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イグス、デジタルプレスカンファレンス2021を開催

3年 1ヶ月 ago
イグス、デジタルプレスカンファレンス2021を開催kat 2021年03日06日(土) in

 イグスは3月4日、日本法人の設立30周年を機に、ドイツ本社と日本、韓国をつないでの「デジタルプレスカンファレンス2021」を開催、コロナ禍での事業の状況報告や本年の注目商品、サスティナビリティへの取組みなどについて報告した。

プレスカンファレンスのようす:中央が北川邦彦氏、右がアーサー・ペプリンスキ氏
◆“どこでもサービス”による課題解決でビジネスを拡張

 イグスでは、ユーザーを太陽のように全活動の中心に置き、イグス従業員は太陽の周りを回る惑星のようにユーザーに寄り添い要望を聞き、無潤滑・低摩耗のモーション・プラスチックの技術により問題を解決する「ソーラー・システム」を企業文化の根底に置いている。

 カンファレンスではまず日本法人について北川邦彦社長が、1990年の設立から現在まで、ソーラー・システムをベースにしたヘルプデスクの設置や即納体制の増強など、ユーザーサポート体制を強化してきたことを説明した。「コロナ禍にあってもインターネットを使った“どこでもサービス”を展開、顧客の要望聞き取りとそれに基づく課題解決に努めている。ローコストオートメーションや、センサー付きのスマートプラスチックを用いたIoT化など、ユーザーに利益をもたらす提案を続け、食品分野などをはじめ新たな需要が創出されている」と述べた。

 ドイツ本社からはCEOの一人、アーサー・ペプリンスキ氏が、自宅にいながら本社に設置したバーチャル展示ブースにユーザーを招待しプレゼンするリモートでのユーザー訪問活動などによって、モーション・プラスチック活用による“Tech up, Cost down(技術を上げてコストを下げる)”の提案を進めている状況を報告した。

◆2021年の注目商品

 2021年の注目商品としては、以下の3製品を紹介した。

・クリーンルーム用ケーブル保護管

 クリーンルーム内のコンパクトな設置スペースでのケーブルガイドに特化した新開発の「e-skin flat single pods」は、個別に接続可能なケーブルチャンバー(ケーブルを挿入する一本一本のケーブル収納スペース)で構成、ジッパーファスナーで開閉するタイプでは、故障したケーブルのみを容易に交換できる。サポートチェーン付きe-skin flatも提供。single podsのフリースパン長さを長くでき、高い操作性と許容曲げ半径40mm~100mmに適合。一体型チェーンは耐摩耗性に優れたイグスポリマー製でe-skin flatの材質に適応、丸みを帯びたエッジのためチャンバーを傷つけることもない。

e-skin flat single pods  ・低コスト協働ロボットのための完全一体型波動歯車

 モジュラー式ギヤボックスキットは、モーターコントローラ内臓の樹脂製波動歯車、力制御システム、アブソリュートエンコーダ、モーターで構成。ギヤボックスには、樹脂製のウェーブジェネレーター、外歯付きフレックスリング、外歯付きBLDCモーターが使用され、ギヤボックスをベースに電子部品を追加し接合リンクでつなぐことで、個々のロボットを一つの多関節ロボットとして設計できる。軽量な波動歯車は総重量が8kg以下のロボットに適し、イグスの垂直多関節ロボット「ReBel」の新バージョンで使用される予定。

完全一体型波動歯車モジュールと垂直多関節ロボット「ReBel」  ・予知保全と耐摩耗性を実現するセンサー付き3Dプリント部品

 イグリデュールI150またはイグリデュールI180のフィラメント、および各フィラメントと相性の良い特別開発された導電性3Dプリント材質を使用して、マルチマテリアルプリント(複数材質による3Dプリント)によって、センサーが積層造形のベアリングやギヤなどトライボ部品にプリントできる技術を開発。コストを削減し製造されたインテリジェント3Dプリント部品は、故障が発生する前に交換時期が近づいていることを知らせるほか、過負荷を検出すると機械や装置を即座に停止させベアリングやシステム全体へのさらなる損傷を防ぐ。

センサー付き耐摩耗3Dプリント部品  ◆サスティナビリティへの取組み ・グローバルでの取組み

 トライボロジー的に最適化されたモーション・プラスチック製品は、鋼製製品と違い軽量のため消費エネルギーを削減できる上、長期にわたり潤滑剤フリーで使用でき、また耐摩耗性が高くマイクロプラスチック発生による汚染が少ないなど、環境負荷が低い。

 ペプリンスキ氏はさらに、工場で発生するプラスチック廃棄物の99%を少量ずつ製造工程で再利用するグリーンプロセスを推進しているほか、「イグリデュールN54」でバイオポリマーを主成分とする初の標準すべり軸受を開発したこと、ユーザーからイグス製、他社製を問わず使用済みの樹脂製品を引き取り、リサイクルする取組みを進めていることを報告。

 直近では、プラスチック廃棄物をオイルにリサイクルできるCat-HTR 技術を保有するMura Technology社に投資を開始。従来のプラスチックリサイクルが廃プラを種類別に分別して細断する必要があるのに対し、Cat-HTR技術は未分別のプラ廃棄物を約20分でオイルに還元し省資源化を実現する。還元されたオイルは、グリースやワックスとして、あるいは高品質な粒状プラスチックの生産に使用できる。水・高温・圧力のみを使いプラント1基で年間2万tのプラスチックを処理でき、結果、28180tのCO2 排出量を削減できる。商業用Cat-HTR 第1号プラントの建設が英国で3月に着工され、2022年後半に稼働が開始される予定。

・日本国内での取組み

 廃プラスチックの日本国内での処理が急務となっている中、国内での「グリーンイグス」の取組みとして北川社長は、①大学と共同で廃プラの効率的で経済的な化学リサイクル(油化)の研究を進めていること、②プラスチック素材としての再利用開発案件を募集していること、③廃プラの国内移動の条件・手続きの簡素化を推進していることを報告した。

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イグス、「TOKYO PACK」で改正食品衛生法対応すべり軸受など無潤滑・メンテナンスフリー製品を披露

3年 1ヶ月 ago
イグス、「TOKYO PACK」で改正食品衛生法対応すべり軸受など無潤滑・メンテナンスフリー製品を披露kat 2021年02日24日(水) in in

 イグス(https://www.igus.co.jp/)は2月24日~26に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「TOKYO PACK 2021-2021東京国際包装展」に出展し、無潤滑でメンテナンスフリーの樹脂製すべり軸受や応用製品を紹介した。

イグスブースのようす

 

 2020年6月1日から施行の改正食品衛生法に適合した材質で製造した安全なすべり軸受として、オールラウンダーの「イグリデュール®A180」、食品機械向けの汎用品である「イグリデュール®A181」、優れた耐摩耗性でベルトガイドに最適な「イグリデュール®A350」、‐100℃~+250℃対応の優れた温度耐性を有する「イグリデュール®A500」、幅広い耐薬品性を備えた「イグリデュール®X」の5種を展示、衛生管理が重要な食品・飲料・包装機械等に無潤滑・メンテナンスフリーで安心して使用できることをアピールした。

改正食品衛生法に適合したイグリデュールすべり軸受5種

 

 また、金属製ピローブロックベアリングとサイズ互換性があり簡単に置き換えが可能な、樹脂製球面ベアリング「イグボール」を用いたピローブロックベアリングを紹介。北川邦彦社長は「金属製ベアリングのように錆の発生やグリースによる粉塵の付着がなく、無潤滑・メンテナンスフリーで使用できるだけでなく、球面ベアリングが軸心のずれを自動的に吸収するため、ハウジングを正確に調整する必要がなく、取付けが簡単にできる」と説明した。

軸心のずれを吸収できるイグボールピローブロックベアリング

 イグスブースではさらに、球面ベアリング「イグボール」等を使用した低コストで軽量のモジュラー式パラレルリンクロボット「デルタロボット」を用いて、錠剤などを素早くピック&プレースするデモンストレーションを行った。
 

デルタロボットを用いたピック&プレースのデモ

 

kat

NTN Developed DLC Coated Spherical Roller Bearing for Wind Turbine

3年 2ヶ月 ago
NTN Developed DLC Coated Spherical Roller Bearing for Wind Turbinekat 2021年02日18日(木) in in

NTN has developed the “DLC Coating Spherical Roller Bearing” for wind turbine main shaft with significantly improved wear-resistance by applying the DLC (diamond like carbon) coating to the surface of rollers.

 

For wind turbine main shaft bearings (hereafter, main shaft bearings), spherical roller bearings, which has high-load capacity and excellent allowable capability for installation misalignment, are widely used. The main shaft bearing repeats starting and stopping according to wind conditions and it is used at extremely low speeds. The main shaft bearings used in such environment has a problem of the wear on the raceway surface and it will develop to flaking and cracking due to rolling sliding specific to spherical roller bearing and metal to metal contacts on the raceway surface caused by insufficient lubrication.

NTN improved significantly wear-resistance of this developed product on raceway surface by applying a DLC (Diamond-Like Carbon) coating that has high adhesion and is difficult to remove on the rolling surface of roller. 

DLC coating is hard film with amorphous structure in which carbons having a diamond structure and a graphite structure are irregularly mixed.

The newly developed DLC coating has a three layer structure, (1) a metal under layer to increase adhesion to the base material, (2) an intermediate layer to avoid a sudden change in hardness between the under layer and the top layer, and (3) a very hard surface layer. 

Even under severe lubrication conditions, the DLC coating with high adhesion continuously provide high performance. Almost no wear occurs with this developed product under accelerated testing conditions in which the raceway surface of a standard product without a DLC coating make flaking from wear in one month.

NTN has already begun mass production of this developed product, and will further propose this product as well as strengthening sales of this product as an aftermarket product that responds to premature damages caused by wear on the raceway surface in particular. The new coating technology can also be combined with asymmetrical designed product, which was developed in 2017 to make wind turbine more compact.

NTN is working on expanding sales in wind turbines market by expanding the product lineup so that customers can select the most suitable option from DLC coating and asymmetrical design of this developed product to meet the needs.

Features
1.Significantly improved wear-resistance of raceway surface
2.DLC coating which has a high adhesion with a three layer structure:Three layer structure of the under layer, the intermediate layer, and the surface layer provides high adhesion to the film.No flaking on DLC coating under the condition of boundary-lubrication, actual maximum contact stress of the actual DLC coating, and rolling sliding.

Application
Industrial machinery used under severe lubrication conditions where it is difficult to form oil film, such as wind turbine
 

 

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ブルカージャパン、3/11にトライボロジーウェビナーを開催

3年 2ヶ月 ago
ブルカージャパン、3/11にトライボロジーウェビナーを開催kat 2021年02日18日(木) in

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は3月11日13:30~15:00に、ウェビナー(オンラインによるWEBセミナー)「トライボロジーウェビナー~低摩擦の実現と摩擦界面の観察~」を開催する。

 

 参加は無料(事前申込み制)で、以下から申し込みできる。
https://register.gotowebinar.com/register/754200517608498959?source=bruker-nano.jp

 本ウェビナーでは以下のとおり、兵庫県立大学の木之下教授よりカーボンナノ材料を低摩擦の添加剤として用いた応用研究や、摩擦界面のその場観察の研究などについて発表がなされるほか、ブルカージャパンからはトライボロジー評価装置として、多機能摩擦摩耗試験機TriboLabと評価事例の紹介がなされる。

・特別講演 「酸化グラフェンの低摩擦添加剤への応用と摩擦界面のその場観察」兵庫県立大学 工学研究科 機械工学専攻 教授 木之下博氏…様々なカーボンナノ材料を低摩擦の添加剤として応用する研究を行ってきた中で酸化グラフェンは水分散の状態で摩擦係数が0.05以下のかなり低い摩擦係数が得られているが、低摩擦になる条件が非常に限られているほか、摩擦が安定しないことが多々ある。さらに酸化グラフェンを潤滑油に分散したとき、分散性の良い条件では摩擦係数は0.1程度であるが、分散性の悪い条件でスパイク的に摩擦係数が0.05以下になることを見出している。最近ではこれらの原因を明らかにするため摩擦界面のその場観察を試みており、本講演ではこれらについて解説する。

・講演「低摩擦評価から様々なトライボロジー評価を可能にするUMT TriboLab 」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部 営業部 長谷川 勇人氏…摩擦・摩耗の研究開発用途として、UMT TriboLabはその多機能性とコンパクトで使いやすいことから世界で広く使われており、本講演では製品とその応用事例を紹介する。

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igus developed new elastic double joint

3年 2ヶ月 ago
igus developed new elastic double jointkat 2021年02日10日(水) in in

igus developed new elastic double jointigus developed igubal GPZM coupling joint. Its flexible housing material ensures that the ball stud is firmly enclosed and prevents dirt from penetrating into the bearing
 

The new igus GPZM coupling joint is not only particularly low-maintenance and lubrication-free, but also prevents the penetration of dirt by choosing a new flexible material. (Source: igus GmbH)

 

Coupling joints are exposed to various types of loads, such as permanent vibrations, edge loads and high tensile forces and compressive strength. The demands on the material used are therefore extremely high. With the igubal GPZM coupling joint, the motion plastics specialist is now presenting a double joint that is not only lubrication-free and maintenance-free, but also 20 per cent more flexible than the conventional solution thanks to a new housing material. This firmly encloses the ball stud, prevents the penetration of dirt and increases the dependability of the moving application.

Spherical bearings made of tribologically optimised polymers are already used in many industries today, the agricultural industry as well as machine and plant construction amongst them,. In the automotive industry alone, the variety of application areas is extremely large: from sensor connections, actuators, valve flaps, shift levers to turbochargers – almost any application of metallic coupling joints can also be implemented with the tribo-polymer version. Light weight, use at temperatures up to 300 degrees Celsius, corrosion resistance and long service life speak for themselves, as do the 40 per cent lower costs when using igubal coupling joints. They are maintenance-free due to the incorporated dry lubrication, no external lubricants are necessary. This also applies to the new GPZM double joint, which igus is currently presenting as part of its autumn innovations.

The double joint is extremely flexible and at the same time resilient. Tests in the 3,800 square metre igus laboratory showed a 25 per cent higher elasticity of the RN283 material compared to the standard material igumid G. The housing material ensures that the ball stud is tightly enclosed in the movement so that it is sealed against the ingress of dust and dirt. Liquefied dust was injected in the test; this contamination has no negative influence on the function due to the elastic material. The abrasion resistance of the metal ball studs was also tested in our own laboratory. The result convinced the igus designers: with a coefficient of wear that is 20 times better than polyamide, the new TPU material prevailed over polyamide and ensures significantly increased dependability in movement.

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イグス、高弾性ハウジング材質で粉塵の侵入を防ぐ球面ベアリング ダブルジョイントを開発

3年 2ヶ月 ago
イグス、高弾性ハウジング材質で粉塵の侵入を防ぐ球面ベアリング ダブルジョイントを開発kat 2021年02日10日(水) in in

 イグスは、100%樹脂製で軸心のずれを吸収する自動調心球面ベアリングユニット「イグボール」の新ラインナップとして、無潤滑・メンテナンスフリーで、柔軟性に優れた「イグボール GPZM ダブルジョイント」を新たに開発した。新しいハウジング材質「RN283」がボールスタッドをしっかりと包み込んで汚れの侵入を防ぎ、可動用途における信頼性を高める。

イグボール GPZM ダブルジョイントと適用のイメージ

 

 ダブルジョイント(カップリングジョイント)は、持続的な振動、局部荷重、高張力、圧縮強度など、様々な負荷にさらされるため、使用材質への要求は非常に高くなるが、今回開発された「イグボールGPZMダブルジョイント」は、従来のイグボールと同様に、軽量、耐食性、長寿命が特徴で、固体潤滑剤が配合されているため潤滑剤が不要でメンテナンスフリーで使用できる。また、ハウジング材質RN283の弾性がイグス標準素材のイグミッドGと比較して25%高いことが実証されている。このテストでは液状化した粉塵を混入したが、RN283が弾性のある材質のため粉塵の侵入を防ぎ、機能への悪影響はなかった。

 金属製ボールスタッドに対する耐摩耗性に関するテストではまた、RN283はポリアミドに比べ耐摩耗性が20倍程度高いことが分かり、動きの信頼性を確認できた。

 機能性部品としてのこうした信頼性の高さから、例えば、自動車産業ではセンサー接続部、アクチュエータ、バルブフラップ、シフトレバー、ターボチャージャーなどで、今回開発されたトライボポリマー製ダブルジョイントを使用することが可能と見られている。

igus developed new elastic double joint
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出光興産、シェルルブリカンツジャパン全株式の譲渡手続きを完了

3年 2ヶ月 ago
出光興産、シェルルブリカンツジャパン全株式の譲渡手続きを完了kat 2021年02日08日(月) in

 出光興産は2020 年12 月30 日付で、シェルルブリカンツジャパン(SLJ)の全株式の譲渡手続きが完了したと発表した。

 出光ではシェル・オーバーシーズ・ホールディングス・リミテッドとの間で、出光の完全子会社であるSLJの全株式とSLJが営むシェルブランド潤滑油事業に関して出光が有する資産および権利を譲渡する旨の株式譲渡契約を締結していた。

 出光の潤滑油事業の今後の方向性、経営統合の状況等を勘案した結果、SLJ の全株式をシェルに譲渡し、競合する両ブランド事業の独立した運営体制を確立の上、それぞれがより一層の成長・発展を目指すことが最適と判断して株式譲渡を決定したもので、予定どおり昨年12月30日に、出光が保有する SLJ の全株式の譲渡手続きが完了した。

 出光興産では今後、出光ブランドの潤滑油事業に経営資源を集中し、引き続き潤滑油のグローバルサプライヤーとして事業の強化・拡大を目指しつつ、確かな技術と知識で、ユーザーに最適なソリューションを提供していく考えだ。

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Eiichi Ukai Named New President and CEO of NTN

3年 2ヶ月 ago
Eiichi Ukai Named New President and CEO of NTNkat 2021年02日06日(土) in

NTN announced the appointment of Eiichi Ukai as Representative Executive Officer on April 1st this year.

 

1. Reason of change

To accelerate “Transformation” of business structure in next Medium-term Management Plan “DRIVE NTN 100 Phase 2”, and further strengthen the financial structure and develop a corporate culture that can address changes in the management environment.

2. Details of transfer
3. Name and profile of the new President, Executive Officer

Name    Eiichi Ukai
Date of birth    Feb.1, 1957
Birth place    Prefecture of Hyogo
Education    Department of Administration Engineering, Faculty of Engineering, Kansai University

Business career
April 1980    Joined the Company
December 1986    NTN Bearing Manufacturing of Canada
April 2001    General Manager of Quality Assurance Dept. of Okayama Works
April 2011    Operating Officer, General Manager of Quality Assurance Dept.
April 2014    Managing Operating Officer
General Manager of ASEAN & Oceania Region
General Manager of India & West Asia Region
June 2017    Director
Aftermarket Business Headquarters
ASEAN & Oceania Region, India & West Asia Region
June 2019    Director
Managing Executive Officer
Aftermarket Business Headquarters
Quality Assurance Headquarters
ASEAN, Oceania & West Asia Region
India Region
April 2020    Director (current position)
Representative Executive Officer,
Managing Executive Officer
Aftermarket Business Headquarters
Industrial Business Headquarters
Quality Assurance Headquarters
ASEAN, Oceania, India & West Asia Region
India Region

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NTN、4月1日付で鵜飼英一氏が新社長に就任

3年 2ヶ月 ago
NTN、4月1日付で鵜飼英一氏が新社長に就任kat 2021年02日06日(土) in

 NTNは、2021年2月5日開催の取締役会において、鵜飼英一取締役執行役常務が4月1日付で執行役社長 CEOに昇格する人事を決定した。次期中期経営計画「DRIVE NTN100 Phase2」において、事業構造の変革(Transformation)を加速するとともに、財務体質を強化し、経営環境の変化に対応できる企業体質の構築を図る。大久保博司社長は代表権のない取締役に就く。

鵜飼 英一 氏

 

鵜飼 英一(うかい・えいいち)氏

1957年2月1日兵庫県生まれ、64歳。関西大学 工学部 管理工学科を卒業後、1980年4月エヌ・テー・エヌ東洋ベアリング(現NTN)入社、1986年12月カナダNTN製造、2001年4月岡山製作所 品質保証部長、2011年4月執行役員 品質管理部長、2014年4月常務執行役員 アセアン・大洋州地区総支配人室 総支配人 兼 インド・西アジア地区総支配人室 総支配人、2017年6月取締役 アフターマーケット事業本部担当 兼 アセアン・大洋州、インド・西アジア各地区担当、2019年6月取締役 執行役常務 アフターマーケット事業本部担当(兼)品質保証本部担当 兼 アセアン・大洋州・西アジア各地区担当 兼 インド地区担当、2020年4月取締役 代表執行役 執行役常務 アフターマーケット事業本部担当 兼 産業機械事業本部担当 兼 品質保証本部担当 兼 アセアン・大洋州・西アジア地区担当 兼 インド地区担当(現任)。

Eiichi Ukai Named New President and CEO of NTN

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THK、第25回 機械要素技術展で自動化ソリューションを披露

3年 2ヶ月 ago
THK、第25回 機械要素技術展で自動化ソリューションを披露kat 2021年02日04日(木) in in

 THKは、2月3日~5日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催された「第25回 機械要素技術展」に出展、各種の自動化・ロボット技術を披露した。

THKブースのようす

 

 新技術としては、駆動、センサ、制御モジュールをオールインワン、ワークダメージの低減とサイクルタイム短縮を両立し、生産性向上に寄与する工程最適型ピック&プレースロボット「PPR」を展示。ウェハからチップをピックアップする工程などにおいて、分解能0.01Nの高分解力センサにより吸着ノズルとワークの接触を0.15N以下で検知し素早く停止し、ワークへの衝撃を抑えてダメージを低減する。また、ピック&プレースに必要な各種センサ、エア機器、駆動を統合制御できるため、従来のPLCを中心とした制御に比べ通信回数が少なくなり、時間ロスの最小化(サイクルタイム短縮)に貢献する。さらに、ピック&プレース工程の力、流量、圧力、温度など様々なセンサ情報を可視化することで、トラブル発生時の原因追及が可能となり、品質安定化に役立つ。

PPR

 

 

 また、物流分野などに向けた新製品として開発、1月20日から販売を開始した高負荷容量、耐久性に優れたユーティリティスライド「ATG」を披露した。自動倉庫では、電動搬送台車(シャトル)が各棚へのコンテナの出し入れを行うが、物流の増加により稼働率が高まっており、生産性の一層の向上が求められている。自動倉庫のシャトルは20~50㎏といったコンテナを1200㎜/s程度の高速で取り出し・収納を行う必要があるが、ボールのズレが発生するとコンテナを所定の位置に収納できない不具合が起こる。ATGは、引き抜き材をコの字型に成形し、転動溝に熱処理を施して強度を上げることで、一般的なスライドレールを上回る高負荷容量、高速性、耐久性を実現。リテーナを利用してボールの整列状態を保つことで、自動倉庫のシャトルの高速・高荷重下でも、スライド部の滑らかでスムーズな動きを維持するほか、ボールと転動溝の2点接触構造(サーキュラーアーク構造)を採用し、ストロークエンドの“ボールのズレ”を抑制する。現場の作業負担を軽減し作業時間を短縮、自動倉庫の生産性向上に寄与できることなどを前面に、まずは自動倉庫のメーカーやユーザーに提案を進める。

ATG

 

 さらに、グリップハンドと吸着ハンドを搭載することで、混載ラインなどでの多種形状・材質のワークに一つで対応できる「ならいハンドユニット」を紹介した。ならい機構により、食品などのやわらかい異形状でも吸着/把持が可能なため、専用ハンド、ハンド交換が不要なほか、接触点が多くなるため搬送時の破損を軽減する。ユニット質量は、ならいグリップハンドが約1.2㎏、ならい吸着ハンドが約0.5㎏と小型軽量で協働ロボットに最適で、可搬重量はならいグリップハンドが最大1㎏(保持力10N/素子)、ならい吸着ハンドが最大960g(吸着力0.8N/素子)。

ならいハンドユニット

 

 JRの駅構内などで実証実験を進めている、自律型の走行台車と昇降リフターを組み合わせた自律搬送ロボット 「Lifter付きSEED-Mover」では、コーヒーを運ぶ、デジタルサイネージを取り付けて店舗案内・空席情報提示を行うといった「非接触でのおもてなし」対応を実現できることなどをアピールした。

Lifter付きSEED-Mover

 

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フェローテックマテリアルテクノロジーズ、サーモモジュール事業が5G用途・DNA増幅用途などで拡大

3年 2ヶ月 ago
フェローテックマテリアルテクノロジーズ、サーモモジュール事業が5G用途・DNA増幅用途などで拡大 in kat 2021年02日02日(火) in in

 サーモモジュール(ペルチェ素子)は、対象物を温めたり冷やしたりする半導体冷熱素子のことで、N型とP型という異なる性質を持った半導体素子を組み合わせたモジュールに、直流の電気を流すと熱が移動し、一方の面が吸熱(冷却)し、反対の面が放熱(加熱)するというペルチェ効果を応用したもの。電源の極性を逆にすると、吸熱と放熱を簡単に切り替えることができる。

 ここでは、フェローテックホールディングス(https://www.ferrotec.co.jp/)傘下のフェローテックマテリアルテクノロジーズ(https://ft-mt.co.jp/)の扱うサーモモジュールの技術と、その特性を活かし需要が拡大してきている市場の動向を紹介する。

 

◆サーモモジュールの近年の動向

 サーモモジュールの上述の特性を活かし、自動車、半導体製造装置、光通信、医療バイオなど、温度調整デバイスとして用途が拡大してきており、フェローテックマテリアルテクノロジーズの市場占有率は36%とトップシェアを有する。

 もともと産業用途向けの採用がメインだったサーモモジュールが2005年ころに某電機メーカーのイオン発生器に業界初の採用されたことでサーモモジュールの認知が広がり、近年ではインパクトのあるアプリケーションとして民生品での採用が拡大した。

 多くの家電製品でイオン発生機能が付いたものが人気商品となっているが、イオンを発生させるためにサーモモジュールが利用されている。浄水式では水道水に含まれるカビや雑菌の発生源となる成分が放出されるのに対して、サーモモジュール式イオン発生器では空気中の水分を冷やして意図的に水滴を作る(結露させる)ことで、有害成分のない、きれいなイオンを省電力に発生させるというメリットがある。

 直流電圧を印加することによって特定の部位を冷やしたり温めたりできる電子部品は唯一ペルチェ素子だけであり、民生品での適用拡大は、ペルチェ素子の軽量・コンパクト・省エネといった製品価値が認められたことによるものと見られる。

空気清浄機での適用イメージ

 

◆拡大しているサーモモジュールの用途 ・DNA増幅用途

 顕微鏡では見ることができない病原体の有無を検査するPCR(Polymerase Chain Reaction)法では、DNAの2本鎖とDNA合成酵素が特定の温度の熱サイクルで熱変性、アニーリング、伸長の三つの反応を起こすことを利用して、DNAの目的の部分を2n倍に増幅する。精密な温度制御による正確な温度サイクルnが正しい検査につながるほか、温度サイクルのスピードを上げることで検査の効率を上げることにつながる。

 ペルチェ素子を組み込んだサイクル温度コントローラーによって、温度制御が精密で迅速になり、検査のスケールアップが可能になっている。ペルチェ素子はPCR検査装置の小型化・卓上化を可能にしているほか、最近では、検体容器1個を一つのペルチェ素子で加熱冷却する方式で、複数個の検体容器をPCR検査装置に搭載してパラレルに高効率に検査を行えるようになっている。

 

PCR検査装置

 

・5G通信用途

 第5世代(5G)移動通信システム向けの光通信用デバイスは高速伝送速度を実現し、移動通信システムの高速大容量化に貢献する一方で、光通信用デバイスに内蔵される半導体レーザーは温度によって波長が変化するため、波長の変化に伴う動画の乱れや通信の遅延などを防ぐべく一定温度に保つ必要があり、ペルチェ素子による高精度な温度制御が不可欠となっている。
 現在、5G通信機器向けにサーモモジュールの需要が急速に拡大してきているところで、特に中国では5G用通信基地局設置数が2020年に65万ヵ所、2021年に77万ヵ所、2022年に93万ヵ所と増える見通しとなっており、2000年のITバブル以来の非常に大きなサーモモジュールの市場として、さらなる成長が期待されている。

5G通信用途でのサーモモジュールの適用イメージ  RMT社を完全子会社化

 フェローテックホールディングスはこのほど、サーモモジュールの超小型化(150μm以下)、多段化の技術力や高品質のビスマス・テルル(Bi2Te3)材料開発力を持つロシアのRMT社を完全子会社化した。超小型化、多段化によって新しい用途への適用が見込まれている。

 ペルチェ素子は局所冷却に使われるが、超小型化することで、さらにピンポイントに効果的に適用できる。例えば監視カメラの画像処理デバイスは、熱によって生じるノイズを視界内の対象物を画像化する信号のレベルよりも下げるために必要で、-20℃以下といった極低温まで冷却するにはサーモモジュールの超小型化と多段化が必要になり、RMT社の技術力が活かされると見ている。

 4K・8Kといった高画質ディスプレイや顔認証システムなどでも、高精細・低ノイズに寄与する超小型・多段のサーモモジュールの適用が有効と思われる。

 また、民生用途として、サーモモジュールは場所や環境に応じて冷房・暖房を切り替えることができることから、肌着やジャケットに温度調節用途としての採用が進んでいるが、超小型で軽量のサーモモジュールをラインナップに加えることで、今後のウェアラブル用途での需要拡大に対応できるものと見られる。

温冷調整が可能なジャケット(試作品)

 

自動車用途など、今後の展開

 サーモモジュールは自動車分野においては温調シートで豊富な実績を持つが、フェローテックホールディングスでは2018年にオートモーティブプロジェクトを立ち上げ、車載用カップホルダーや、バッテリーおよびキャビンの温調システム、車載カメラのCMOSイメージセンサ用クーラーといった、新しい用途の開拓に注力している。

 そうした新しい用途への対応では、ペルチェ素子のさらなる高性能化や効率向上が課題となっており、素子の材料特性を高める必要性があることから、フェローテックマテリアルテクノロジーズでは、ロシア・モスクワ工場や中国・上海工場、さらには新たに傘下に入ったロシアRMT社を中心に、素材開発を強化していく。

 また、自動車部品など、製品バラつきをなくし、大量に迅速に良品を生産できるよう、工場の生産プロセスの一層の自動化や品質管理システムの増強を進めていく。

 サーモモジュールは大空間の温度調整には不向きだが、局所的な温度制御では、コンプレッサーなどの外部装置を必要とせず小型・軽量で、低消費電力、低コストに効力を発揮し、環境面でもノンフロンで作動しCO2排出量低減に寄与する。フェローテックマテリアルテクノロジーズでは、こうしたサーモモジュールの長所をアピールしながら、EV、HVなどの自動車用途やウェハ大口径化対応の半導体製造装置、ウェアラブル機器等の民生品向けなど、各種の新たな用途への提案・展開を進めていく考えだ。
 

バッテリーおよびキャビンの温調システムのモックアップ

 

◆フェローテックホールディングスの事業をさらに知るには

・フェローテックの電子デバイス事業の御紹介 2020

 

・90秒でわかるフェローテックの製品シリーズ(主要8製品)

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ジェイテクト、省エネ大賞 「資源エネルギー庁長官賞」を受賞

3年 2ヶ月 ago
ジェイテクト、省エネ大賞 「資源エネルギー庁長官賞」を受賞 in kat 2021年01日29日(金) in

 ジェイテクトの「CO2ゼロチャレンジへの取り組み」が、、省エネルギーセンター主催の「2020年度省エネ大賞(省エネ事例部門)」において、当社「資源エネルギー庁長官賞(小集団活動分野)」を受賞した。

表彰状を持つ佐藤和弘社長(左) とトロフィーを持つ佐野眞琴経営役員(右)

 

 省エネ大賞は、優れた省エネへの取り組みを推進している事業者や事業場、省エネルギー性に優れた製品ならびにビジネスモデルを表彰するもの。今回同社の「CO2 ゼロチャレンジへの取り組み」が評価され、同社としては初めての受賞となった。

 同社では、「環境チャレンジ2050」に基づきCO2排出量の極小化に向けた取り組みを推進しており、このたびの受賞は、2016年から取り組んできた「CO2ゼロチャレンジ」における、現場の改善を中心とした大幅な省エネルギー削減の成果が評価されたもの。

 同社では、今後も省エネ活動をはじめとしたグローバルな環境保全活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく。

 受賞概要は、以下のとおり。

【テーマ】CO2ゼロチャレンジへの取り組み

【概要】「CO2ゼロチャレンジ」を軸とした省エネ活動を全事業場へ展開し、大幅な省エネルギーを達成した。

【主な取り組み内容】
①材料までさかのぼった工法革新を行う生産技術革新
②日常改善としての「改善やり切り活動」や非稼働時の省エネ徹底
③全生産ラインエネルギーの見える化運用
④社内メンバーによる省エネ診断
⑤再エネの導入等

【成果】これらの活動により、2019年度に2015年度比11%のCO2排出量を削減した。

CO2排出量

 

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日本精工、状態監視・診断ソフトウェアを用いた各種サービスを開始

3年 2ヶ月 ago
日本精工、状態監視・診断ソフトウェアを用いた各種サービスを開始kat 2021年01日27日(水) in

 日本精工は、コンディションモニタリング(状態監視)技術を用いた新事業の一つとして、状態監視・診断ソフトウェア「ACOUS NAVI™(アコースナビ)」を用いた各種サービスを開始する。また、同社が提供するコンディションモニタリング技術を用いた各種サービスの情報を発信するACOUS NAVI専用Webサイト(https://www.acousnavi.nsk.com)を、1月25日から公開している。

ACOUS NAVI専用Webサイト

 

 同社の主力製品である軸受、ボールねじ、直動案内は、機械設備の機能・性能を支える重要な部品であり、これらの稼働状態を監視して故障や異常の原因となる予兆を早期に検知・診断する技術は、予知保全に貢献する鍵となる。同社では長年の研究開発により、軸受、ボールねじ、直動案内の損傷や劣化のメカニズムを解明し、その予兆を捉える技術を確立しており、この知見と技術を強みに、ユーザーの機械設備の生産性向上や製品品質の向上に貢献する事業を目指している。

 この事業の一つとして今回、ユーザーの機械設備の軸受、ボールねじ、直動案内の状態を監視して故障や劣化の予兆を早期に捉えて診断する、状態監視・診断ソフトウェア「ACOUS NAVI」を用いたサービスを開始するもの。

 まずは本年4月から、ファナックが提供する製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system」上で稼働するアプリケーション「ACOUS NAVI for Bearings」と「ACOUS NAVI for Ball Screws」を販売開始する。これらは軸受やボールねじの近傍に設置した振動センサーのデータを用いて軸受の傷/はく離、ボールねじの摩耗を診断し、その結果を表示するもの。

 同じく本年4月から、回転機械の状態をその場で測定・診断できるワイヤレス振動診断器「A10」について日本、中国を皮切りにグローバル販売を開始する。この振動診断器は、2017年より日本国内で販売しているワイヤレス振動診断器Bearing Doctor BD-2の後継機として開発され、一般的な振動測定・診断機能のほかACOUS NAVI for Bearingsの機能も搭載されており、軸受の傷/はく離の診断が簡単・スピーディーに行える。

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日本精工、従来比2倍以上の走行寿命を実現する長寿命直動案内を開発

3年 2ヶ月 ago
日本精工、従来比2倍以上の走行寿命を実現する長寿命直動案内を開発kat 2021年01日27日(水) in in

 日本精工(NSK)は、独自熱処理技術の適用により従来比2倍の走行寿命を実現した直動案内「NSKリニアガイドTM長寿命シリーズ DH・DS型」を開発した。2021年4月より販売を開始し、2026年度に年間60億円の売上を目指す。

DH・DS型

 

 NSKリニアガイドは、半導体・液晶製造装置、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械などの各種生産設備を中心に幅広い用途で使用されている。リニアガイドには、従来から装置の信頼性向上を実現させるため長寿命化が求められており、同社では転動体(ボール)とレース溝との接触面圧分布を最適化するボール溝形状の設計により信頼性を向上させた「NH・NS型」で市場の要求に対応してきた。

 昨今のスマートファクトリー化の加速により、装置には一層のタクトアップ・昼夜連続稼働による生産性向上、小型化による省エネルギー化などが要求されており、これを実現するためリニアガイドには、より一層の高い信頼性や長寿命化が求められている。

 これに対し同社では今回、さらなる走行寿命延長を目指し、長寿命シリーズ DH・DS型では独自の熱処理技術であるTF(タフ)化技術をリニアガイドに適用した。

 TF化技術とは長年の軸受開発の中で培った熱処理技術の一つで、材料の鋼材に存在する残留オーステナイト量の最適化により、ボールが異物などを踏むことで発生するボール溝圧痕の縁形状をなだらかにし、応力集中を小さくすることではく離を抑制、走行寿命延長(転がり要素の長寿命化)を達成するもの。

 開発した長寿命シリーズ DH・DS型では、TF化技術の適用により、従来比2倍の長寿命を実現、世界最高レベルの動定格荷重を実現した。これにより、設備のさらなる信頼性向上や小型化を可能とし、小型化による軽量化・低摩擦化により省エネルギーに貢献できる。

 また、幅広いラインナップを用意。寸法は国際標準ISO規格に準拠しており、従来品と置き換えが可能となっている。

さらに、高防塵シール、潤滑ユニットなど、従来品同様に豊富なオプションを用意している。

 開発品は大幅な信頼性の向上や生産性の向上に貢献するほか、小型化による軽量化・低摩擦化により省エネルギー化を実現する。

 半導体・液晶製造設備や自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械、プラットホーム用ドア、CTスキャナ など各種設備機械・装置と広範な用途が見込まれている。

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日本精工、工作機械スピンドル用高信頼性単列円筒ころ軸受技術を開発

3年 2ヶ月 ago
日本精工、工作機械スピンドル用高信頼性単列円筒ころ軸受技術を開発kat 2021年01日27日(水) in in

 日本精工は、工作機械スピンドル用軸受向けに、新開発のころ案内保持器の採用により、組立や慣らし運転時の作業負荷低減と信頼性向上を両立する技術を開発した。今後、市場の反響を踏まえながら、2021年度以降の早期の量産化を目指す。

 

 マシニングセンタの主要要素であるスピンドルに使用される単列円筒ころ軸受は、グリース潤滑で使用する際、スピンドルを組み立てた後に、グリースを最適な位置に最適な量配置するための「慣らし運転」という工程に長い時間を要し、生産性向上のネックとなっている。また、オイルエア潤滑で使用する場合、低速回転時に軸受温度が異常に上昇してしまう課題もあった。

 これらの問題を解決する手段としては、保持器の位置を安定させるための方法を「ころ案内方式」にすることで可能になるが、この方式では保持器に過大な力が掛かることがあり保持器が破損しやすいという課題があることから、これまでは「外輪案内方式」が一般的だった。

 開発した新技術では、従来品と同等の耐久性を有した「ころ案内方式」保持器の開発に成功したほか、保持器形状の改良によって余剰なグリースの排出性を向上させ、グリース潤滑での慣らし運転時間を外輪案内方式に比べ最大約7割短縮した。

 また、オイルエア潤滑においては、ころ案内方式の採用によって、従来の外輪案内方式で課題だった、低速運転時に軸受内部へ潤滑油が過剰滞留して発生する軸受の異常昇温も低減。これにより、オイルエア潤滑でもスピンドルの安定した運転が可能となる。

 さらに、ころ案内形式で問題となる保持器の破損を防止するため保持器の形状と材料を最適化したことで、ころ案内保持器の耐久性(信頼性)向上を実現した。

 本技術は、グリース潤滑スピンドルの組立時間短縮により、工作機械メーカーでの生産性向上に貢献するほか、オイルエア潤滑での異常昇温の低減、ころ案内保持器の強度向上により、運転時の高い信頼性に貢献する。

 自動車部品/一般機械部品加工用マシニングセンタなどで使用されるビルトインモータスピンドルでは、スピンドル本体の発熱によって軸方向の膨張が発生するため、スピンドルのリア側に円筒ころ軸受が採用されているが、今回開発された技術は、このリア側支持用軸受に最適としている。

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2021年1月号「特集:クルマのトライボロジー」「キーテク特集:解析技術」が発行!

3年 2ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2021年1月号「特集:クルマのトライボロジー」「キーテク特集:解析技術」が発行!admin 2021年01日22日(金) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第28号となる2021年1月号が1月25日に小社より発行される。

 今号は、特集「クルマのトライボロジー」、キーテク特集「解析技術」で構成。

 特集「クルマのトライボロジー」では、ゼロエミッションに向けた内燃機関の産学連携研究から、自動車用エンジン軸受の信頼性向上および摩擦低減技術、変速機の効率向上に貢献する超低粘度変速機油の技術、さらには電動車両から空飛ぶクルマまでの次世代車両を支えるベアリング技術などについて、広く紹介する。

 また、キーテク特集「解析技術」においては、様々な問題を多方面にわたりシミュレートすることによって試作や実験の回数を減らすなど、ものづくりでの研究・開発工程の効率を高める解析技術の適用事例として、高分子やミセルを扱うためのマルチフィジックスシミュレーションや、球面軸受のFEM接触応力とヘルツ接触応力の比較、といった話題を紹介する。

特集:クルマのトライボロジー

◇自動車用エンジン軸受の信頼性向上および摩擦低減技術・・・日産自動車 村木 一雄
◇ゼロエミッションに向けた内燃機関の産学連携研究・・・東京都市大学 三原 雄司
◇超低粘度変速機油の開発・・・ENEOS 増田 耕平
◇電動車両から空飛ぶクルマまで、次世代のクルマに対応するベアリング技術・・・編集部

キーテク特集:解析技術

◇高分子やミセルを扱うためのマルチフィジックスシミュレーション・・・兵庫県立大学 鷲津 仁志
◇球面軸受のFEM接触応力とヘルツ接触応力の比較・・・トラ研 栫井 邦彦

連載

機会の声を聞く・・・日清エンジニアリング 森山 秀男 氏、小澤 和三 氏
注目技術:5G用途・DNA増幅・自動車用途などで需要が拡大するサーモモジュール・・・フェローテックマテリアルテクノロジーズ
Q&A「軸受管理」の機素知識 第4回 AE診断の活用編②AE計測システムの構成・役割・・・エヌエフ回路設計ブロック 佐藤 公治

トピックス

日本半導体製造装置協会、半導体・FPD製造装置の需要予測を公表、2022年に初の3兆円超えへ
IPF Japan 2020 Virtualが開催

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イグス、コスト削減を実現する可動ケーブル配送・保管用ソリューションを開発

3年 2ヶ月 ago
イグス、コスト削減を実現する可動ケーブル配送・保管用ソリューションを開発kat 2021年01日21日(木) in in

 イグスは、ケーブル保護管「エナジーチェーン」専用の可動ケーブルである「チェーンフレックス」の配送・保管用の新たなソリューション「チェーンフレックスケース」を開発した。本ケースは通常配送で出荷でき、また、積み重ねて保管が可能なため、輸送コストと保管コストの両方を大幅に削減できるほか、ケーブルはケースから直接繰り出しが可能となっている。

チェーンフレックスケース

 

 チェーンフレックスをケーブルドラムでパレットに載せて出荷する場合、多額の送料がかかる上、特別な保管場所を確保する必要がある。今回開発された「チェーンフレックスケース」は50㎝×45㎝×40cmの箱で、ケーブルを収納して通常配送で出荷できるため、送料を大幅に節約できる。また、積み重ねることが可能なため商品到着後にすぐ使用でき、あるいは保管場所に設置できる。

 ユーザーは用途に合わせて、作業現場のすぐ近くに保管システムを構築することも可能なほか、本ケースを使用することで、取り扱いの手間や、パレットリフターやケーブル巻き戻し機、架台、これらにかかる費用が不要となる。つまり、大型で高コストのケーブル保管設備がなく、ケーブルを通常の棚に保管しているような作業場にも適した実用的なソリューションとなっている。

 ケース内部には特別設計された小型のケーブルドラムがあり、これにケーブルを巻き付けることでケーブルを保護すると同時に、直接繰り出して使用できる構造となっている。ケースは段ボール製のため、非常に軽くて頑丈でリサイクルも容易。

 チェーンフレックスケースの仕様は以下のとおり。

・寸法:50㎝×45㎝×40cm

・収納ケーブルの最長長さ:200m

・収納ケーブルの最大重量:70kg

・対応ケーブル:イグスのチェーンフレックス 制御・動力ケーブル、データケーブル、バスケーブル、複合ケーブル、エンコーダケーブル、動力ケーブル

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THK、物流、鉄道向けにユーティリティスライドを開発、受注を開始

3年 2ヶ月 ago
THK、物流、鉄道向けにユーティリティスライドを開発、受注を開始kat 2021年01日21日(木) in in

 THKは1月20日にオンライン記者発表を開催、同社常務取締役 産業機器統括本部技術本部長の星出薫氏が、物流分野などに向けた新製品として開発した高負荷容量、耐久性に優れたユーティリティスライド「ATG」について説明し、同日から受注を開始する旨を発表した。

ユーティリティスライド「ATG」

 

 併せて、ホイールを採用し鉄道のドアスライドやバッテリーの引き出しなどに適した「ARG」や、ラック&ピニオン式でボールを同調しボールのズレを完全に排除し航空機のシートパネルやテーブル、フットレストなどの直動案内に適した「TPG」も発表、これらは受注生産で対応する。

 同社では、特に自動倉庫の搬送台車コンテナ取出し部、鉄道車両用ドアの開閉部、航空機用旅客シートのスライド機構等での需要を見込み、ユーティリティスライドレール3製品で初年度に2億円、3年後に10億円の売上を目指す。

 ATGは、アウタレール(アウタメンバ)とインナレール(インナメンバ)、ボール、リテーナ(保持器)で構成し、コア技術で培われた高炭素鋼や最適な潤滑剤(リチウム系AFB-LFグリース)を採用。アウタ/インナレールが前後に伸縮するテレスコピックタイプのスライドレールで、高負荷容量、耐久性に優れ、2条のボール列が安定したスムーズな動きを実現し、スライドレールならではの取付けの容易さも備えた製品となっている。

 従来のスライドレールはこれまで、ATMや自動販売機をはじめ、各種事務機器のスライド部を中心に普及が進む一方で、一層の高負荷容量や耐久性の向上へのニーズも多く、スライドレールとLM ガイド双方の利点を有する中間的なユーティリティ・グレードへのニーズが高まっていた。

 たとえば自動倉庫では、電動搬送台車(シャトル)が各棚へのコンテナの出し入れを行うが、物流の増加により稼働率が高まっており、生産性の一層の向上が求められている。自動倉庫のシャトルは20~50㎏といったコンテナを1200㎜/s程度の高速で取り出し、収納を行う必要があるが、ボールのズレが発生するとコンテナを所定の位置に収納できない不具合が起こる。

 ATGは、引き抜き材をコの字型に成形し、転動溝に熱処理を施して強度を上げることで、自動倉庫のシャトルの高速・高荷重下でも、一般的なスライドレールを上回る高負荷容量、高速性、耐久性を実現。リテーナを利用してボールの整列状態を保つことで、スライド部の滑らかでスムーズな動きを維持するほか、ボールと転動溝の2点接触構造(サーキュラーアーク構造)を採用し、ストロークエンドの“ボールのズレ”を抑制する。

 ボールのズレが発生すると、引出し方向に通常より強い力を加えてズレを修正する必要があるが、ATGではボールのズレの問題が解消される上、その取付け作業には専門のエンジニアの立ち合いが不要なことから、現場の作業負担を軽減し作業時間を短縮、自動倉庫の生産性向上に寄与できる。

 THKでは、ATGの高負荷容量、耐久性といった利点を前面に打ち出すとともに、LMガイド、ボールねじで実績のある予兆保全のIoTサービス「OMNIedge」による稼働状況の監視も可能な点などで他社と差別化を図りながら、ユーティリティ・グレードを必要とする物流、鉄道分野への普及を目指していく考えだ。

ATGの使用例

 

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ハイウィン、ロボット技術センターを開設、自動化導入を支援

3年 3ヶ月 ago
ハイウィン、ロボット技術センターを開設、自動化導入を支援kat 2021年01日15日(金) in in

 ハイウィンは、ロボット・自動化システム導入におけるPoC(Proof of Concept:概念実証)から実際の導入、運用におけるティーチング、メンテナンスまでを支援する「ロボット技術センター」を東京都府中市に開設した。

ロボット技術センター

 

 自動化システムの導入では、企画したものが技術的に可能なのかを検証するPoCで躓くケースが少なくない。その背景としては、PoCには要素が多く、コストが導入の妨げになることが少なくないことなどが挙げられる。ハイウィンではPoCの段階からユーザーと課題を共有し、導入までのサポートを行う。

 運用においてはまた、プログラミング作業を行うティーチングや日常点検などのメンテナンスが欠かせない。厚生労働省は労働安全衛生法第28条第1項で、危険防止の措置、作業行動から生ずる労働災害の防止の措置を講じるよう定めており、事業者が産業用ロボットを運用する上でのメンテナンスの必要性が記載されている。ロボット技術センターでは、担当者が受講する必要のある保守法令に則った「特別教育」もサポートする。

 ロボット技術センターでは、同社の垂直多関節ロボットやスカラロボットなどの産業用ロボットを常設。見学のほか、PoC~導入までの打ち合わせの相談も常時受け付けている。

常設された各種の産業用ロボット

 

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日本ベアリング、供給安定性向上を目的に一部ミニチュアスライドガイドを製造終了、置き換えを推奨

3年 3ヶ月 ago
日本ベアリング、供給安定性向上を目的に一部ミニチュアスライドガイドを製造終了、置き換えを推奨kat 2021年01日15日(金) in

 日本ベアリングは供給安定性向上を目的に、ミニチュア直線運動案内である「NBスライドガイドSEB形」のボール非保持タイプや「NBスライドガイドSER」など一部の製品について、本年6月30日をもって製造を終了する。

 同社では、一部製品の製造終了にあたり、ボール保持・耐食仕様の「NBスライドガイドSEBS-B形」やボール保持・ワイドタイプ・耐食仕様の「NBスライドガイドSEBS-WB形」への置き換えを推奨している。
 

置換推奨製品のSEBS-B形(上)とSEBS-WB形(下)

 

 SEB形は、2条列の軌道溝内でボールが転がり運動を行う直動案内で、スライドガイドの中でも最もコンパクトで軽量のため、機械・装置の小型化・軽量化が図れる。また、SER形は、2条列の軌道溝内で精密ローラーが転がり運動を行う直動案内で、コンパクトな形状にもかかわらず高負荷容量であることから、広範な用途に使用されている。

 今回、供給安定性の向上を目的に、以下の製品の製造を本年6月末日で終了する。

・ボール非保持タイプのSEB-A形 9A、9AY、12A、12AY、15A、15AY、20A、20AY

・ボール非保持タイプ・耐食仕様のSEBS-A形 5A、5AY、7A、7AY、9A、9AY、12A、12AY、15A、15AY、20A、20AY

・ボール非保持・ワイドタイプのSEB-WA形 9WA、9WD、9WAY、12WA、12WAY、15WA、15WAY

・ボール非保持・ワイドタイプ・耐食仕様のSEBS-WA形 7WA、7WD、7WAY、9WA、9WD、9WAY、12WA、12WAY、15WA、15WAY

・標準ブロックのSER-A形 9A、12A、15A、20A

・標準ブロック・耐食仕様のSERS-A形 9A、12A、15A、20A

・ワイドブロックのSER-WA形 9WA、12WA、15WA

・ワイドブロック・耐食仕様のSERS-WA形 9WA、12WA、15WA

kat
Checked
55 分 9 秒 ago
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