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第9回ものづくりワールド名古屋

 

DLCの規格・標準化の現状

 ダイヤモンドライクカーボン(DLC:diamond‐like carbon) は、バイト、ドリルなど加工用工具、塑性加工用金型や摺動部材など機械構造用部材の耐摩耗、低摩擦材料として広く使用されてきている。また、生体適合性による医療用部材やガスバリヤー性を利用したPETボトルの内面被膜など適応範囲の拡大もなされている。その一方で、現在DLC膜と言われるアモルファス炭素膜中のダイヤモンド結合成分は20~90%と幅広い上、水素を0~50atm%含むため、その物性が千差万別で、新しい用途に適用する際の判断基準がユーザーに少ないという問題から、DLCを材料として定義し明確に分類・標準化する動きも進んでいる。
 本コーナーでは、受託加工メーカーやユーザーが適切にDLCの活用をするために、これまで本サイト(または隔月誌メカニカル・サーフェス・テック)で掲載したDLCの規格・標準化にかかわる記事を紹介する。

DLC工業会、2023年定時会員総会と功労賞授賞式を開催

2023年8月7日 (月曜日)

 DLC工業会( http://dlck.org/ )は6月16日、東京都港区の航空会館で「2023年定時社員総会」を開催した。当日は、中森秀樹会長(ナノテック 代表取締役社長)を議長に選出して議事が進行された。

DLC工業会、2022年定時会員総会と功労賞授賞式を開催

2022年6月29日 (水曜日)

 DLC工業会( http://dlck.org/ )は6月17日、オンライン会議システムを利用したリモート方式により「2022年定時社員総会」を開催した。当日は、中森秀樹会長(ナノテック 代表取締役社長)を議長に選出して議事が進行された。

DLC工業会、令和3年度講演会を開催

2021年10月29日 (金曜日)

 DLC工業会は10月15日、オンライン会議システムを利用したリモート方式により「一般社団法人DLC工業会 令和3年度講演会」を開催した。今回は、「省エネルギーに役立つDLC膜の応用と信頼性評価―国際標準化とその活用に向けて―」をテーマに実施した。

DLC工業会、令和2年定時社員総会と功労賞授賞式を開催

2020年7月2日 (木曜日)

 DLC工業会( http://dlck.org/ )は6月26日、Web会議システムを利用したリモート方式により「令和2年定時社員総会」を開催した。当日は、中森秀樹会長(ナノテック 代表取締役社長)を議長に選出して議事が進行された。

DLC工業会、標準化事業の功績が認められ「産業標準化事業表彰」を受賞

2019年10月18日 (金曜日)

 DLC工業会( http://dlck.org/ )は、経済産業省が産業の標準化推進活動に優れた功績を有する人や組織を表彰する「令和元年度産業標準化事業表彰」において、産業標準化功労者表彰(産業技術環境局長表彰)を受賞した。10月8日に東京都千代田区の都市センターホテル コスモスホールで表彰式が行われ、同工業会を代表して中森秀樹会長が出席した。

DLC工業会、令和元年定時会員総会と功労賞授賞式を開催

2019年7月10日 (水曜日) 講演のもよう DLC工業会( http://dlck.org/ )は6月28日、東京都港区の航空会館で「令和元年定時会員総会」を開催した。当日は、中森秀樹会長(ナノテック 代表取締役社長)を議長に選出して議事が進行された。

DLC工業会、若手人材の研修を目的に実務者向け研修会を開催

2018年11月14日 (水曜日)

実務体験のもよう DLC工業会は11月8日、千葉県柏市のナノテックでDLC膜の基礎に関する講義から各種試験機による実務研修を行う「一般社団法人DLC工業会 平成30年度実務者向け研修会」を開催した。今回初めての開催となる同研修会だが、今後、DLCコーティングにおける若手人材の研修を目的に年1回開催をしていく予定だという。

DLC工業会、平成30年定時会員総会と功労賞授賞式を開催

2018年6月14日 (木曜日) DLC工業会功労賞を受賞した斎藤氏(右) DLC工業会( http://dlck.org/ )は6月7日、東京都港区の航空会館で「平成30年定時総会」を開催、役員改選では中森秀樹会長(ナノテック 代表取締役社長)が再任された。

DLC工業会、設立記念講演会を開催

2017年11月28日 (火曜日) 挨拶する中森氏 DLC工業会は11月10日、東京都目黒区の東工大蔵前会館で、同工業会設立記念講演会「DLCの国際標準化と最新産業応用」を開催した。

第29回ISO/TC 107会議におけるカーボン膜・DLC膜の規格化と今後の展望

2017年7月6日 (木曜日)

(一社)DLC工業会 理事
ナノテック㈱ 取締役 表面分析センター 試験所長
平塚 傑工

1.これまでの経緯

 用途により適切にDLC膜を選択するには、定義や分類方法を規定し、評価手順の確立を行う必要がある。そのため現在、一般社団法人ニューダイヤモンドフォーラムを中心に、国際標準化の取組みが行われている。テーマとしては、DLC膜の分類、摩擦摩耗試験、光学特性評価がある。DLC膜の規格化は、ISO/TC 107において提案され審議されている。

 摩擦摩耗試験方法は、ボールオンディスク法による試験の規格作成をした。摩擦摩耗の現象は、温度・湿度等による影響が大きく、DLC膜の摩擦係数にも変化がある。規格中には、温湿度を規定しDLCの摩擦係数測定方法と摩耗量測定方法に関して記載した。本規格は、ISO 18535として2016年3月に発行された。