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日本精工、新型新幹線N700Sに高機能軸受が採用

4年 8ヶ月 ago
日本精工、新型新幹線N700Sに高機能軸受が採用kat 2020年08日14日(金) in in

 日本精工(NSK)の高機能軸受が本年7月1日に営業運転を開始した東海道・山陽新幹線N700Sに採用された。

 13年ぶりにフルモデルチェンジされた N700S は、東海旅客鉄道が開発した安全性や安定性、快適性や環境性能などあらゆるの面で最高レベルの性能を備えた新幹線車両。

 NSKの軸受は、このN700Sの駆動歯車装置、車軸、主電動機の全ての部位に採用されており、安全性、快適性、信頼性に加え、環境負荷低減に貢献している。

 同高機能軸受の採用部位と製品の特長は以下のとおり。

1. 駆動装置用軸受
 N700Sには、さらなる高信頼性と低騒音を実現するため営業用の新幹線として初めて、やまば歯車が採用された。NSKでは、従来からのはすば歯車用円すいころ軸受で培った豊富な実績や知見をもとに、以下の優れた特長を有するつば付き円筒ころ軸受を専用設計し、線路からの大きな振動、衝撃を受ける歯車装置用軸受の長寿命化・低発熱・省メンテナンスに貢献する。

①    つば面ところとの接触部の最適設計による耐焼付き性を向上。

②    高強度銅合金もみ抜き保持器を採用し、ポケット隅R形状の最適化とリング案内による保持器発生応力を低減。

駆動装置用軸受

 

2. 車軸用軸受
 高速回転に対応するための長寿命化や低発熱化など、従来型車両のN700やN700Aで豊富な実績を重ねてきた複列円すいころ軸受の設計をさらに改良し、信頼性を高め、メンテナンスコスト低減にも貢献する。

3. 主電動機用軸受
 電食(電流が流れることで軸受が損傷する現象)の防止対策として豊富な実績があるセラミック被膜を円筒ころ軸受と深溝玉軸受の外輪に溶射することで、電流が軸受内を通過することで発生する電食を予防して、信頼性向上に貢献する。

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ISC、精密ベアリング技術で滑らかに回転するコマを開発

4年 8ヶ月 ago
ISC、精密ベアリング技術で滑らかに回転するコマを開発kat 2020年08日14日(金) in

 日本精工のグループ会社であるNSKマイクロプレシジョン(ISC)は、スムーズに回転する精密ベアリングを搭載したコマ「Yen Spin」の企画、設計、開発に参画した。本製品は、コロナ禍で停滞する運気や金運を滑らかに回し、少しでも社会を明るく楽しくしたいとの願いを込めて開発したもので、本年9月に一般販売を予定している(販売サイト:ヨーヨーショップ スピンギア、価格(税込)2,750円

コマは、その回転する様子から様々な「回り」を良くする縁起が良いものとされ、
「縁」、「円」、「¥」に因んで「Yen Spin」と命名

 

 滑らかな回転を目的に、コマ「Yen Spin」には、5Gのデータセンターの冷却ファンモーターでも使用される高品質なベアリングが搭載されている。

 また、コマが回転する軸の先端部には、地球で最も真球に近いとされる天辻鋼球製作所の鋼球を使用、さらには外周部が軸から独立してジャイロ効果で回転するため、凹凸のある場所でも滑らかに回り、最長8分間の回転を実現している。

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THK、接触感染リスク低減に貢献する検温ロボットを開発

4年 8ヶ月 ago
THK、接触感染リスク低減に貢献する検温ロボットを開発kat 2020年8月5日(水曜日) in

 THKは、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、検温や消毒を必要とする施設が増える中、人の手で行う従来の体温測定や消毒作業を代わりに担う検温ロボットを開発した。人同士の接触による感染リスクの低減に貢献する狙いで、8月から先行受注を開始する。価格は350万円~。

検温ロボット

 

 検温ロボットは、遠隔操作によってロボットの動きをコントロールできるサービスロボット。頭部のサーモグラフィカメラで体温を測定し、 発熱者が発見された場合には遠隔地にいるオペレーターを呼び出し検温対象者に有人対応。基準値を超えた発熱者が確認された場合はモニター越しのオペレーターが二次検温に必要な対処について指示を出す。二次検温では、日本精密測器のBluetooth®に対応した皮膚赤外線体温計サーモフレーズを用いることで検温精度を高め、求められるリスクの抑制度合に応じた使い方ができる。

 サーモグラフィカメラにはネクストリーマーが開発した遠隔操作機能付きAI画像認識技術による顔認証機能を搭載、マスクで顔を覆った状態でも顔認証による検温が可能なほか、飲み物など高温になるような物がサーモグラフィカメラに写り込んでも、誤検知する恐れはない。

 上体には、ミズノとの共同開発による洗濯可能な人型サービスロボット用の空冷ウエア「エアリージャケット」を着用し、ロボットの排熱性、防塵性を向上させ、稼働効率を向上。

 また、ロボットの双腕アームを上下に上げ下げして発熱者の入場制限を求めたり、アーム先端のハンド部分にオートディスペンサータイプの消毒液を持たせるなど、様々な方法で活用できる。

オートディスペンサータイプの消毒液を持たせることで
消毒作業も可能

 

 検温ロボットにはオプションとして、ロボットの上体を上下に昇降させるSEED-Lifterと、全方向への移動が可能な走行台車SEED-Moverが準備。ロボットの上体を昇降させてサーモグラフィの高さを入館者の顔の位置に合わせたり、複数ある検温場所を交互に行き来するなど、用途別のカスタマイズが可能となっている。

 エアリージャケットの上にはユニフォームを着せることも可能で、オフィスから駅構内、店舗、レストラン、スポーツ施設、イベント会場、医療機関まで幅広いシーンで活躍できる。

標準オプションで様々なシーンに対応

 

 THKでは、機械要素部品のトップメーカーとして培ってきた技術と実績をもとに、市場の急速な変化に即してビジネススタイルの変革を図り、今後の成長戦略の一角をなすサービスロボットのコア技術を最大限に活かすことで、人手不足や感染症拡大といった社会的課題の解決支援を行っていく考えだ。

kat

COC、取付け・取外しが容易な一体型プランマブロックの国内販売を開始

4年 8ヶ月 ago
COC、取付け・取外しが容易な一体型プランマブロックの国内販売を開始kat 2020年08日03日(月) in

 COC( https://www.crossocean.com/?lang=ja )は、自動調心ころ軸受の軸受箱であるプランマブロックについて、世界で広く流通している二つ割りSN5形プランマブロックと互換性をもたせつつ、組立て済みのためSN5形プランマブロックに比べ取付時間が1/6で済む一体型ユニット「CX2SN」を開発、国内販売を開始した。

CX2SN

 

 すでに中国、ブラジル、フィリピン、インドネシア、トルコ、南アフリカ共和国、イスラエルなどで販売実績があるが、国内でも、鉱山や製鉄所、製紙・パルプ工場などのSN5形ユーザーの置き換え需要を見込み、初年度に数十件の成約を目指す。

 プランマブロックは風雨や塵などにさらされる伝動機器などの屋外設備で使われる。一般的なSN5形プランマブロックはユーザーでの組立てが必要で、取付けでは、すきまゲージで軸受の内部すきまを測定し規定のすきま値までロックナットを締め付ける、ロックワッシャーのタブを折り曲げるといった、取外しではロックナットを緩め、ハンマーで叩いて取り外したりプーリー抜きを使って取り外すといった、技能者による時間のかかる難しい作業を強いられていた。

 これに対しCX2SNは、工場で極圧・耐摩耗、耐水、耐酸化の-20~160℃に対応するリチウム複合基グリースを封入し高密封性シールを装着した、組立て済みの一体型ユニットとなっている。スパナーレンチやハンマー、ドリフトピン、すきまゲージやすきま値表が不要で、特許取得済みの新締結システム「CROSSLOC™クロスロック」によって、六角レンチ1本のみを使いユニットの軸上のキャップボルトを締めるだけでシャフトに取り付けられ、緩めるだけでシャフトから取り外せる。

六角レンチ1本のみで取付け・取外しが可能な新締結システム搭載の一体型ユニットの構造

 

 接触面積が広いロングタイプのアダプタスリーブで保持するためシャフトに傷を付けず、アンダーサイズのシャフトでもシャフトを全周から均一に締め付けることで、振動も減らせる。

 SN5形ではシールがシャフトを擦って損傷させたり内輪の調心によりシールの接触圧が減少する問題があったが、CX2SNでは3重リップ接触シールがシャフトや内輪ではなくステンレス製のスリンガに接触するため、内輪が調心しても常圧でシールが接触、高い密封性を確保する。

 また、SN5形では内部容積が大きく多量のグリースが必要となるうえ、設計上余分なグリースの排出が難しく回転数が上がると内部温度も高くなる。これに対しCX2SNでは、グリースの初期封入量を1/4に低減したほか、使用回転スピードに合わせてグリースが排出される機構のため、回転数が上がれば余分なグリースは排出されて内部温度を低く保つことが可能。

 鋳鉄製ハウジングには、偽造防止対策にもなるCOCのロゴマークを配したほか、600℃の高温でも剥がれないQRコードのラベルを貼付。QRコードをスマホでスキャンすることで、現場で必要な取付け寸法や設置方法に関するビデオやメンテナンス情報などが確認できる。また、専用のCOCアプリでスキャンしシリアル番号を登録すると、通常は1年の保証を2年に延長が可能。また、スキャンによって、読み取った型番の製品を再発注するための在庫情報も参照できる。

QRコードのスキャンで取扱いに関する情報や在庫情報などが確認できる

 

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日本精工、富山に熱処理の新工場を竣工

4年 9ヶ月 ago
日本精工、富山に熱処理の新工場を竣工kat 2020年07日31日(金) in in

 日本精工(NSK)は、神奈川県藤沢市の藤沢工場から熱処理工程の一部をグループ会社であるNSK富山に移管する。これに伴い、富山県高岡市にあるNSK富山 高岡工場に新工場「NSK富山 熱処理棟」を増設した。投資金額は約30億円で、建築面積は3641㎡。

竣工したNSK富山 熱処理棟

 

 同社藤沢工場は1937年以来、産業機械軸受の旋削、熱処理、研削、組立まで一貫生産を行う一方、NSK富山は1966年の創業以来、風力発電や鉄鋼向けなどの大形軸受の鍛造や旋削を行っている。

 今回、地震や洪水などの災害時のリスク回避と大形軸受の生産強化を目的に、藤沢工場で行っている一部の熱処理をグループ会社のNSK富山に移管することを決定。これに伴い、NSK富山では新工場を新設し、好調な風力向けを中心に軸受の鍛造、旋削から熱処理までを担う。本工場では、既存の鍛造や旋削工程の設備を整流化し活用・拡充しつつ最新の熱処理加工技術を導入し、環境に優しく、品質の向上を実現しするほか、既存の鍛造や旋削工程を整流化し、搬送自動化することによって高効率で安全な工場を目指す。

 日本精工では今後、グループ全体で品質や生産効率の向上を進め、産業機械事業のさらなる体質強化を目指していく。

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ヤマハ、モトクロス競技用2021年モデルを10月に発売、バレル研磨とショットピーニングでエンジン性能を向上

4年 9ヶ月 ago
ヤマハ、モトクロス競技用2021年モデルを10月に発売、バレル研磨とショットピーニングでエンジン性能を向上kat 2020年7月30日(木曜日) in

 ヤマハ発動機は、排気量64cm3〜449cm3のモトクロス競技用の2021年モデル8機種を10月に発売する。マイナーチェンジを行う「YZ250F」は、①吸気ポート、カムプロフィール変更により性能向上を図ったエンジン、②高回転でのパワー感向上に貢献する吸気システム、③エンジン性能と心地よいサウンドに寄与するサイレンサー、④軽量化と剛性バランス最適化を両立したバイラテラルビームフレーム、⑤キャリパーやパッドの変更で性能を向上させたブレーキ、⑥高い信頼性を追求したクラッチとトランスミッションなどの特徴を備えるほか、YZシリーズ共通コンセプトの新カラー&グラフィックを採用した。

 「YZ250F」には受注期間限定カラーとして「Monster Energy Yamaha Racing Edition」を設定、ファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現している。

左から、「YZ250F Monster Energy Yamaha Racing Edition」、「YZ250F」

 

 YZ250Fの主な特徴は以下のとおり。

1.中・高回転域やオーバーレブ領域でのパワー感、加速感の持続を照準にエンジンを開発。吸気ポート変更によって混合気の吸入量を増加させ、カムプロフィール変更によってワークアングルのオーバーラップを減らし出力向上に貢献したほか、カムチェーンに耐摩耗性と信頼性を高めるバレル研磨加工を施し、テンショナーにはコイルスプリングの特性を最適化ことで、高回転域でのカムチェーンに対する追従性を向上した

2.エアクリーナーボックスのキャップケースにダクトを開け、吸入効率を向上。さらに内部のファンネル廃止と吸気の管長をショート化したことにより、高回転域でのパワー向上に寄与

3.高回転域のパワーとサウンド、消音効果を高次元でバランスさせた新型サイレンサーを採用。容量拡大と減衰特性のチューニングを施すことで、低周波中心のトルクフルなサウンドを活かしながら高周波のノイズ感を抑え、高回転時の滑らかなエンジンフィーリングにも貢献

4.YZ450F(現行モデル)と同型のバイテラルビームフレームを採用。タンクレールの薄肉化とダウンチューブの肉厚化を行いながら、軽量化と剛性バランス最適化を両立したほか、エンジンを搭載するブラケット類のセッティング調整を重ね、バンプ通過時の滑らかな車体挙動を実現

5.フロントブレーキはピストン大径化、キャリパー形状刷新などでパッド接触面の拡大を図り、制動力とコントロール性を向上。リアブレーキはキャリパーとローターを変更、軽量化と熱容量バランスの最適化により熱歪みを抑え、安定した制動力を発揮

6.クラッチはハウジング外郭部の厚みを増すことで17%強度向上を図り、力強いエンジンパワーを確実に路面へと伝達するほか、トランスミッションは3・4速ギヤに表面強度を高めるショットピーニング加工を施し、エンジン性能に対する信頼性を向上

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イグス、導電性を備えた耐摩耗性部品を3Dプリントできる新材質を開発

4年 9ヶ月 ago
イグス、導電性を備えた耐摩耗性部品を3Dプリントできる新材質を開発kat 2020年07日30日(木) in in

 イグスは、ESD(静電気放電)対策が必要な耐摩耗性部品をユーザーの要望に応じて優れたコスト効率で作成できるよう、SLS(選択的レーザー焼結法)方式の3Dプリンター用に新材質「イグリデュールI8-ESD」を開発した。この新材質で作成した部品は導電性を備え、静電気を嫌う産業分野において安全な製造ラインを実現できる。

 

 電子産業や半導体産業で使われる耐摩耗性部品には、耐久性だけでなく、静電破壊を防ぐために導電性が求められる。導電性を備えた特殊部品の迅速な製造を実現するため、イグスではこのほど、SLS方式用3Dプリント材質「イグリデュール I8-ESD」を開発したもの。

 SLS方式のメリットとして、プリント後の未焼結パウダーは再利用できるため無駄がなく、プラスチック廃棄物の削減に貢献できるほか、プリントした部品はリサイクルが可能となっている。

 同社の全ての材質と同様に無潤滑で、構造的に安定している。また、体積抵抗率は3×107 Ω・cmで静電気対策が必要な用途に適しているだけでなく、材質自体が黒色なため着色作業が不要で、コスト削減や納期短縮を実現する。

 イグスは、広さ3,800㎡のイグス試験施設において多くのトライボポリマー製品試験を行っているが、SLS方式で作成したイグリデュールI8-ESD製部品は、揺動時の摩耗試験においてポリアミド(PA)12製3Dプリント部品の約2倍の耐摩耗性を示した。また、直動時の摩耗試験でも優れた性能を実証している。

 この新材質は、ユーザー自身で加工することも、イグス3Dプリントサービスを利用することも可能で、イグスのオンライン3Dプリントサービスを利用する場合には、STEPファイルをアップロードするだけで簡単に注文できる。

 イグリデュールI8-ESDについての詳細な情報はこちら

 3Dプリントサービスについての詳細な情報はこちら

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ジェイテクト、「2025年環境行動計画」を策定

4年 9ヶ月 ago
ジェイテクト、「2025年環境行動計画」を策定kat 2020年07日30日(木) in

 ジェイテクトは、持続可能な社会の実現を目的に、環境負荷極小化に向けた取組指針「環境チャレンジ2050」の達成に向けたマイルストーンにあたる2030年を見据え、「2020年環境行動計画」に続く、「2025年環境行動計画」を策定した。

 

 同社の環境理念「All for One Earth」のもと、「環境チャレンジ2050」の5本柱である「製品・技術」、「低炭素社会の構築」、「循環型社会の構築」、「自然共生・生物多様性」、「環境マネジメント」に対し、SDGs(持続可能な開発目標)に基づく具体的なプロセスを踏まえて目標設定を行い、その実現に向けてグループ一丸となってチャレンジしていく。

 「2025年環境行動計画」に定めた各目標は、「環境チャレンジ2050」のマイルストーンにあたる2030年の中間地点と位置付け、CO2削減ではこれまでの原単位目標から総排出量目標に切換え、2013年度比で18%削減することとした。

 また、資源循環では、海洋プラスチックの課題解決に向けてプラスチックの使用量削減などの新たな目標も設定している。

 ジェイテクトグループでは、資材調達からユーザーの製品使用、廃棄までスルーの環境影響を対象に、環境に配慮した製品設計や、革新的な生産技術の開発などを通じて、地球温暖化防止や資源の有効活用など、引き続き環境負荷の低減に努め、持続可能な社会の実現に取り組んでいく考えだ。
 

ジェイテクトグループの2025年環境行動計画

 

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年7月号「特集:建設機械」「キーテク特集:状態監視/非破壊検査技術」が発行!

4年 9ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年7月号「特集:建設機械」「キーテク特集:状態監視/非破壊検査技術」が発行!admin 2020年07日27日(月) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第25号となる2020年7月号が7月27日に小社より発行された。

 今号は、特集「建設機械」、キーテク特集「状態監視/非破壊検査技術」で構成。

 特集「建設機械」では、コンポーネントの寿命を向上させ稼働率を向上させるための潤滑技術やベアリング技術、機械稼働データを活用した予知保全技術などを広く紹介する。


 また、キーテク特集「状態監視/非破壊検査技術」においては、機械・設備が突発停止に至ることのないように予知保全を図り、計画的に保守を行うための振動法やAE法といった状態監視・設備診断技術や、赤外線サーモグラフィーや赤外線カメラなどを利用した非破壊検査診断技術を紹介する。

特集:建設機械

◇機械稼働データを活用した予知保全の仕組みの実現・・・コベルコ建機 中川 智廣、小熊 尚太、亀山 浩行、中島 一、神戸製鋼所 友近 信行
◇早期異常検知機能付円すいころ軸受・・・NTN 山本 直太
◇高粘度指数油圧作動油による建設機械の省燃費化と高効率化・・・編集部
◇建設機械用潤滑油と汚染対策・・・RMFジャパン 篠田 実男

キーテク特集:状態監視/非破壊検査技術

◇赤外線計測による状態監視および非破壊試験技術・・・神戸大学  阪上 隆英
◇AE技術のベアリング管理への適用・・・埼玉工業大学 長谷 亜蘭
◇直動案内・ボールねじの予兆検知技術・・・THK 髙野 修一

連載

注目技術:トライボロジー特性を最適化したブッシュ製品によるメンテナンス軽減技術・・・HEFグループ
Q&A「軸受管理」の機素知識 第1回 AE診断の基礎編①原理と特徴・・・エヌエフ回路設計ブロック 佐藤 公治

トピックス

ナノコート・ティーエス、トライボロジー試験の受託サービスを拡充
イグス、デジタルプレスカンファレンスを開催

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パテント・リザルト、自動車メーカー業界の他社牽制力ランキング2019

4年 9ヶ月 ago
パテント・リザルト、自動車メーカー業界の他社牽制力ランキング2019admin 2020年7月21日(火曜日) in

 パテント・リザルトは、自動車メーカー業界を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「自動車メーカー業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめた。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。

 集計の結果、2019年に最も引用された企業は、トヨタ自動車、次いで日産自動車、本田技研工業となった。

 1位トヨタ自動車の最も引用された特許は「車両の自動運転制御装置」に関する技術で、日立オートモティブシステムズの3件、本田技研工業の2件など合計9件の審査過程で引用されている。このほかには「危険度算出装置」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年にトヨタ自動車の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、本田技研工業(477件)、次いでデンソー(412件)、SUBARU(196件)となっている。

 2位日産自動車の最も引用された特許は「自己着火式エンジンの制御装置」に関する技術で、マツダの14件、トヨタ自動車の1件の、計15件の審査過程において引用されている。このほかには「危険状況警報装置」に関する技術や「バッテリ温調用モジュール」に関する技術などが、引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に日産自動車の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、トヨタ自動車(312件)、次いで本田技研工業(220件)、デンソー(214件)となっている。

 3位本田技研工業の最も引用された特許は「車両の操舵装置」に関する技術で、SUBARUの「周辺リスク表示装置」や「危険度算出装置」関連特許など、計6件の審査過程において引用されている。2019年に本田技研工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、トヨタ自動車(258件)で、デンソー(162件)、スズキ(91件)となっている。

 そのほか、4位 マツダは「車両の進行方向の変更時に、後方からの接近物と衝突することを抑制する技術」、5位 豊田中央研究所は「オン抵抗の上昇を抑制できる炭化ケイ素半導体装置」が、最も引用された特許として挙げられる。

自動車メーカー業界 他社牽制力ランキング2019

 

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パテント・リザルト、自動車部品業界の他社牽制力ランキング2019

4年 9ヶ月 ago
パテント・リザルト、自動車部品業界の他社牽制力ランキング2019admin 2020年7月21日(火曜日) in

 パテント・リザルトは、自動車部品業界を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「自動車部品業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめた。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。

 集計の結果、2019年に最も引用された企業は、デンソー、次いで住友電装、日立オートモティブシステムズとなった。

 1位 デンソーの最も引用された特許は「車両用情報提供装置」に関する技術で、トヨタ自動車の5件、本田技研工業の2件など、計10件の審査過程で引用されている。このほかには、ADEKAとの共同出願である「非水電解液二次電池電極用バインダー」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年にデンソーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、トヨタ自動車(309件)、次いで三菱電機(233件)、本田技研工業(209件)となっている。

 2位 住友電装の最も引用された特許は「自動車用制御装置」に関する技術で、矢崎総業の「車両用電気接続装置」と「車両用回路体」など、計6件の審査過程において引用されている。このほかには「導電線、導電線の製造方法及び導電線の配索構造」に関する技術や「通信システム及び中継装置」に関する技術などが、引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に、住友電装の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、矢崎総業(247件)、次いでトヨタ自動車(45件)、デンソー(38件)となっている。

 3位 日立オートモティブシステムズの最も引用された特許は「走行制御装置、車載用表示装置、及び走行制御システム」に関する技術で、デンソーの「車両制御装置」関連特許など、計8件の審査過程において拒絶理由として引用されている。2019年に日立オートモティブシステムズの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はデンソー(125件)で、トヨタ自動車(67件)、本田技研工業(54件)と続いている。

 そのほか、4位 矢崎総業は「聞き逃しの可能性を減じることができる車両内の警報装置」、5位 アイシン精機は「両手が塞がっていても、選択的に開作動できる車両用開閉体作動装置」が、最も引用された特許として挙げられる。

自動車部品業界 他社牽制力ランキング2019

 

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ジェイテクト、移動型PCR検査施設を徳島県立中央病院に提供

4年 9ヶ月 ago
ジェイテクト、移動型PCR検査施設を徳島県立中央病院に提供kat 2020年7月17日(金曜日) in

 ジェイテクトは、徳島大学生物資源産業学部・医学部ととの共同研究で開発中だった「移動型試験施設」を緊急改造、本年7月から8月まで徳島県立中央病院に提供する。

移動型PCR検査施設の外観

 

 ジェイテクトは昨年6月、新領域分野での研究開発・事業化を推進する目的で、徳島大学との間で横断的産学共同研究事業を立ち上げ、包括連携協定を締結した。

 その取組みの一環として、生物資源産業学部・医学部と共同で、移動型試験施設の開発を行ってきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制と徳島県民の医療向上を目的として、本施設を緊急改造、徳島県立中央病院に配置することにより、クラスター発生時の現地PCR検査への協力等でPCR検査体制の迅速化および検査数の拡大と、医療者の安全確保を目指す。

 移動式PCR検査施設は12㎡の施設全体が陰圧仕様となっており、気流を一定方向に維持して、新型コロナウイルスをHEPAフィルターで吸着除去するとともに、前室、安全キャビネット、滅菌装置、冷蔵・冷凍保管庫、流し台を備えており、医療関係者への感染防止を図っている。

 トレーラー型の施設は標準装備した牽引車による移動が可能で、クラスター発生地等に検査施設が移動し、医師・看護師・臨床検査技師らのクルーによる迅速な診察や検査が実施できるため、被検査者の負担軽減と感染の拡大防止に貢献できる。

 また、活動拠点である病院では、施設全体の消毒、回収汚水の殺菌などを実施し、常に出動できる体制を整備できる。

 オプションでリアルタイムPCRや卓上遠心機等を搭載することで、多様な検査や用途への対応が可能となっている。

施設内部

 

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NTN、「回るシンフォニー」の実践ガイドと楽譜を公開

4年 9ヶ月 ago
NTN、「回るシンフォニー」の実践ガイドと楽譜を公開kat 2020年07日17日(金) in

 NTNは、同社オリジナルの音楽ワークショッププログラム「回るシンフォニー」の実践ガイドおよび楽譜を「NTN回る学校」特設サイトで公開した。

「回るシンフォニー」の楽譜
時計の秒針が指した楽器を演奏したり台詞を言ったりすることで1分間の曲を演奏

 

 「回るシンフォニー」は、音楽教育学者の近藤真子氏(文教大学/オークランド大学、音楽教育博士)が創案した「クロック・オーケストラ」音楽づくりをもとに開発したプログラム。参加者は、楽器の音からイメージを膨らませ、様々な音をつないで一つの物語を作る。

 演奏の際には、楽器のイラストが描かれた時計型の楽譜と秒針付きの時計を用いて、秒針が楽器のイラストを指したタイミングで楽器を鳴らす。専門的な音楽知識がなくても、子どもから大人まで誰でも一緒に物語づくりを楽しむことができる。

 本プログラムは、当社が実施している次世代教育のための社会貢献活動「NTN回る学校」のプログラムの一つとして、2019年に誕生。同社が冠協賛する国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」をはじめとする各種イベントで、多数の参加者から好評価を得ている。

 今回、本プログラムを自宅や学校の授業でも行えるよう、事前の準備内容や演奏方法などを紹介する実践ガイドと3種類のNTNオリジナル楽譜に加え、自ら作曲できるよう無地の楽譜も公開した。今後、楽譜の追加や新楽器の紹介など、随時、コンテンツを更新していく予定。

 NTNグループは地域社会との共生を目指し、世界中の各拠点で地域社会貢献に取り組んおり、今後も環境や省エネについて楽しく学ぶことができる「NTN回る学校」を通じ、次世代を担う子どもたちの育成に貢献していく考えだ。

「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」で開催した「回るシンフォニー」


 

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イグス、オンラインで無料シミュレーション可能なロボット制御システムを開発

4年 9ヶ月 ago
イグス、オンラインで無料シミュレーション可能なロボット制御システムを開発kat 2020年07日14日(火) in

 イグスは、ロボットのプログラミングを簡単にするため、低コスト自動化ソリューション向けに制御ソフトウェア「イグス ロボット制御システム」を開発した。オンラインで無料利用可能で、自動化導入の際に簡単に使用できる。

 

 同社では、多関節ロボット、パラレルリンクロボット、ガントリーロボットの3種類を、低コスト自動化向けソリューションとして取り揃えているが、このほど、ユーザーの用途に最適なロボットを購入前に確認できるようにするため、同社の全てのロボット製品に対応したシミュレーションやプログラミングをシンプルかつ直感的に行えるソフトウェア「イグス ロボット制御システム」を開発したもの。

 本制御システムの特徴は、以下のとおり。

・オンラインで無料利用可能、ライセンスフリー

・全てのイグスロボット用のデジタルツインがあり、動作をシミュレーション、学習させたりすることが可能

・オンラインでのティーチングも可能

・イグス製ガントリーロボット・パラレルリンクロボット・垂直多関節ロボット用
簡単なプログラミング

 本制御システムを使うことで、ユーザーは3Dインターフェースを介してデジタルツインの全軸を自由に動かすことができる。ティーチング機能を用いることで、ロボットに接続することなく、ロボットのプログラミングを簡単に行える。

 ユーザーの思い描く所定のポジションにロボットを手動で動かし、ロボットの動作を定義。イメージどおりのモーションプロファイルを作成するまで、このプロセスを繰り返す。グリッパーなどのエンドエフェクターの追加も非常に簡単で、ツールの中心点は自動調整される。ロボットと装置の衝突を防ぐため、バーチャルボックスを設定することもできる。

 本制御システムはまた、デジタル入出力インターフェース通信、あるいはIPアドレスを使用したイーサネット通信を介して、より高度な制御システムへの接続も可能となっている。

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ジェイテクト、小型シャフト量産向けCNC円筒研削盤を発売

4年 9ヶ月 ago
ジェイテクト、小型シャフト量産向けCNC円筒研削盤を発売kat 2020年7月9日(木曜日) in

 ジェイテクトは、小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC円筒研削盤「e300Gi」の販売を開始した。自動車部品、電気機器部品、産業機械部品をターゲットに日本国内、中国、東南アジア、北米で販売、シリーズ合計で年間 30台の販売を目指す。

e300Gi

 

 生産現場では、厳しいコスト競争や品質向上要求、多品種生産、労働人口の減少に伴う自動化への対応が求められている。今回開発したCNC円筒研削盤ではセンタ間距離320mmまでの小型シャフトに特化し、高い生産性の実現とユーザーの生産形態にあったツーリングパッケージと自動化システムを用意して、選びやすさを追求した。

 生産性の向上では、CAE解析技術を活用し高剛性、低振動、低熱変位のベッドを実現したほか、アイソレーションカバーの採用により、クーラント熱がベッドに伝わることを防ぎ、寸法変化が30%減少することで、安定した高精度加工を可能にする。また、CBN砥石の採用により、砥石修正待ち時間削減、砥石交換頻度の削減、砥粒混入によるクーラントタンクメンテナンス工数の削減、砥石径変化に伴う品質確認工数削減を実現した。さらに、工作物の長さに合わせ自動心間調整することで、定寸装置の位置変更が不要となり、段取り替えレスを可能にした。

 選びやすさの追求では、ツーリングパッケージを3パターン用意したほか、生産形態に合った搬送システムを提供。マシン一体型ローダにより据付時のローダ芯出しが不要になったほか、工作物に合わせた動きをボタン一つで位置記憶、データ取り込みをすることにより、座標入力の手間を省くことができ、素早い生産開始を可能にする。

3パターンのツーリングパッケージ

 

生産形態に合った搬送システム

 

 安心稼働では、ディスプレイの大型化(25%拡大)により情報を一括表示し画面切替が不要になる「TOYOPUC-Touch」の採用により、操作性が向上(J-Operate)。また、点検、状態、寿命、サーボ状態など設備状態の見える化機能(J-Support)によってユーザーの作業をサポートする。さらに、IoEを活用した設備診断(JーCare)が、迅速な対応によって異常復帰時間を短縮する。

TOYOPUC-Touch

 

 さらなる生産性、品質向上に貢献し続ける生産システムでは、インライン計測システムが面粗度・径・振れ・形状などの測定値をリアルタイムに設備へフィードバックし、安定した良品加工を提供。また、カメラとロボットプログラムによるインライン工作物識別システムにより、誤品を加工前に検知できる。

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ジェイテクト、柔軟構造の介護作業向けアクティブ・パワーアシストスーツを2021年に発売

4年 9ヶ月 ago
ジェイテクト、柔軟構造の介護作業向けアクティブ・パワーアシストスーツを2021年に発売kat 2020年07日08日(水) in

 ジェイテクトは、パワーアシストスーツJ-PASシリーズ第3弾として、介護作業への適用に主眼を置いて、金属フレームがなくやわらかい構造で、かつ装着者の体の動きをセンサーで検出して作業に応じたタイミングと力でアシストを行うアクティブ・パワーアシストスーツ「J-PAS fleairy™(ジェイパス フレアリー)」を開発した。商品名のfleairy はflexible(やわらかい)+airy(軽い) の造語で、介護において大切な「ふれあい」の意味も併せ持つ。2021年の販売開始を予定している。

商品イメージ

 

 同社では、少子高齢化・人手不足といった社会課題への貢献を果たすべく、持続的成長の柱の新領域の一つとしてパワーアシストスーツを開発、2018年から、主に製造業向けに日本国内での販売を開始している。

 一方、介護業界からの問い合わせも多く、介護作業でも作業負担軽減のニーズが高いと見て、介護の現場において介護作業の調査や介護士の方々へのヒアリングを実施してきた。その結果、金属フレームがなく柔らかい構造で、かつ作業に応じたタイミングと力でアシストを行うような、新しいアシストスーツが必要との結論に達し、今回新コンセプト構造のモデルを開発したもの。

 開発品は軽く、やわらかいフレームレス構造の採用により、衣服に近い構造で装着者にフィットして動きやすく、長時間でも快適に作業ができる。「Human Harmonics®(人と機械[モノ]の調和) 介護作業に安心とやさしさを みんなが笑顔になれる社会のために」を商品コンセプトに、介護作業での腰痛予防が図れるアクティブ・パワーアシストスーツとした。

 開発品の主な特徴は以下のとおり。

1.構造:ベルト巻き上げ機構によるフレームのない新しい構造と、従来を刷新する衣服に近いデザイン

2.軽量:モーターで駆動するパワーアシストスーツとしては業界最軽量クラス(同社調べ)

3.装着のしやすさ:軽量のため扱いやすく、装着の手数を少なくした分かりやすい装着手順

4.アシスト感:抱え込みながら行う移乗支援作業や中腰姿勢での介助作業において、しっかりとしたアシスト感と多様な作業へのフィット感を実現

5.動きやすさ:軽量かつ装着部が柔らかいため、介助時だけでなく、歩行などの動作においても滑らかに対応

6.安全・安心感:装着者の前面に硬い部材がなく、介助を受ける側にも安全で、やわらかさや安心感を与えるデザイン

 これらの特徴により、複数の介護作業における腰部への負担を大幅に軽減できる。

 同社では、すでに発表済みの自立支援トレーニングロボット「J-Walker テクテック」とともに、介護業界のユーザーニーズに対応すべく、さらなる製品・サービスの充実を図っていく考えだ。

試作機での代表作業事例:介護作業における腰部の負荷軽減効果(筋電位測定)

 

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空スペース、スケートボード用自律分散式転がり軸受を発売

4年 9ヶ月 ago
空スペース、スケートボード用自律分散式転がり軸受を発売kat 2020年07日08日(水) in

 空スペースは、保持器を使用せずに玉同士を非接触にする技術、ADB(Autonomous Decentralized Bearing/自律分散式転がり軸受)について、スケートボード用608(22×8×7)「ナノダイヤコート シール付ADB-608VVND」の販売を開始した。価格は28000円/8個。

滑りのない純転がりのスケートボード用ADB

 

 スケートボード用ADBでは、11個の非接触セラミックボールと、転がり接触面の差動滑りを転がりに変えて摩擦を低減するナノダイヤコートを採用、超低摩擦による高速回転化によって、スケートボード競技におけるスピードやジャンプ高さの向上に貢献する。異物混入による回転の阻害を防ぐため、シール付きとしている。

 スケートボード競技は、前後に車輪がついたスケートボードに乗り、トリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を行い、その技の難易度や高さ、スピードなどを評価するもので、東京2020オリンピックで新たに採用される。

 本年1月5日放映のTBS系全国ネットテレビ「凸ちゃん凹ちゃん」の企画で、スケートボードの国内大会で常にトップ10入りをしている阿部海璃選手が、一般的なベアリングを装着したスケートボードと、11個のセラミックボール、ナノダイヤコート、シールで構成されたADBに付け替えたスケートボートにそれぞれ乗ってジャンプ、高さ(膝の高さ)を計測・比較した。

 ADBを採用したスケートボードを使って、記録したジャンプ高さは約160㎝。一般的な保持器付きのベアリングを採用したスケートボードでのジャンプ高さ約125㎝に比べ、約35㎝もアップする結果となった。

 空スペースの河島壯介社長は、「これはボール同士を非接触とするADB構造に加え、転がり接触面の差動滑りを転がりに変えて摩擦を低減するナノダイヤコートを採用したことにより、転がり半分、滑りも半分の一般的なベアリングに比べ1/14という大幅な摩擦低減を実現したため。」と語る。ADB装着でのスケボーを体験した阿部選手は「速くて自分がおいてかれる感覚だった」とも話している。

 同社では、上述のADBによるジャンプ高さ向上への効果に関心を持つスケートボード選手からの要望を受けて、このほどスケートボード用ADBの発売に踏み切ったもの。

一般的なベアリングとADBの摩擦係数の比較

 

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THK、自律搬送ロボットの受注を開始、JR駅構内で実証実験も

4年 9ヶ月 ago
THK、自律搬送ロボットの受注を開始、JR駅構内で実証実験もkat 2020年7月8日(水曜日) in

 THKは、 独自開発による自律搬送ロボット「Lifter付きSEED-Mover」の受注を開始した。これに先立ち東日本旅客鉄道(JR東日本)では、7月からロボットを導入してJR高輪ゲートウェイ駅構内(通常非公開のエリア)で実証実験を始める。

Lifter付きSEED-Mover

 「Lifter付きSEED-Mover」は、自律型の走行台車と昇降するリフターを組み合わせた自律搬送ロボット。走行台車は狭所でも全方向移動、360°旋回が可能で、リフターは搬送物の昇降に加えて、前後の引き出し動作が行える。

 高輪ゲートウェイ駅での活用例では、リフターに積載した飲み物を指定の場所まで「自律移動」で搬送し、配膳時には受け取る人の取りやすい位置に合わせてリフターが上下に昇降して高さを調整する。

 最近ではまた、感染症予防策への関心が高まり、人同士の接触を必要最小限にとどめるサービスが求められており、「非接触でのおもてなし」といった新様式のニーズ にも対応できる。

 同自律搬送ロボットの特徴は、以下のとおり。

1.人手不足を自動化で補い、省人化で人同士の接触を最小限に減らすことで、人手不足の解消と感染症予防対策に貢献

2.外食産業では配膳・下膳用、オフィス内ではフロアを行き来する配送台車に拡張できるなど、用途に合わせたカスタマイズが可能

3.人と安心して共存できるよう歩行者とほぼ同じ速度で走行するほか、走行経路でセンサが予期せぬ障害物や人を検知すると安全に停止させて衝突を回避する、安心・安全設計

4.機械要素部品メーカーとして実績のある同社が国内工場に一貫生産する体制を敷いて、開発から設計、製造までを実施

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THK、自律搬送ロボットの受注を開始、JR駅構内で実証実験も

4年 9ヶ月 ago
THK、自律搬送ロボットの受注を開始、JR駅構内で実証実験も in kat 2020年07日08日(水) in in

 THKは、 独自開発による自律搬送ロボット「Lifter付きSEED-Mover」の受注を開始した。これに先立ち東日本旅客鉄道(JR東日本)では、7月からロボットを導入してJR高輪ゲートウェイ駅構内(通常非公開のエリア)で実証実験を始める。

Lifter付きSEED-Mover

 「Lifter付きSEED-Mover」は、自律型の走行台車と昇降するリフターを組み合わせた自律搬送ロボット。走行台車は狭所でも全方向移動、360°旋回が可能で、リフターは搬送物の昇降に加えて、前後の引き出し動作が行える。

 高輪ゲートウェイ駅での活用例では、リフターに積載した飲み物を指定の場所まで「自律移動」で搬送し、配膳時には受け取る人の取りやすい位置に合わせてリフターが上下に昇降して高さを調整する。

 最近ではまた、感染症予防策への関心が高まり、人同士の接触を必要最小限にとどめるサービスが求められており、「非接触でのおもてなし」といった新様式のニーズ にも対応できる。

 同自律搬送ロボットの特徴は、以下のとおり。

1.人手不足を自動化で補い、省人化で人同士の接触を最小限に減らすことで、人手不足の解消と感染症予防対策に貢献

2.外食産業では配膳・下膳用、オフィス内ではフロアを行き来する配送台車に拡張できるなど、用途に合わせたカスタマイズが可能

3.人と安心して共存できるよう歩行者とほぼ同じ速度で走行するほか、走行経路でセンサが予期せぬ障害物や人を検知すると安全に停止させて衝突を回避する、安心・安全設計

4.機械要素部品メーカーとして実績のある同社が国内工場に一貫生産する体制を敷いて、開発から設計、製造までを実施

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ナノコート・ティーエス、トライボロジー試験の受託サービスを拡充

4年 9ヶ月 ago
ナノコート・ティーエス、トライボロジー試験の受託サービスを拡充 in kat 2020年07日08日(水) in

 ナノコート・ティーエスは受託試験サービスの拠点である「トライボロジーラボ」(東京都昭島市)の試験・評価設備を拡充し、新規コーティングの開発につなげる受託試験の体制を増強している。

 

 同社は、精密金型や精密部品、自動車部品などの摩擦摩耗(トライボロジー)問題を解決するPVD(物理蒸着)コーティングの受託加工を手掛けている。ユーザーニーズに応えるコーティングの研究開発を進める一環として、2016年9月にトライボロジーラボを開設。DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜など硬質薄膜のしゅう動部品への適用を進める上で重要な、トライボロジー試験の受託サービスを始めた。

 トライボロジーラボでは、同社が所属する仏HEFグループの「HEF型トライボメータ」を設置。機械の剛性が高く、ラボスケールから実機条件に近いパイロットスケールまで、種々のトライボロジー試験が行える。たとえば近年では、円筒と円筒を直交させて摩耗を評価するクロスシリンダー摩耗試験法を用いて、自動車のピストンピンに成膜したDLC膜などの評価を行っている。
 

HEF型トライボメータ


 自社開発で外販も行う表面清浄度測定器「コロナサーフ」は、コロナ放電によって電荷を付与する前後の、母材の表面電位(仕事関数)の変化を振動容量法(ケルビンプローブ)で非接触測定し、母材表面の汚染(酸化)度合いを定量評価する。測定は数分で済むため、洗浄プロセスの開発や生産ラインでの部品表面の清浄度管理、成膜前処理管理などにも利用できる。AuめっきやDLC膜の品質管理にも利用されている。
 

コロナサーフ

 

 新たに導入した新東Sプレシジョン製の白色干渉顕微鏡「OPTIFIS IS-R100」は白色干渉法を用いて非接触・高精度に、三次元プロファイルでの表面形状・粗さ解析が行える。成膜前後の表面粗さ解析、DLC膜などの摩擦摩耗試験後の摩耗痕の観察、表面形態の観察など表面観察全般に使われている。
 

OPTIFIS IS-R100

 

 また、オプトエレクトロニクスラボラトリ製のDLC膜厚測定装置「EL2」では、DLC膜が透明性を呈する近赤外線領域の光源を用いた光干渉測定によって、DLC膜の屈折率とそれにより導出される正確な膜厚が、非接触で短時間に得られる。形状のあるサンプルの膜厚分布が測定できるだけでなく、パイプ内径上のDLC膜の膜厚、膜厚分布も簡単に測定できる。膜厚分布状態の把握により、成膜プロセスの最適化が図れる。
 

EL2

 

パイプ内径の膜厚分布の測定例


 トライボロジーラボではコーティングの開発案件に絡んだ試験のほか、不良解析を目的とした試験が主となる。開発案件ではコーティングの試験・解析を通じて、成膜プロセスの改良にもつながってきている。そのほか、他の表面改質膜との比較なども実施し、同社のDLC膜の優位性を示すことにも寄与している。熊谷 泰社長は、「引き続き設備も拡充しながら、コーティングの受託加工と受託試験を通じて、産業界におけるトライボロジー課題の解決に貢献していきたい」と語っている。

◆カスタムメード動画はこちら

・Anton Paar社のトライボメータを用いたカスタムメード試験:185℃加熱レシプロモード試験

    ・Anton Paar社のトライボメータを用いたカスタムメード試験:繊維のレシプロモード試験  
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