain”と題したプロジェクトに取り組んでおり、機械に知性や人格をもたせる、次世代の自動化技術の実現を目指している。    

左から、アレクサンダー・J. ヴルツァー教授(ドイツ発明協会理事)、
ハンス・ベッコフ氏(ルドルフ・ディーゼル・メダル受賞者・ベッコフオートメーション)、グンター・ヘル教授(ベルリン・シュタインバイス大学総合ビジネス・イノベーション戦略教授・ディーゼル・メダル評議会科学顧問)
写真提供:©Dominik Wagner, Eichmeister Kreativagentur

 

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BASFコーティングス、協業による持続可能なツートンカラー塗装のイノベーション推進で表彰

1週 3日 ago
BASFコーティングス、協業による持続可能なツートンカラー塗装のイノベーション推進で表彰kat 2025年07日23日(水) in in

 BASFのコーティングス事業本部は、ルノー・グループ(ルノー社)およびデュル社とともに、本年6月に開催された「L'industrie s'engage par l'Usine Nouvelle」のイベントで、オーバースプレーフリー塗装(OFLA)のプロセス(ルノー社ではジェットプリントと呼称)を用いた自動車製造の未来を提示した。これにより、革新的プロセス部門の「Trophée de l'Industrie s'engage 2025」を受賞した。このプロセスは、ツートンカラーの車両塗装の実施方法を再定義するもの。自動車OEMの運用コストとプロセス時間の削減に加え、環境への影響も減らすことで、自動車生産の新たなベンチマークとなる持続可能な塗装技術として、画期的であると評価されている。

 このOFLAプロセスはルノー社のモブージュ工場に導入されており、革新的な一体型のウェットオンウェット塗装プロセスにより、新たなツートンの量産ラインにおいて、1回の塗装工程で同時に2色を塗布することを可能にしている。BASFのコーティングス事業本部では、OFLAプロセスにおける最適なパフォーマンス、高精度性、そして自動化を一貫した品質で実現するため、特別に開発したデココート塗料技術によって、このイノベーションに貢献した。完璧に調整されたセンサーとソフトウェアを使用し、デュル社のジェット塗装機(EcoPaintJet Pro)と、ロボット自動化技術の革新により、スプレー塗装によるはみ出しがまったく発生しない高精度の塗装が可能となっている。

 従来のツートンカラーの塗装では、車両は塗装工程を2回通過する必要があり、その間、人の手で、保護資材を用いて広範囲をマスキングしなければならない。その結果、多くの労力と時間を要するプロセスとなり、大量の廃棄物とエネルギー消費が発生する。

 OFLAは、デジタル印刷技術に着想を得たミストフリーで高精度なジェット塗装システムを採用することで、こうした従来のプロセスに革命をもたらした。これにより、異なる色のルーフやA-Cピラー部なども、塗りはみ出しなしでピンポイントに塗装することが可能になる。マスキング材が不要となるため、完全に自動化されたこの塗装方法によって、塗装工場におけるツートンカラー車の生産能力を向上させることができる。

 自動車OEMコーティングのグローバルマーケティング担当バイスプレジデントであるレイチェル・チュー氏は、「当社の視点では、OFLAは、サステナビリティと製造におけるパフォーマンスを組み合わせた画期的な技術。これは、お客様のサステナビリティ目標と経済的目標をサポートするバリュー重視の効率性を体現している」と述べている。

 また、BASFのコーティングス事業本部のグローバル開発ベースコートチームのプロジェクトリーダーであるシュテファン・ロールマン氏は、「マスキングと組み合わせた従来のスプレー塗装と比較して、塗着効率は100%となり、この技術は環境、経済の両面で目に見える効果をもたらす。塗装にかかるコストは最大70%削減でき、マスキング材の廃止によって車両あたり1.6kgもの廃棄物が削減された。また、エネルギー消費量は最大80%削減、CO₂相当排出量も約80%削減された(BASFコーティングスの塗装工場のライフサイクルアセスメントツールであるGLASSを使用して、年間20000台の自動車生産に基づいて計算)」と語っている。

 BASFコーティングスとパートナーによる今回の受賞は、価値ある革新的な技術を共に探求するコラボレーションの成果。この取り組みは、未来の塗装工場を形づくり、自動車業界における持続可能な変革を推進する力があることを実証している。また、欧州メーカーが工業生産において効率性と環境責任を両立し、業界における新たな基準を示す存在であることも強調されている。OFLAは、設計の柔軟性や生産効率を高めるだけでなく、この分野における持続可能な製造の新たなベンチマークとなっている。

 

BASF、ルノー社、デュル社が「Trophée de l’Industrie s’engage 2025」を受賞

 

フランス・モブージュにあるルノーの生産拠点にてBASFコーティングスのチーム

 

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bmt2025年7月号「特集:産業用ロボット」、「キーテク特集:設備の予兆保全技術」7/25発行!

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bmt2025年7月号「特集:産業用ロボット」、「キーテク特集:設備の予兆保全技術」7/25発行! in admin 2025年07日23日(水) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第55号となる2025年7月号が7月25日に小社より発行される。

 今号は「特集:産業用ロボット」、「キーテク特集:設備の予兆保全技術」で構成。特集「産業用ロボット」では、各種産業での自動化に資する協働ロボットの導入事例などについて紹介するとともに、それら自動化機器を支える電動アクチュエータや樹脂製ロボットハンド、DDモータ付き磁性流体シールなどベアリング&モーション技術(bmt)関連の製品・技術を紹介する。

 また、キーテク特集「設備の予兆保全技術」においては、機械要素からアプローチする設備の予兆保全技術と潤滑油剤からアプローチする設備の予兆保全技術について、その一端を紹介する。

特集:産業用ロボット

◇産業現場の自動化を支える協働ロボットの技術と導入事例・・・ロボットメーカー各社に聞く

◇超薄型ボールベアリング・電動アクチュエータの技術とロボットへの適用・・・木村洋行 北澤 潤 氏、青木 和久 氏に聞く

◇球体型ドローンとMID機能付きロボットフィンガーの技術と適用・・・DIC 森 耕太郎 氏に聞く

◇DDモーター付き磁性流体シールの技術と適用・・・ハイウィン 林 育志 氏、フェローテック 来住 和広 氏に聞く

キーテク特集:設備の予兆保全技術

◇機械要素からアプローチする設備の予兆保全技術・・・編集部

◇潤滑油剤からアプローチする設備の予兆保全技術・・・編集部

連載

注目技術:第47回 9月22日~26日開催、EMOハノーバー2025に見るbmt技術・・・出展各社

現場に行こう No.003・・・㈱東研サーモテック イノベーション事業部 オープン・イノベーション・センター

トップインタビュー No.022・・・大豊工業 加納 知広 氏 に聞く

あるコスモポリタンの区区之心 第25回 昔話、趣味の量子力学と格闘して・・・紺野 大介

トピックス

日本トライボロジー学会、第70 期会長に佐々木信也氏(東京理科大学)

日本滑り軸受標準化協議会、第41 回総会を開催、新会長に濵﨑俊一氏(オイレス工業)

日本トライボロジー学会、2024 年度学会賞表彰式を開催

日本工作機器工業会、創立70 周年式典を開催

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BASFコーティングス、トヨタ モーター ヨーロッパと補修塗料に関する戦略的パートナーシップ契約を締結

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BASFコーティングス、トヨタ モーター ヨーロッパと補修塗料に関する戦略的パートナーシップ契約を締結kat 2025年07日23日(水) in in

 BASFのコーティングス事業本部は、トヨタ モーター ヨーロッパと欧州における「トヨタBody&Paintプログラム」の開発に向けた戦略的パートナーシップ契約を締結した。

 この協力により、トヨタ、レクサスの両ブランドと、長期的かつ戦略的協力の基盤が構築される。欧州市場で展開される本プログラムには、BASFの自動車補修用塗料のプレミアムブランドGlasurit®(日本では非売品)および、R-M®が導入される。また、このプログラムには、BASFのコンサルティングサービス「Bodyshop BOOST」(日本では導入未定)に加え、クラウドベースのデジタルプラットフォームRefinity®(リフィニティ®)が提供する各種モジュールを利用できる。

 このパートナーシップ契約を通じて、BASFコーティングスは、トヨタ モーター ヨーロッパが掲げるサステナビリティ目標の達成と、トヨタの高級ブランド車の補修塗装において最高品質の基準を実現できるよう支援する。

 BASFコーティングスは、欧州市場で最も持続可能で、効率的な補修方法の達成を保証するほか、欧州市場におけるトヨタ自動車のボディーショップネットワークを支援し、加盟工場にとって、ビジネスチャンスの拡大につながることを重視している。これらはすべて「絶え間無い改善」の理念に基づいている。

 BASFコーティングス自動車補修塗料事業のグローバルディレクターであるクリス・ジャックマン氏は、「BASFコーティングスはこれまで多くの完成車メーカーと継続的な技術革新に取り組んできた。そこで蓄積された、最高レベルの精度の調色技術や、顧客体験の向上のための専門知識は、将来のモビリティ社会における自動車補修業界の基準となることだろう。今回のパートナーシップにより、欧州市場におけるトヨタ自動車のボディーショップネットワークに、BASFの自動車補修用塗料のプレミアムブランドGlasurit®とR-M®を提供できることを光栄に思う」と述べている。
 

 

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BASF、5拠点目のクリエーションセンターを韓国に開設

1週 3日 ago
BASF、5拠点目のクリエーションセンターを韓国に開設kat 2025年07日23日(水) in

 BASFは本年6月17日、5拠点目となるクリエーションセンターを韓国・安山市に開設した。

 このクリエーションセンターは、顧客が機能性ソリューション素材の可能性を体感し、最先端の設計ソリューションのアイデアを得て、共同開発を行うことができる協業スペースとして設計されている。また、製品の設計開発の初期段階において、材料用途の発見や理解を促す役割も担う。

 同センターは、BASFが顧客とより緊密に連携することができる新たなプラットフォームを提供し、主要産業におけるイノベーションの加速に対するBASFのコミットメントを強化するもの。

 BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイト氏は、「韓国にクリエーションセンターを開設することで、技術や設計に関する専門知識を結集して、素材選定から試作段階に至るまでの支援を行う。これにより、世界をリードするソリューションプロバイダーとしての地位をさらに高めていく。今回の投資は、アジア太平洋地域におけるBASFの戦略的市場およびイノベーション拠点としての韓国に対する継続的なコミットメントを反映するもの」と述べる。

 BASFのクリエーションセンターは、トレンド調査、デザイン思考、そして技術力を組み合わせることで、製品開発の初期段階における顧客支援を目的としたグローバルネットワークの一環であり、ルートヴィッヒスハーフェンから、上海、横浜、ムンバイ、そして安山に展開する全てのクリエーションセンターは、現実的な課題に応える製品コンセプトの設計段階から、素材の価値を最大限に引き出すための協業環境を提供している。

 今回設立した韓国のクリエーションセンターでも、協業的なアプローチを継承し、モビリティ、消費財、ライフスタイル、エレクトロニクスといった産業分野に対して個別にカスタマイズしたサポートを提供することで、グローバルな専門知識を基盤にした地域密着型の戦略を強化していく。

開所式のようす韓国クリエーションセンター

 

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メルセデス・ベンツ、BASFの自動車補修用塗料のプレミアムブランドとグローバルパートナー契約を更新

1週 3日 ago
メルセデス・ベンツ、BASFの自動車補修用塗料のプレミアムブランドとグローバルパートナー契約を更新kat 2025年07日23日(水) in in

 メルセデス・ベンツは、BASFの自動車補修用塗料のプレミアムブランドであるGlasurit®(グラスリット®、日本では非売品)とR-M®とのパートナーシップを更新し、アジア太平洋地域におけるBASFの塗料技術への信頼を再認識した。

 今回の選定により、Glasurit®は、従来の対象地域であるオーストラリア、韓国、台湾に加え、新たに中国本土のメルセデス・ベンツの認定工場でも使用が承認された。また、マレーシアおよびタイでは、同ブランドが推奨パートナーとして位置づけられている。

 日本では、R-M®とメルセデス・ベンツのパートナーシップが継続される。

 BASFは最も持続可能なソリューションを提供することで、今後も継続的にメルセデ
ス・ベンツをサポートします。これには、革新的な水性ベースコート「Glasurit 100 Line」(日本では非売品)や、環境配慮と収益を実現するリフィニティ®が提供するコンサルティングサービス「Bodyshop BOOST」(日本では導入未定)が含まれる。

 BASF東アジア地域統括本部 アジア太平洋地域 自動車補修塗料本部 副社長のスーザン・クルーゲ氏は、「メルセデス・ベンツとの長期的なパートナーシップを強化できることを光栄に思う。これは、競争の激しいアジア太平洋地域における私たちの強力な戦略の証であり、このパートナーシップは持続可能性とデジタルトランスフォーメーションを推進しながら、最先端のソリューションを提供することに重点を置いている」と語る。

 この契約更新は、BASFコーティングスがアジア太平洋地域全体のメルセデス・ベンツのユーザーに卓越したサービスを約束するもので、契約対象地域に加え、香港特別行政区、インドネシア、モンゴル、シンガポールのメルセデス・ベンツとその認定工場へのサービスを継続する。

 BASFコーティングスのグローバル戦略アカウントマネージャーであるマイケル・ヒル氏は、「パートナーシップの更新は、革新性、持続可能性、卓越性という共通の価値観のもとに築かれた、メルセデス・ベンツとBASFのグローバル規模での協力関係と信頼関係を反映したもの。我々はこれからもメルセデス・ベンツをサポートし、世界中の自動車補修ネットワークに最高水準の品質と効率を提供できることを誇りに思う」と述べている。

 

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NTNの移動型独立電源が熱中症対策として活躍

1週 3日 ago
NTNの移動型独立電源が熱中症対策として活躍kat 2025年07日23日(水) in

 NTNが開発した移動型独立電源「N3 エヌキューブ」が、7月13 日に東京都多摩地域で開催された国際自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」において、空調設備付きの休憩所として活用された。熱中症対策として設置され、風力と太陽光の再生可能エネルギーで発電した電力でエアコンや照明などの設備を稼働し、涼しく快適な空間を提供した。

 N3 エヌキューブは小型風車と太陽光パネル、蓄電池をコンテナ内に格納しており、トラックなどで運搬可能な高い機動性を特長としている。コンテナ内部はカスタマイズが可能で、平常時はエコトイレやバス停、休憩室などとして活用し、災害に伴う停電発生時には電力を必要とする地域に運び、即座に発電・給電が可能。

 台風や豪雨、地震などの自然災害が多発し、これらに伴う停電対策が課題となる中、各自治体を中心に平常時と災害時の両方のシーンで活用可能な本商品の採用が進んでいる。

 今回のイベントで使用したN3 エヌキューブは、同社が奈良県桜井市の企業に販売したもので、内部にエアコンや照明、机、椅子を完備しています。猛暑において開催されるイベントのスタッフの安全確保のために、同社がイベントへの貸し出しを申し出られ、レース会場で休憩所として使用された。

 レース当日は気温30℃を超える真夏日となりましたが、再生可能エネルギー100%で稼働するエアコンにより涼しく快適な空間を提供し、熱中症の予防に貢献した。

 地球温暖化の影響により熱中症対策が深刻な社会問題となる中、昨年、改正気候変動適応法が施行され、気温上昇により深刻な健康被害が予想される際の「熱中症特別警戒アラート」の発表時には、公民館や図書館などの自治体施設や、自治体から指定された民間施設が「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」として開放されることになった。

 NTNは再生可能エネルギー100%で稼働するクーリングシェルターとして活用でき、さらに災害時の停電の備えにもなるN3 エヌキューブの提案を積極的に進めている。

 また、自然災害などが多発し、防災・減災への意識の高まりに合わせて「道の駅」を防災拠点として活用する動きがある中、昨年4 月には国土交通省より道の駅における高付加価値コンテナを用いた平常時の地域活性化と災害時の防災機能の強化に向けたガイドラインが制定された。NTNでは、こうした「防災道の駅」に向けたN3 エヌキューブの提案にも注力し、人々の安心・安全な暮らしの実現に貢献していく考えだ。

休憩室として設置されたN3 エヌキューブ
屋根に設置した太陽光パネルと小型風車によりエアコンと照明を稼働

 

室内には机や椅子も設置し、リラックスできる休憩スペースとして活用

 

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NTN、経済産業省こどもデーで「回る学校」を開催

1週 3日 ago
NTN、経済産業省こどもデーで「回る学校」を開催kat 2025年07日23日(水) in

 NTNは、8 月6 日、7 日の両日、東京都千代田区の経済産業省本館で開催される「経済産業省こどもデー」において、親子でベアリングについて学ぶことができるイベント「NTN回る学校」を開催する。

 経済産業省こどもデーは、霞が関に所在する各府省庁等が連携し、全国の子どもたちとその保護者を対象に、広く社会を知り、政府の施策への理解を深めてもらうほか、イベントへの参加を通じて親子の触れ合いを深めてもらう「こども霞が関見学デー」の一環として毎年夏に実施、各企業や団体により親子で楽しめるさまざまなプログラムが開催される。

 今回のNTN 回る学校では、「遊びを通してベアリングの仕組みが分かる体験教室」をテーマに、ベアリングの組み立て体験に加えて、鉄琴を組み合わせた回転台でオリジナルのメロディを作成できるプログラム「回る楽器職人」や、ベアリングや摩擦に関する映像を使ってベアリングの魅力を紹介する。日常生活であまり目にすることのないベアリングを実際に見て、触ってもらい、親子で一緒に楽しみながらその役割や仕組みを楽しく学ぶことができる。

 NTNでは「遊びながら学べるこの体験を通して、親子で新しい発見をし、自然と絆が深まるようなワクワクするコンテンツを用意しているので、ぜひ多くの方々に来場をいただきたい」とコメントしている。

 イベントの概要は以下のとおり。

・開催期間:8 月6 日(水)~8 月7 日(木)
・開催時間:10:00~16:00
・開催場所:経済産業省本館(東京都千代田区霞が関1-3-1)
1 階(受付)、地下2 階講堂ほか
・オフィシャルサイト:https://www.meti.go.jp/intro/kids/torikumi/index.html

ベアリングの組み立て体験
外輪、内輪、保持器、ボールを組み合わせてベアリングの組み立てに挑戦できる。初めてベアリングを見る方も、ベアリングの構造や仕組みについて学ぶことができる

 

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人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMAが開催

1週 3日 ago
人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMAが開催 in kat 2025年07日23日(水) in in

 自動車技術会は5月21日~23日、横浜市のパシフィコ横浜で「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」を開催した。617社/約1470小間の規模で開かれ、3日間で7万9808名が来場した。ベアリング&モーション技術(bmt)関連では以下のような出展があった。

開催のようす

 

 出光興産は、オイルによる冷却対象をモータだけでなく、バッテリー、PCUなどその他電子機器に広げ、オイルで直接冷却する「E-AXLE and Electric Parts Cooling Oil」を披露した。特長は①e-Axle、電子機器およびバッテリーの冷却、潤滑を担う液体を1液化することで、冷却システム簡素化を実現、②e-Axleに必要とされるギヤ・ベアリングの潤滑性と高い冷却特性による省電費性を高次元で両立、③モータ、バッテリーなど電子機器を直接冷却することが可能、など。

出光興産「E-AXLE and Electric Parts Cooling Oil」

 

 イグスは、「潤滑剤ゼロ」のPFAS対策として、同社のすべての固体潤滑を含有した標準すべり軸受材料イグリデュールを変更し、PTFEフリーの材料を披露した。すでにすべり軸受、リニアガイド、旋回ベアリング(ロータリーテーブルベアリング)、貼るだけですべりを改善する「トライボテープライナー」など全製品の92%でPTFEフリーおよびPFASテスト済みの代替品を提供開始。PTFEを含む基準材料に比べ性能が大幅に優れていることが確認されている。

イグス「PTFEフリーベアリング」

 

 NTNは、独自開発した特殊熱処理技術「HA-C」を深溝玉軸受に適用した「HA-C軸受」を披露した。従来品と同等の寿命を確保しながら、軸受の外径を約15%小型化、幅寸法を約30%小型化、質量を約55%軽量化することが可能となり、燃費・電費向上を目的としたe-Axleやトランスミッションなど各種自動車の駆動装置に使用される軸受の小型・軽量化ニーズに対応する。また、燃費・電費向上に向けて、駆動装置に使用される潤滑油では摩擦抵抗を抑えるため低粘度化する傾向にあるが、潤滑油が低粘度化した環境下では、軸受の各部品同士が直接接触しやすくなるために、軸受の寿命低下や摩耗が起こりやすくなる。さらに、駆動装置内の異物が軸受に侵入して軸受を損傷させる可能性もあるが、HA-C軸受は長寿命化に加えて耐異物性と耐摩耗性も高水準で実現、これらの苛酷な使用環境にも対応できる。

NTN「HA-C軸受」

 

 三洋貿易は、多機能摩擦試験機「MFT5000」を展示した。モジュールを交換することで、1台で多様なしゅう動試験と環境チャンバーによる高温、低温、塩水噴霧、不活性ガス中などの特殊環境試験に対応。研究開発だけでなく、さまざまな産業のニーズに対応しており、フロアスタンド型を採用し高荷重(5000N)、高回転領域(8000rpm)まで対応可能なほか、各種ASTM試験法にも準拠。インラインで白色干渉計も搭載でき、試験中、試験後の表面状態を試験直後にそのまま測定できる。

三洋貿易「MFT-5000」

 

 ジェイテクトは、自動車・産業機械等において、従来、機能要件が異なることから別々の部品として組み込まれていたギヤとベアリング(軌道輪)を一体化した軸受一体歯車「JIGB®」を披露した。シャフトにベアリングを圧入している現行品のギヤシャフトは、シャフト径の制約により、ベアリングや減速機のサイズダウンが難しく、トルク損失の低減に課題があったが、「内輪一体タイプ」では、ギヤシャフトの外径に軸受軌道を追加しベアリングと一体化することでベアリングの内輪(軌道輪)が省略、ベアリング外径とユニット(軸間距離)のサイズダウン、トルク損失の低減を実現。また、ベアリングの圧入工程の省略により、顧客の生産性も向上する。一方、ギヤの内部にベアリングを組み付ける場合、組み付け時のガタにより、ギヤ全体の強度が低下する可能性があるが、「外輪一体タイプ」では、ギヤ内径をベアリングの外輪とすることにより、ギヤの傾きを低減し、ギヤサイズおよび搭載されるユニットのサイズダウンを実現。また、ギヤ内径へのベアリング圧入工程の省略による部品点数の削減も見込める。

ジェイテクト「JIGB」

 

 大同メタル工業は、低摩擦材料として使用されてきたPTFEと同等の低摩擦性・耐摩耗性を有し従来軸受と互換性を有するPFAS規制対応の「PFAS(有機フッ素化合物)フリー軸受」のほか、耐食性・耐酸化性に優れる水素エンジン用すべり軸受、転がり軸受と比較して、重量を93%削減、3万回転時のフリクションを77%低減できるという超高速回転e-Axle用駆動モータ向けすべり軸受などを披露した。PFASフリー軸受では、PFAS(PTFE)が付与してきた耐久性や耐熱性、耐薬品性、耐候性、非粘着性、撥水・撥油性、潤滑性、難燃性といった諸特性を、同社のコア技術である複合化技術(バイメタル化技術)とコンパウンド技術(材料設計)、トライボロジー技術(表面形状制御技術)によって実現している。

大同メタル工業「PFASフリー軸受」

 

 大豊工業は、「独自のトライボロジー技術を活かした製品・製法を電動車(xEV)対応製品に応用」をテーマに、主力製品の滑り軸受やダイキャスト製品で培った基盤技術を活用して、コンパクト鍛造ラインによる「鍛造品のコスト削減」や抄造CFRPによる「軽量化に向けたCFRPの活用」、すべり軸受による「しゅう動部の摩擦・潤滑」、ヒートシンクによる「高温になる部品の冷却」、端子・バスバーによる「電気部品の接続(通電/接続)」などの現場の悩み事へのソリューションを提示した。すべり軸受による「しゅう動部の摩擦・潤滑」のソリューションとしては、転がり軸受のすべり軸受化による省スペース化や流体潤滑によるNV低減、しゅう動面へのテクスチャ追加による油量の制御、CAE解析や実機評価によるユーザーの開発サポートなどについて訴求した。

大豊工業「しゅう動部の摩擦・潤滑のソリューション」

 

 TPRグループブースではファルテックが樹脂基材への加飾技術を紹介。「アルミの質感を持つ金属調塗装」は、基材をアルミから樹脂化して50%以上軽量化しつつ、サテンプラチナめっきからの工法変更でコスト低減を実現できる。塗装表面のアルミフレークを整列化し金属膜を生成、アルミの質感と色つやを軽量な樹脂素材で実現している。また、裏面にレーザー加工した意匠が光の透過で塗装表面に浮かび上がる「塗装表面に光意匠が浮かび上がる新加飾技術」や、超軟質Pad印刷で3D形状に追従した繊細な意匠を実現しつつ塗装レスにより30%以上のCO2削減に寄与できる「塗装レス3Dグラデーション加飾技術」を披露した。

ファルテック「塗装レス3Dグラデーション加飾技術」

 

 東陽テクニカは、自社開発したコンパクトサイズの油中粒子計測器「PI-1000」を展示した。潤滑油中の摩耗紛の大きさと量を高精度に捉えることで、軸受やギヤなどの摩耗状態を把握し、その交換時期を最適化できる。細かな粒子や非磁性の粒子でも測定可能な「レーザー遮光法」を採用、演算処理機能の内臓により、常時オイル粘度によって変化する流速を計算しつつ、摩耗粉の油中の落下時間によって摩耗粉の粒径をその場で演算する。振動や熱、濁りといった外的要因に左右されず、μmレベルで粒子の大きさ、数を測定できる(計測粒子範囲:5~150μm)。さらに、独自の減圧による脱泡手法で摩耗粉と誤認される可能性のある油中の泡(~40μm程度)の誤検知をなくし、数μm単位の高い精度で測定が可能。

東陽テクニカ「PI-1000」

 

 日本精工は、自動車のホイールおよびブレーキディスクに取り付けられるハブユニット軸受の端面加締め部にスプラインを適用することにより、大きなトルクを伝達することを可能とする「Face spline式HUB3軸受」を参考出展した。CVJと軸受の接触面で発生するスティックスリップ音の防止に貢献する。

日本精工「Face spline式HUB3軸受」

 

 BASFジャパンは、ブレーキ液やクーラント、ポリイソブテン、潤滑油用添加剤、合成基油など電動化にも貢献する自動車向けソリューションを提示した。高性能ブレーキ液およびクーラントは、多くのOEMに採用実績があり、CO2排出量低減に貢献可能な製品も提供。ポリイソブテンOppanol®は、90年以上前に同社が世界で初めて特許を権利化、世界中でさまざまなアプリケーションでの実績を持つ。高機能合成エステルSynative®は、サステナブルで幅広い製品群を提供、自動車用途に求められる特性において優れた性能を発揮する。

BASFジャパン「潤滑油添加剤、合成基油などの自動車向けソリューション」

 

 不二越は、軸受サイズを変更せずに各タイプのクリープ現象を抑制する「耐クリープ軸受」を展示した。外輪歪みによるクリープへの対策軸受としては軌道溝を多点接触化することで荷重を分散し外輪変形量を抑制する「多点接触玉軸受」を、軸受トルクが大きい場合に発生するつれ回りクリープへの対策軸受としては外輪外径に特殊コーティングを施すことでハウジングの摩耗を抑制する「外径コーティング軸受」などを提示した。

不二越「耐クリープ軸受」

 

 ミネベアミツミは、電動コンプレッサーの効率的な回転を支える「電動コンプレッサー用ボールベアリング・リテーナリング」を展示した。電動コンプレッサー用ボールベアリングに求められる高い耐荷重性と低く安定したトルクの両立に対する低トルク化ソリューションを提示。従来の外径35mmを超える中径ボールベアリングは浸炭窒化処理に対応。また、可動スクロールのリテーナリングはボールベアリング部品を転用した専用品で、特殊設計・特殊形状に対応している。

ミネベアミツミ「電動コンプレッサ―用ボールベアリング・リテーナリング」

 

 リケンNPRは、ピストンリングで蓄積した表面改質技術の新分野での適用を提案。DLC膜が耐食性にも優れることから耐食環境で用いられる金属製機械部品を保護できることや、窒化チタン(黒TiN)膜が生体親和性に優れ表面積を増やせ静電容量を約5倍アップできることから生体埋め込み型などのメディカルデバイスへの適用が可能であることなどを示した。ブースではボールねじ循環部品にDLC膜を被覆したサンプルや樹脂部品にTi膜を施したサンプルなどを展示した。

リケンNPR「DLCおよびTi系コーティング被覆サンプル」

 

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スガツネ工業、作動荷重アップのマルチローラーリニアガイドを販売開始

3週 4日 ago
スガツネ工業、作動荷重アップのマルチローラーリニアガイドを販売開始kat 2025年07日08日(火) in

 スガツネ工業は、マルチローラーリニアガイドレール「MLGX32型」の販売を開始した。
実績のある従来品MLGX25型から作動荷重を2.5倍アップし、自動機、医療機器、分析装置、工作機械などにおいて、よりさまざまな状況に対応できるようになっている。

 レールとキャリッジは別売りで、価格(税抜)はレールが2350円/本(長さ200mmの場合)、キャリッジが3660円/個。レール長さは7種類(200mm、300mm、400mm、600mm、800mm、1000mm、1200 mm)をラインアップしている(キャリッジの複数個使いも可能)。

マルチローラーリニアガイドレール「MLGX32型」

 

 特長は以下のとおり。

・さまざまな方向からの荷重を受けられる、デュアルX 構造:キャリッジは2枚のプレートで構成されており、各プレートに4個ずつ、計8個のローラーが斜め方向についている。ローラーをX状に交差するように配置した「デュアルX 構造」で、水平・垂直荷重はもちろんモーメント荷重にも耐えることができ、スムーズに走行する。モーター駆動との併用も可能。従来品MLGX25型では、作動荷重は水平・垂直ともに120N(12.2kgf)まで対応していたが、MLGX32型では水平・垂直ともに300N(30.6kgf)まで対応できる(MLGX25型の2.5倍)。

 

・予圧が均等になる構造で、設計・検討が容易:キャリッジがレールと組み合わさった際の誤差を吸収する構造になっていることで、各ローラーが受ける予圧が均等になる。この構造により、キャリッジを後から複数追加することが可能となり、一般的なガイドレールよりも設計や検討がしやすくなっている。

 

・寸法、その他の特長:キャリッジの寸法について、従来品MLGX25型では厚み12mm、幅25mmで、MLGX32型では厚み15mm、幅32mmとなっている。サイズ感はあまり変わらず、作動荷重アップを実現した。
 

 

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ブリヂストン、ソーラーカーレースに新しい再生資源採用のプレミアムタイヤを供給

3週 4日 ago
ブリヂストン、ソーラーカーレースに新しい再生資源採用のプレミアムタイヤを供給kat 2025年07日08日(火) in in

 ブリヂストンは、本年8月24日~8月31日にオーストラリア(スタート:ダーウィン、ゴール:アデレード)で開催される「2025 Bridgestone World Solar Challenge(BWSC)」において、パートナーとの共創により開発した新たな再生資源を初採用し、再生資源および再生可能資源の比率を65%以上に向上させた「ENLITEN®」技術搭載タイヤを、17カ国・地域から参加する33チームへ供給する。

2025 BWSC向け「ENLITEN」技術搭載タイヤ

 

 BWSCは、2年に一度開催される、太陽光による限られた電力でオーストラリア大陸を約3000km縦断する過酷な世界最高峰のソーラーカーレース。ブリヂストンは、電気自動車(EV)・電動車を含む次世代モビリティへのイノベーションと、未来を担うエンジニア育成を目的とする趣旨に共感し、2013年よりタイトルスポンサーを務めている。

 今回、ブリヂストンが供給するタイヤは、「ENLITEN」技術を搭載し、ソーラーカーに求められる性能を確保しながら、サステナビリティをさらに進化させたもの。ブリヂストンとして初めて、タイヤを原材料に「戻す」リサイクル技術の共創活動を通じて開発・生産された再生資源である再生カーボンブラックおよび再生スチールを採用した。さらに、使用タイヤ本数の削減や低炭素な輸送手段の導入など、バリューチェーン全体においても、サーキュラーエコノミーの実現とカーボンニュートラル化に向けた取り組みを強化している。

 ブリヂストンは、BWSCを「走る実験室」として、技術を磨くことで、今後のサステナブルなグローバルモータースポーツ活動の強化へつなげていきます。また、レースへの情熱をコアとして参加チームと共に極限へ挑戦することで、モビリティの未来に向けたイノベーションを加速していく。

 ブリヂストンのBWSCにおけるサステナブルな活動は以下のとおり。

1.パートナーとの共創による新たな再生資源を採用-再生資源・再生可能資源比率を65%以上に向上

・ENEOSとの共創、当社実証機による使用済タイヤの精密熱分解で得られた新たな再生カーボンブラック

 ブリヂストンは、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、2022年から使用済タイヤのケミカルリサイクルの取り組みを進めている。2023年にBridgestone Innovation Park(東京都小平市)に実証機を導入し、ENEOSとの共創を通じて、使用済タイヤの精密熱分解による再生カーボンブラック等を回収する技術開発を進めてきた。今回、ブリヂストンの実証機により得られた再生カーボンブラックを、BWSC向けに初採用した。

ブリヂストンの実証機より得られた再生カーボンブラック

 

・日本製鉄および山陽特殊製鋼との共創による新たな再生スチール

 ブリヂストンは2022年より、日本製鉄および山陽特殊製鋼と3社のビジョンに共通するサーキュラーエコノミーの実現に向けて、使用済タイヤのリサイクルについて共創を進めてきた。今回のBWSC用タイヤには、ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪で回収した使用済みタイヤから山陽特殊製鋼の電炉を用いて製造した再生スチールを日本製鉄の設備により圧延・熱処理した、タイヤの補強材であるビードワイヤーが初めて採用されている。

日本製鉄および山陽特殊製鋼との共創による再生スチール2.新たなプレミアム-商品設計基盤技術「ENLITEN」によるタイヤの進化

 今大会で供給するタイヤは、前回タイヤと同様に「ENLITEN」技術を搭載。環境性能とタイヤ性能を高レベルで両立。パートナーとの共創を通じ、上述の新たな再生資源に加えて、テイジン・アラミドの新素材であるサーキュラー原料を使用したアラミド「トワロン®」なども採用し、サステナビリティへつながる環境性能を進化させた。同時に、BWSCの過酷な条件下でソーラーカーに求められる低転がり抵抗、耐摩耗性、軽量化や耐パンク性も確保し、ソーラーカーの性能を最大限に引き出すとともに、約3000kmの安心・安全な長距離走行に貢献する。

3.低炭素な輸送の実現

 BWSC用タイヤの輸送に、DHLのGoGreen Plusソリューションを利用している。持続可能な船舶燃料の使用により、燃料の製造、輸送、貯蔵、船上使用におけるライフサイクル全体(Well-to-Wake)でのCO2排出量を最大85%削減し、低炭素な輸送を実現する。

kat

ジェイテクト、令和7年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞

3週 4日 ago
ジェイテクト、令和7年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞kat 2025年07日08日(火) in in

 ジェイテクトは、愛知県発明協会主催の「令和7年度愛知発明表彰」で、「静圧スラスト軸受の小型・省スペース化技術」により愛知発明賞を受賞した。エンジンの燃焼室内の混合気と空気との流入量を制御するカムシャフトを、燃焼効率のよい形状へ加工するための、研削盤の砥石軸に搭載される静圧スラスト軸受の小型・小スペース化に関する技術により、自動車の燃費向上に貢献したことが認められたもの。

 マルチパスウェイによるカーボンニュートラル達成が進められる中、エンジンと電動ユニットを組み合わせたHEVやPHEVなどといったモビリティの需要は今後も伸びていくとされており、その継続的な性能向上や低燃費化は今後も求められる。

 本受賞は、エンジンの重要機能部品であるカムシャフトを理想的な形状に研削加工するための発明技術が、評価されたもので、本発明は、凹形状のカムシャフトの最適な加工を実現し、自動車に搭載されるエンジンの高効率・低燃費化実現に貢献した。

 カムシャフトがよりエンジンの燃焼効率を向上させるには、凹形状のカムプロフィールの創成が必要だった。しかし、凹形状の研削加工には、砥石軸の大幅な小型化が必要で、静圧スラスト軸受部の回転軸の軸径が小径となることにより砥石軸性能が低下するという課題があった

 本発明では、従来の静圧軸受構成要素が回転軸の径方向に全て配置される構造に対し、静圧軸受構成要素の一部を回転軸の軸方向に配置する構造とすることによる回転軸の軸径の最大限確保、また、静圧スラスト軸受としての機能・性能を確保する構造を示したことで、砥石軸の大幅な小型化を実現した。

 結果、凹形状カムプロフィールの創成と量産加工を可能にし、ジェイテクトのカムシャフト研削盤「GC20Mi」に採用し、自動車の燃費向上に貢献した。

 受賞者は、「本発明は、“従来の工作機械では製造困難な高付加価値な部品を量産したい”という顧客の困りごとに対し、ジェイテクトが長い歴史の中で培ってきた流体軸受技術の可能性を深化させることで生み出すことができた。また、本発明を採用した工作機械により製造された部品は、全世界のHEV/PHEV等の電動車に搭載され、顧客の“実用的かつ低環境負荷なモビリティの提供”という価値創出に貢献することができた。今後は、新しい発明のみならず、発明価値の最大化に向けて精進していきたい」とコメントしている。

左から、愛知県発明協会 会長 有馬浩二氏、発明者代表:ジェイテクト 工作機械システム事業本部 事業統括部 大津雄太氏、共同発明者:工作機械システム事業本部 事業統括部 堀 伸允氏

 

kat

ジェイテクト、ONI BEARINGがサイモン・イェーツ選手のジロ・デ・イタリア2025総合優勝に貢献

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ジェイテクト、ONI BEARINGがサイモン・イェーツ選手のジロ・デ・イタリア2025総合優勝に貢献kat 2025年07日08日(火) in

 ジェイテクトがオフィシャルパートナー契約を結び、ロードバイク用ベアリング「ONI BEARING®」を供給しているロードバイクチームのTeam Visma|Lease a Bike(TVL)に所属するサイモン・イェーツ選手が、5月9~6月1日まで全21ステージにわたり競われた世界最高峰のグランツール「ジロ・デ・イタリア 2025」で個人総合優勝を果たした。

個人総合優勝を果たしたサイモン・イェーツ選手

 

 Team Visma|Lease a Bikeとジェイテクトは2024年3月にオフィシャルパートナー契約を締結。ジェイテクトはONI BEARING®の供給とベアリングに関する技術のサポートで世界最高の走りに貢献している。

 ジェイテクトは1984年、世界で初めて実用化したセラミックベアリングの技術と自動車・産業機械向けに培った知見を生かしてONI BEARING®を開発。既存のロードバイク用ベアリングと比べ圧倒的な低トルクを誇り、漕ぎ出しの軽さとホイール速度維持を実現する。

ONI BEARING

 

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NTN、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」に移動型独立電源利用の空調完備の休憩室と「NTN 回る学校」を出展

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NTN、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」に移動型独立電源利用の空調完備の休憩室と「NTN 回る学校」を出展kat 2025年07日08日(火) in

 NTNは7月13日、東京都多摩地域で開催される国際自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」のイベント会場(JR 青梅駅前、東京都青梅市本町192)に、再生可能エネルギー100%による空調完備の涼しい休憩室として移動型独立電源「N3 エヌキューブ」を出展する。また、親子で組み立て体験を通じ自転車に使用されるベアリングの役割や仕組みを楽しく学習できるイベント「NTN 回る学校」も併設して開催する。

 本レースのエリート男子種目は「国際自転車ロードレース(コンチネンタルサーキット class2)」として国際自転車競技連合(UCI)公認レースであり、世界選手権やオリンピックの出場獲得などにも影響することから、世界的に有名なプロ自転車ロードレースなどに出場実績を持つ海外有力チームや国内外のトップアスリートの参加が決定しており、ハイレベルなレース展開が期待されている。

 NTNは本イベントにおいて、自転車業界のさらなる発展と持続可能な社会の実現に貢献することを目的に、レースのフィニッシュ地点近くに、夏の過酷な暑さ対策として移動型独立電源「N3 エヌキューブ」のワーケーションモデルを展示する。小型風車と太陽光パネル、蓄電池をコンテナ内に格納した移動型独立電源「N3 エヌキューブ」は、トラックなどで運搬可能な高い機動性が特長で、電力を必要とする地域に到着後、太陽光や風力などを利用して即座に発電・給電が可能。今回出展するモデルは、コンテナ内の空調設備を再生可能エネルギーで発電した電力で稼働し、猛暑の中開催されるイベントの来場者に向けた空調完備の休憩スペースとして利用できる。

 「N3 エヌキューブ」に併設して開催する「NTN 回る学校」では、ベアリングの組み立て体験に加えて、ロードバイクなどの自転車に使用されるベアリングを展示する。NTNでは、「摩擦を減らし省エネルギー化に貢献するベアリングの役割や仕組みを楽しく学んでもらうことで、子どもたちがものづくりや環境保護などに関心を持っていただくきっかけになればと考えている」としている。

 NTNでは、自動車や産業機械だけでなく、自転車分野にも低トルク性に優れたベアリングを提供しており、自転車の安全でなめらかな走行に貢献している。本イベントへの出展を通じて、環境に優しい移動手段である自転車市場の発展とともに、再生可能エネルギーの活用推進や環境負荷の低減に取り組んでいく。

NTN 回る学校:外輪、内輪、保持器、ボールを組み合わせてベアリングの組み立てを体験できる。初めてベアリングを見る人も、ベアリングの構造や仕組みについて楽しく学べる

 

移動型独立電源 N3 エヌキューブ:小型風車と太陽光パネル、蓄電池をコンテナ内に格納した移動型独立電源。トラックなどで運搬可能な高い機動性が特長で、電力を必要とする地域に到着後、即座に自然エネルギーによる発電・給電が可能

 

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NTN、ギヤボックス設計解析ソフトウェアに軸受データの提供を開始

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NTN、ギヤボックス設計解析ソフトウェアに軸受データの提供を開始kat 2025年07日08日(火) in

 NTNは、世界的な歯車専門工作機械メーカーである米国Gleason 社傘下のスイスKISSsoft 社が開発・提供するギヤボックス設計解析ソフトウェア
「KISSsoft」(https://www.kisssoft.com/jp)に対し、同社軸受データの提供を開始した。


 KISSsoftは、国際的な規格に準拠した、機械要素の設計・最適化・検算を目的とするモジュール形式の計算プログラムで、ユーザーの要望に合わせてさまざまな用途や分野にカスタマイズしたソフトウェアパッケージの開発・提供や、主要なCAD ソフトウェアとの連携も可能。

 NTNでは今回、ユーザーの設計開発の効率化や開発期間の短縮に貢献するため、KISSsoftへの軸受データの提供を決定した。今回提供したのは、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、円すいころ軸受、円筒ころ軸受、自動調心ころ軸受、針状ころ軸受、スラスト軸受など約6000型番の軸受データで、2025年春の同ソフトウェア更新時より同社データがラインアップされている。

 今回の軸受データの提供により、グローバルのユーザーがNTNの軸受を簡単・スピーディに選定できるように支援し、ユーザーにおける設計開発の効率化や開発期間の短縮に貢献していく。

 NTNは、これからもより多くのユーザーが同社の軸受を検討/選定しやすい環境を整え、ユーザーの利便性向上に貢献するとともに、さらなる販売拡大に取り組んでいく考えだ。

 

軸受選定検討時の画面(イメージ)

 

kat