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ジェイテクトの歯車式LSDがルノーのメガーヌ R.S. カップに搭載

6年 2ヶ月 ago
ジェイテクトの歯車式LSDがルノーのメガーヌ R.S. カップに搭載kat 2019年3月1日(金曜日) in

 ジェイテクトが生産する歯車式LSD(リミテッドスリップデフ)TORSEN(トルセン) Type-Bの新設計品が、本年3月22日に発売予定のルノー「メガーヌ R.S. カップ」に搭載される。同駆動製品技術によって車両の旋回性と安全性の向上につながることが評価されたもの。

製品イメージ

搭載車両「メガーヌ R.S. カップ」

 トルセンとは、自動車の旋回時に左右輪もしくは前後輪のトルクを最適配分する駆動装置LSDの一種で、ヘリカルギヤを用いて差動制限を行うLSDとして高いトルク配分性能と高耐久性を誇る、ジェイテクトの独自製品の一つ。

 現在では主に四輪駆動車に搭載され、前後輪のトルク配分を行うTORSEN Type-Cとスポーツタイプの後輪駆動車をはじめ前輪駆動車にも搭載され主に左右輪のトルク配分を行うTORSEN Type-Bを、日本、ベルギー、アメリカで生産している。

 従前のTORSEN Type-Bにはサイドギヤを分割し、結合部にヘリカルスプラインを採用して左右輪のトルク配分比を高め、トラクション性や走行時のフィーリングを向上する高性能な仕様の製品があるが、今回、「メガーヌ R.S. カップ」に搭載が決まった新設計品は、さらにヘリカルスプラインをワンウェイ構造とすることで、アクセルオンの時は差動制御が大きく機能しトルク配分比を大きく高める一方で、アクセルオフでは差動制御の効きを抑えることを実現、搭載車両の特徴に則した最適なトルク配分とドライバビリティの向上を実現した。

製品の構造

 日本と欧州と共同で設計し、ベルギーの生産拠点(JTEKT TORSEN EUROPE)で生産する。

 新設計品の特長は以下のとおり。

・ヘリカルギヤを使い低いトルク分配性能にも対応出来るトルセンLSD

・オープンデフにはできない瞬時に路面に応じたトルク分配が可能

・トルセン本来の応答性の良さを生かしながら、フロントデフからリヤデフまで幅広く適応可能な性能を持ち、様々な用途に対応するマルチパーパスモデル

kat

内閣府 やわらか3Dものづくりアイデアソン、優秀賞表彰式が開催

6年 2ヶ月 ago
内閣府 やわらか3Dものづくりアイデアソン、優秀賞表彰式が開催kat 2019年2月26日(火曜日) in

 内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)革新的設計生産技術」やわらか3Dものづくりアイデアソン(特定のテーマについて多様性のあるメンバーが集まり、対話を通じて新たなアイデアの創出やビジネスモデルなどの構築を図る形式のワークショップ)西日本大会および東日本大会の各優秀賞の表彰式が1月30日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「nano tech 2019 第18回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」内で執り行われた。

佐々木直哉PDと受賞者一同

 SIP革新的設計生産技術(平成26〜30年度)は、Society5.0(超スマート社会)を実現するものづくりとして、社会に新たな価値を創出する「デライトなものづくり」を旗印に、従来にない新機能・高性能を実現するイノベーションに取り組んでいる。3Dやわらかアイデアソンは、新たに開発、実用化されたやわらか素材(ゲル、ラバー)の3Dプリンティング技術活用を目指し、2018年度に西日本大会が昨年11月23日に立命館大学 大阪いばらきキャンパスで、東日本大会が昨年12月9日に山形大学 米沢キャンパスで開催された。

 3Dやわらかアイデアソンはそれぞれ、ゲル、ラバーの3Dプリンティング技術を使った「デライトなコトづくり」をターゲットに、西日本大会では「40代以上のおじさまに楽しい生活を」をテーマに、東日本大会では「雪:冬を楽しむ新たな方法」をテーマに、参加者が、3D造形を用いた、ラバー単体、ゲル単体、ラバー/ゲルの融合・組み合わせ、のいずれかによって自由にアイデアを出し合い、チームとしてのビジネスモデルを提案した。

本年1月30日に東京ビッグサイト「nano tech 2019 第18回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」メインシアターで開催された「内閣府SIP革新的設計生産技術やわらか3Dアイデアソン表彰式」では、各大会で選出された優秀賞の表彰式が行われた。

 総評を述べたSIP革新的設計生産技術担当 プログラムディレクター(PD)の佐々木直哉氏は、「多くのユニークなアイデアが出たが独自性、有用性、実現性の三つの視点で評価して各大会の受賞作を決めた。これまでにない、やわらかい材料の3D造形ができ上ったことで新しいアイデアの視点を生み出せることを経験することができた。当日は高校生から一般の方まで幅広い世代に集まっていただいた。ものづくりへの関心が高まり、SIPの成果が普及展開されていくことを期待する」と語った。

西日本大会 優秀賞:岩本雅弘 氏、長島可奈 氏、玉田レオン 氏
・タイトル:「マッサージスーツ、ゲルつまみ」
・概要:形状記憶マッサージスーツでツボ押し、カロリーオフのゲルつまみ、形状記憶の形態ゲルコップ
・寸評:ゲルの形状記憶機能を活かして「あったらいいな」と思わせるアイデアであり、特に有用性、実現性が高い

西日本大会 優秀賞受賞式のようす

東日本大会 優秀賞:齋藤 薫 氏、長岡雄一郎 氏、豊田 覚 氏、五十嵐稀羅 氏
・タイトル:「毎日を簡単に楽しむday light(ディライト システム)」
・概要:圧電加熱融雪シート、窓ゲル、屋根ラバーで融雪、自分の手形のスコップグリップ
・寸評:奇抜かつ他要素技術も併用したアイデアであり、独自性、有用性、実現性とも高い

東日本大会 優秀賞受賞式のようす

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エボニック、2021年稼働ポリアミド12複合製造施設の建設を推進

6年 2ヶ月 ago
エボニック、2021年稼働ポリアミド12複合製造施設の建設を推進kat 2019年2月14日(木曜日) in

 独エボニック社は、新しいポリアミド12(PA12)複合製造施設を建設するための基本エンジニアリングを計画通り昨年末に完了し、プロジェクト実施フェーズに突入した。同製造施設は2021年の上半期に稼働する予定。

 同社はドイツにおいてこれまでで最大規模である約4億ユーロを投資し、ポリアミド12の総生産能力を50%以上増強する。増設されるポリマーおよびその前駆体の製造設備は、ノルトライン=ヴェストファーレン州のマール・ケミカルパークに建設され、既存のポリアミド12製造プラントを補完することとなる。

 エボニックのハイパフォーマンスポリマー事業部の責任者であるラルフ デュッセル博士は、以下のとおり語っている。「このプロジェクトは特別な挑戦。エボニックのエンジニアリング部門では約80人の技術者がこのプロジェクトに取り組んでいるほか、各サブプロジェクトに細やかに対応するため世界規模の著名な技術サービスプロバイダーと契約した。建設現場は現在稼働している工場のすぐ近くに位置しており、特別な安全基準が伴うため、建設中のエリアに加えて、建設用コンテナー、材料倉庫、事前組立のために、それぞれ充分なスペースを確保しておかなければならない。マール・ケミカルパークは、この厳しい基準にも対応している。新工場の稼働後には、50年以上の歴史を持つ既存設備とともに、製品供給に貢献していく」と。

 ポリアミド12は耐久性があり、金属部品よりもメンテナンス頻度が少なく、軽量化に貢献できることから、自動車産業、原油およびガスパイプライン、3Dプリンティングなどの有力な成長市場において幅広く使われている(日本国内ではダイセル・エボニックが供給)。エボニック社 リソースエフィシエンシー部門の責任者であるクラウス・レティッヒ博士は「この投資で分かるように、エボニックはスペシャルティケミカルへ引き続き注力していく。特殊用途に使われる高機能樹脂ポリアミド12は、エボニックの注力分野の一つであるスマートマテリアルの成長エンジンという、重要な面を担っている。加えてポリアミド12から製造される製品は、エネルギー効率において非常に優れている」と述べている。

ポリアミド12およびその前駆体を製造するための追加の設備は、ノルトライン

kat